千秋@AseeK

五十七次にて本と酒、花と珈琲が楽しめる空間を経営しています。 京都国立を経て料飲専門卒…

千秋@AseeK

五十七次にて本と酒、花と珈琲が楽しめる空間を経営しています。 京都国立を経て料飲専門卒。歴史好きです。 たいした技術がないなか、勉強だけが取り柄です。 有資格:ソムリエ、WE、HRS、BT、利き酒師とか。 好きなもの:🐕🐈、会食と旅行。 ゲームも大好き。

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(2024年度・最新版)バー・喫茶店の独立開業方法

昨今、大規模疫病期間を経て、時代はおおきく動き変わりました。 現在公開されている独立支援情報は、その期間前のものが多く、情報の確度に疑問が残るものばかりです。 無論、行政に対する手続きなどは多くは不変的なものであるため、その点は通用度合は変わりませんが、残る多くの事柄については変更新を強いられているものばかりであり、情報取捨の難度は極めて高いと思われます。 そのような時代の最中、筆者が独立開業を経験したという値から、悩める方々への慈雨甘露になればと思い、これを記しています。

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    • 最長老猫の一周忌を一月過ぎて思うこと

      去年の10月下旬、私が飼っている猫のうち、一匹が亡くなりました。 御年、20歳ほどです。 私に関する猫の多くは、推定年齢であることが多く、であるからの「ほど」であり、まあそれもそのはずで、どの子も皆々、保護猫だからです。 幸か不幸か、生まれたての子を、いただいたことはありません。 言い方は悪いですが、余った子ばかり引き取るので、身体に不自由がある子が多く、そのため甲斐虚しく息をひきとる子も、やはり同様に多かったです。悲しい話で、申し訳ありませんが。 我が家の最長老猫「ララ」

      • FantasyEarthZeroというタイトルからネットゲーム(MMO)というジャンルを回顧する

        前置き 書いてみると意外と長くなってしまったので、内実を読みたい方は次の小見出しまで飛ばしていただいて結構です。 少し前の記事でも書いた記憶がありますが、私は自身をゲーム世代だと思っています。スーパーファミコン、任天堂64、プレイステーション1-2、ゲームキューブ。そして、パソコン。 ハードは、たくさん買いました。 正確には、買ってもらった、ではありますが。 ただ、振り返ってみれば、ソフトを買った覚えはほとんどないのです。これは、若い時分から、ゲームを社交ツールとして見て

        • お酒業界とサブカルチャー

          サブカルチャーという呼称は、オタク文化という言い方から異臭を限りなく取り去った昇華的な形容の仕方であると、私は勝手に思っている。 実際、私は普段からこの界隈に敬意を表する意味でもオタク文化とはいわずに「サブカルチャー」と呼称しているが、市場の大きさから鑑みても、もはや"サブ"ではない、とも思っている。 それはともかく、その文化を大雑把に解剖した場合、摘出できる小分野は「アニメ」「漫画」「ゲーム」「ライトノベル」に続いて「Vtuber」というものが新しく構成種として躍り出てき

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        (2024年度・最新版)バー・喫茶店の独立開業方法

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          鳴潮 - 中国史的考察①

          はじめに 別の記事で鳴潮には「二十八宿」と「陰陽五行」が深く関係している気がするということを書いたが、本稿ではそれらを踏まえて今後の鳴潮の動向予想をしてみたい。 筆者は鳴潮のアクション性に惹かれている層であるため、戦闘をしたいがためにシナリオは全てスキップしている(愕然)ので、ゲーム視点では話を展開できないのが悔やまれるが、ともかくも私の好きな分野である中国史のエッセンスを付与してみたい。 (おさらい)二十八宿~陰陽五行とは 二十八宿とは、空を見上げた先にある「月」の通

          鳴潮 - 中国史的考察①

          同棲する前に確認しておきたいこと

          いきなり余談だが、書きかけの記事が最近、10を超えた。 さて、私のような仕事をしていると、否でも応でも対人交際について相談されることが多いのであるが、私自身は特に異性との深い交友が稀薄にきており、伴侶を除けば異性について知り合う機会が、そもそも皆無にちかかった。であるために、私にそのようなことを聞くこと自体、見当違いも甚だしいのだが、職業柄そうは言っていられないので、いつも通り一遍のことばかり述べてお茶を濁すことが多い。 然しながら、そんな私でも断言できることが、ある。

          同棲する前に確認しておきたいこと

          薫りと味の依存するところの大きさ

          ここに、一杯の珈琲があるとする。 その一杯の味や薫りを決める要素をひとつずつ並べてみると、どのような顔ぶれになるだろうか。 1.豆の産地及び出来具合――産地、種類、生産者、作柄 2.焙煎方法と焙煎度合い――どのように煎るのか、どこまで煎るのか 3.豆の挽き度合い――粗いか細かいか 4.珈琲の入れ方――マシンか、ネルかペーパーか、プレスかサイフォンか 5.使う水質及び温度――硬度とお湯の温度 6.供する椀の形状と材質――ガラスか陶器か、窄んでいるか開いているか 7.喫する環境

          薫りと味の依存するところの大きさ

          格安ランチを止めた理由

          私の好きな訓話のひとつに「君子固より窮す。小人窮すれば斯に濫る」というものがある。儒教の先生である孔子の一団が遊説の最中、飢えに飢えた際に高弟が先生である孔子に向けて発した不満の言葉に対する返答説諭である。 私は幸運にも言語に絶する程に飢えたことがない果報者であるから、この時の発言者にあたる子路の気持ちをまことに理解することは出来ようはずがないけれど、辛いときに恨み節を言う子路のような人とじっと堪えて言わない孔子のような人とでは、やはり人格の練り方及び高さが違うように思える。

