あせっとびるだーず 今月の投資レポート(2024.8.30)
8月初旬に大暴落、でもそこからの回復は早かった。
《7月中旬ごろから株式市場が調整していた。》
日経平均は、7月11日に高値42,426円をつけた後、徐々に下落し始め、8月1日ごろから下落スピードが早くなり、8月5日に安値31,156円となりました。
このころの下落幅は、値幅としてブラックマンデーの時を超えたとニュースでも話題になりました。
相場の格言に「落ちてくるナイフはつかむな」という言葉がありますが、まさにナイフのような鋭さを持った下落だったと言えるのかもしれません。
7月11日からの下落率は、26.5%でした。通常の買い場10%を遥かに上回る下落率でしたが、格言通り落ちてくるナイフを拾うわけには行きません。落ち切るのを確認してから買うのが、妥当だと判断しました。
とりあえず売買ルールの通り10%下落の地点で、打診買い。その後は様子を見て、落ち切るのを確認して(8月6日の大きな反発のとき)再度購入。その後順調に上げてくる様子を見ながら、さらに追加で購入という感じの約3回ぐらいに分けた、売買の基本ルールに従った流れの取引を行いました。
また、今回の相場は、大きく下落した後に一気に戻るという、通常の流れの一部であったようなので、今回の売買ルールは上手くはまった感がありました。結果的に暴落前よりも運用資産残高(金融資産)は増加した感じを受けています。
ただ、さらなる下げへの意識もあったため、株式やREITなどのリスク資産を買うと同時に、今は比較的安全資産だろうと考えている為替ヘッジ有の外国債券投資信託(ETF)も追加で購入しています。もちろん資産配分の比率を意識しながらの購入でした。
結果論ではありますが、もし安全資産を考えず、全力で株式やREITなどのリスク資産を買っていれば、よりプラスのリターンが稼げたのかもしれません。ただ、リスクを扱っている以上、万が一のことが起こった場合のことを考えると、それでよかったのかなと納得しています。
《まだまだ不安材料はある?》
今回の暴落局面は、すでに終わったと言えるのかもしれません。しかしまだ懸念材料は残っていると思っています。
その中でも一番引っ掛かっているのは、株式投資の先生とも思っている、ウォーレン・バフェットが、保有株を大量に売却し、そのほとんどを現金や短期の投資適格債などで運用しているという話を見かけるようになってきたことです。
バフェットが、アップルやバンクオブアメリカなど、今までバークシャーハサウェイ(バフェットの会社)のポートフォリオの中でも中核を占めていた銘柄を、次々に売却し保有比率を減らしているというニュースもあり、少しビックリもしました。
さらに最近でも、追加で保有株数を減らしているというニュースをちょこちょこ見かけるようになってきています。
今の米国では、元本割れのリスクがほとんどない短期の投資適格債券のような安全資産でも、十分なリターンが見込める環境にあるので、株式のようなリスク資産にそれほど多くの割合を投資する必要はないという意見もあり、バフェットはリスクとリターンのバランスから、株式から短期債券に移行しただけなのではないかという話も見かけましたが、それも一理あるようにも感じられます。
当のバフェット本人は、今回の株式売却を「税金対策ため」と説明したようですが、あまりにも大量の株式を売却したニュースなので、本当にそれだけなのか疑わしいところはあるようにも感じてます。
ウォーレン・バフェットの投資巧者の部分として、相場の流れの中で、高値で売っておいて、安値になったところで一気に大量買いする、というスタイルがあると感じています。
今回の株式売却のニュースが、その流れの一部にあるのではないかと、疑問視しています。個人的には、しばらくバフェットの動きには注目しておきたいなと思っているところです。