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『経済的自由』は、本心では無理かもしれないと思っていた。でも出来る範囲で目指してみたら、人生変わった?

完全な経済的自由(ファイナンシャル・フリーダム)

株式の配当金や不動産の家賃など、必ずしも労働を必要としない『不労所得』と呼ばれる収入の額が、生活にかかる支出の額を上回った時。
それを、完全な意味での『経済的自由』と言います。

実際にそこまでの経済的自由を手に入れたいと、現実的かつ具体的に考えてみようとすると、それはまるで不可能なことだと思わされます。

例えば、月々約30万円の生活費がかかっていた場合。
その生活費に充てるための不労所得は、月々30万円以上が必要ということになります。

その月30万円の収入を得るために必要な投資額を計算してみると。

投資による収益率が3%(高配当株投資のイメージ)として計算した場合には12,000万円、5%(高配当株と不動産やREITなどを組み合わせたイメージ)として計算した場合は、その金額は約7,200万円になります。

さらに、投資収益の中から支払うことになる税金まで考慮すると、7,200万円より大きな金額を投資に回す必要があります。

それに、たとえ不労所得であったとしても、毎月収支トントンのカツカツの生活をしてたら、豊かだと思える生活がおくれない可能性もあり、実際には、さらに多くの投資資金を用意したほうが良いのかもしれません。

それらを含めて、ざっくりとした数字を挙げるなら「1億円」という数字が見えてくる感じがします。
『投資資産1億円』というのは、経済的自由になるための、一つの目安になってくるのではないかと思います。

ただこの金額は、平凡なサラリーマンの収入程度では、「こりゃ無理だ」と思ってしまう金額です。
毎月20万円貯蓄をしても、1億円まで貯めるのには、40年超かかることになります。

これでは経済的自由を手に入れる前に、老後が来てしまいそうです。

求めるものは、ファイナンシャルウェルビーイング?

投資や資産運用に積極的な人の目標として、経済的自由というものを描いている人は多いと思います。

でも現実的に経済的自由になるための投資資産1億円という目標は、何気に高すぎる気もします。

「どうせ達成できないのなら、経済的自由なんて目指さなくてもいいんじゃないか」なんて思ったりもする。

今働いて稼いだお金は、不必要に蓄えようとするよりも、今の生活を幸せにするために、使ったほうが良い。

『DIE WITH ZERO』、まさにその通り。

でも、多少なりとも貯蓄があると経済的な不安が少し解消されることがあるということは、行動経済学など様々なところで言われています。

『ファイナンシャルウェルビーイング』(お金の面で健全で、安心感を得ている状態)には、ある程度の貯蓄が必要だという話です。

このことについては、私自身の実感としてもわからなくもありません。

極端な話、そこそこ大きな借金があったとしても、ある程度の貯蓄が維持できていれば、その借金はそれほど強いストレスにはならなかったりもします。

さらに言うならば、ある程度の蓄えよりも、「安定していて、何があっても途切れることがない定期的な収入」があれば、ファイナンシャルウェルビーイングの感覚は、より強くなります。

不労所得で生活費の全部を賄えなくても、その中の一部だけでも賄えるようになれればいい。

不労所得を作るという目標は、何も経済的自由を手に入れるためのものではないのかもしれません。

経済的に安心していられる状態を作る、『ファイナンシャルウェルビーイング』が、投資や資産運用の目標であっても良いのかもしれません。

ファイナンシャルウェルビーイングに近づくと、人生観が変わる?

月々の生活費30万円のうちの、5万円でも10万円でもいい、とにかく労働から切り離された不労所得という収入がある。
それによって、経済的な安心感はかなり違ってくると感じています。

不労所得が安定して入ってくることで、「無理に残業に付き合う必要はない。」、「いやな仕事まで引き受けなくてもいい」、「疲れたら休んでいい」、そういった気持を素直に受け入れられるようになれる気がします。

そしてさらに不労所得が増えてくれば、「嫌だったら会社を辞めてもいい」、「独立して、やりたかったことに挑戦してみよう」といった気持になれることもある。

『仕事をする』という事への意識が、不労所得によって変わる感じがしてきます。

私自身、そこそこの不労所得が入る目算が立つようになってきたことで、最悪アルバイト生活になってもなんとかなるかもしれないと思うようになり、リスクをとって『独立』という道へチャレンジすることにしました。

『完全な経済的自由』にまで至らなくても、投資や資産運用に取り組むことで、人生の選択肢が様々なものへ広がることがあるようです。

「お金って何だろう?」、「自分は何がしたいのだろう?」、「どんな生活を送りたいのだろう?」

『不労所得』を持つことで、『もっと自分らしく』というものがイメージできるようになると感じています。

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