          格安ランチを止めた理由

          SNSは良薬か毒薬か

          世界的な視点で過去の文化を俯瞰した場合、SNSが生まれるための素地は、公的な物を除いた本或いは手紙になるだろうと思う。 その不特定多数に向けた任意の文章たちは、他分野の素材たちもすべからくそうであるように、この世に誕生したその瞬間から、速度を欲していた。SNSという伝達手段をひろく授ける場は、その本或いは手紙という文章を、より早く、より確実に読者へと届けるという抜群な有用性を以て、ここまで世界的に繁栄したという根拠があるのだ、と私は考えている。 私は門外漢であることを承知の上

          SNSは良薬か毒薬か

          ネーミングセンスは才能か否か

          物事はすべて積み木のように土台の構築こそが全てであり、その根底から連想される立て板に水を流すかのような組み方があって、結論とはその頂きに厳然として存在するために、ある程度の根気と基本的な手順さえ踏めば誰でもその光景を視野におさめることが出来る――というのが私の考え方である。然し乍ら、その本来は単純作業である積み木に別の要素が入ることによって、誰でも気軽に挑戦できるハイキングコースがたちまち前人未到の霊峰に姿を変えるというわけで、なんともものづくりとはゆとりがないなという話をし

          ネーミングセンスは才能か否か

          東京都知事選について思うこと

          日本という国の選挙に対する無関心さ、というものは他国との比較論なども踏まえて、民主主義制の話だからもっと深く話すことができる題材だ。 たかが2000字程度の我が感想文に、そこまでは期待できない。 結局なにが言いたいのかというと、別に日本国民が馬鹿になった、とかそういう話ではないということを、つらつらと書いている。 我がお店は、政経宗教の話を持ち出すことは、別段NGではない。 むしろスポーツと官能の話題が限りなくゼロに近いという点で、ともすれば異色なのかもしれないが、私自身が

          東京都知事選について思うこと

          通称:シャドウズポリコレ炎上騒動について思うこと

          前書き 私がこの一連の騒動における経緯を聞いたのは、昨晩のことである。 その話を友人から聞いた時は、その音吐感から察するに「並大抵のことではない」と思えた。物事に対する判断基準の平衡感覚は、その力量を私が1だと仮定すると、友人はまあ10倍はあると信じている故だ。 彼の主張を代弁するならその結論としては「クリエイターなら事前コンセプトに倣ってちゃんと創れ」という矜持的なものだと思う。 それについては全面的に同意だし、かくありたいとさえ思う。 私の友人の話はさておき、この騒動

          通称:シャドウズポリコレ炎上騒動について思うこと

          ウイスキー試飲会のすすめと感想

          雑感 私が試飲会に参加するようになったのは、2016年程からだったと記憶している。其の頃は料飲資格をより官能的に取ることに躍起になっていた記憶だし、それに表題の「ウイスキー試飲会」は一般の方と同伴で臨めるというタイプということで、試飲会とは料飲関係者向けであるという閉鎖的コミュニティ化していた(と勝手に思っている)試飲会というイベントを、開放的にしてくれたという点で非常に功があるように思う。 特にコロナ明けから、私は関西地区の試飲会しか顔を出したことはないけれど、明らかに料

          ウイスキー試飲会のすすめと感想

          お酒の知識・中巻

          まえがき 上巻に続き、概略を平易に記している。 もとを辿ればこの記事は私がソムリエやその他資格をとるために書いた手記を参考にしている。 ともあれ、この頻度からくる本業のバーテンダーはどうしたと言われそうだが、暇な時に貪欲に知識を蓄えてこそ、人格の陶冶に磨きがかかるというものだ。掃除も大事だが、しかしSNS営業などの経営そっちのけであることは留意しつつ、ただただ勉強に励みたい心持ちである。 お酒の製造方法上巻では各国の国酒を紹介し、それが何の材料によって出来ているかを記した

          お酒の知識・中巻

          『鳴潮』ショートアニメ丨今昔 - 考察・上

          はじめに今考察では、表題の内容にあった気になる表現をいくつか取り上げ、 その言葉や表現のもつ根源的な意味の説明を試みている。 諸兄プレイヤーたちのストーリーに対する没入感を深める一助を担えたらたいへん光栄である。思いのほか文章が難くなったので、上下に分けた。 扱う内容 令尹、歳首(角)とはなにか(上) 余という一人称と今という漢字(下) 「し」と「せき」という呼び方(下) 令尹、歳首(角)とはなにか秦漢以来、県の長官を令といい、唐代、府の長官を尹といったところから  地

          『鳴潮』ショートアニメ丨今昔 - 考察・上

          お酒の知識・上巻

          はじめに当記事は広く浅くを目的とした、知識としては浅い内容を記している。 知っておくと既知の方々に対して、相槌ぐらいはうてるだろう。 其の程度の効果しか見込めないが、興味のある方はぜひともご覧になって後述の中・下巻とあわせて知識のアップデートを心がけてほしい。 まずは国ごとに地理とあわせてその国酒を紹介し、またそのお酒の原材料がなにかというのを次項で説明している。最後に余談として、酒類がもつ薫香の例え「フレーバーホイール」を紹介している。 つづく中巻では紹介したお酒がどのよう

          お酒の知識・上巻