見出し画像

「金持ち父さん貧乏父さん」との出会い。お金を使ってお金を稼ぐことが出来るようになる?

お金を使ってお金を稼ぐ。

昔、お金を稼ぐ方法といえば、『働くこと』というイメージしかなかった。
そのころの自分は、大学を卒業した後は、会社に勤め、収入を得るというイメージ程度しかなかった。

ところが、大学生時代に『金持ち父さん貧乏父さん』という本を読んだことで、お金を稼ぐというイメージががらりと変わってしまいました。

働かなくても、お金をうまく働かせることで、お金を稼ぐことが出来る。
この感覚は、いままで想像をしたこともない世界の話だったので、とても衝撃的だったのを今でも覚えています。

通っていた大学は、工学系の学科だったこともあり、経済やお金の話に対しては、本当に無頓着でした。
今思うと、その当時なぜ『金持ち父さん貧乏父さん』を読んでみようと思ったのか、ちょっと不思議に思うぐらいです。

でもこの本のおかげで、いままでよりも『お金』に興味を持つようになり、独学でファイナンシャルプランナーの試験を受けてみようとも考えました。

「金持ち父さん貧乏父さん」という本は、人生に影響を与えた本だったといっても過言じゃないのかもしれません。

お金で苦労したくない。

私の小学生のころの夢は、「社長になること」だったそうです。
子どもの頃の作文にそう書いてありました。完全に忘れていたことだったので、自分でもびっくりです。

今では、1人社長の会社とは言え、確かに法人として登記された会社があり、一応は社長という形になっているので、当時の夢は叶った?ということなのかもしれません。

変な事に、子供のころから自分には「お金に苦労したくない」という思いがどこかにあったようです。
親が勤めていた会社の社長の羽振りの良い話を聞いて、たとえばよく海外に遊びに行っているといった話を聞きながら、子供ながらに「いいなぁ」と思っていたようです。

「お金がない」、「将来のお金が心配」、そういう思考で生きる人生はいやだなという気持ちは誰にでもあることだと思いますが。
ただ、自分が子供のころからそんなことを考えていたとは、ちょっとびっくりです。

当時子供ながらに持っていた社長のイメージというのは、従業員をこき使って、自分たちは優雅に暮らしている。
つまり、あくせく働かなくても、お金に不自由しない人というイメージでした。

今思うと、「そのイメージはまったくの大間違いだよ」という事を、子供の自分に教えてあげたいところです。
しかし、働くことを知らない子供の目線ではそのように見えていたようです。

子どものころの自分には、社長という憧れの対象はあったものの、その本質としては、『お金のために働く』というところから切り離されたいという事が本当の理由だったのかもしれません。

実際に、「大金持ちになりたい」と考える程、お金に執着はしていませんでした。

積極的な投資によって、『働く=お金』でなくなる。

「金持ち父さん貧乏父さん」を読んだことで、『働く=お金』という概念ががらりと変わりました。
世の中には、『不労所得』というものがあるという事を知りました。

働いてお金を稼いで、そのお金を使ってしまって、また働く、これを繰り返すラットレースのような人生と、ちょっとの工夫でそのラットレースから抜け出し、働かなくてもお金が入ってくる自由な人生を手に入れることも出来る。

まさに、自分が子供の頃に描いていた社長そのもののような話です。

本に登場してくる『金持ち父さん』によると、働かなくてもお金を稼ぐ方法には、いくつか方法あるという話です。

ただ、現実的には『投資家』という道が最も目指しやすいと思いました。

投資家として、経済的自由を手に入れるために必要なことは、特殊な才能でも、一握りの人が持っている高度なスキルでもなく、ただただ貯蓄し、投資をすることだけです。

毎月の給料の一部を、貯めて、投資する。
それをひたすら繰り返すだけで、経済的自由を手に入れることが出来るようになる。
今では、『FIRE』などと言われるようになっていますが、個人的には経済的自由という言葉の方が好きかもしれません。

ただし現実的には、「ただ貯めて投資をする」というのは簡単な事ようで、なかなか難しい事でもあるとわかりました。
そもそもそんな簡単な事なら、今生きる大人たちのほとんどが、お金のために働く必要がなくなっていてもいいはずです。
しかし、現実の大人たちのほとんどは会社を辞めるなどして、給料が無くなることを恐れていたりするものです。

私は働いて給料をもらうようになってから、経済的に自立した投資家になりたいと思い、ひたすらお金を貯めて、投資をしてきました。
しかし悲しいことに、その直後リーマンショックという事件が起こり、それによって、それまで投資してきたお金を半分以上を失いました。

調べてみるとリーマンショックのような事件が起こることは、これまでも何度も起こっているという事を知りました。
リーマンショックによって資産を減らし、投資についていろいろ勉強するようになり、そして気づいたことが、このような経済的ショックが、投資家として経済的自立を手に入れられるかどうかの分かれ目になっているのではないかということです。

ただ貯蓄して投資しているだけでは経済的自由は手に入らない。
なぜ貯蓄し、投資するのか、その本質をしっかり考えていかないといけない。
大規模な経済的ショックが来た時に、慌てふためき、怯えて、撤退することになる。
投資で成功した人のほとんどは、その局面で、より積極的に投資をしてきた人に多いものです。

また、投資で経済的自由を達成するためには、ちょっとの成功ぐらいでは足りないといこともわかります。
みんなが怯える局面で、逆に積極的に投資ができるぐらいの、自立した投資家にならないと経済的自由は達成できない。
投資家としての知識や知恵、そして精神的なリテラシーを鍛えなくては、実現できないものだと思いました。