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「株式投資ってこんなに面白いのか⁉」というのを学べば学ぶほど感じる。

投資の勉強

資産運用や株式投資を始めるようになってから、本を読んだり、たまにセミナーに参加をするなどして、いろいろと投資の勉強をするようになりました。

特にそういう学ぶことに積極的になったのは、リーマンショックで大きな痛手を負ってからだったと思います。

なんでこうなったのか。
「何も信じられない」というような世界の中で、本当に信じていいものがあるのだろうか?
この損失をいつか取り戻すことはできるのだろうか?

とにかく痛手を負ったことで、わからないことをもっとちゃんと理解したいと思うようになったことが、学ぶことに積極的になれた理由なのかもしれません。

そもそも、投資や資産運用について学ぶこと自体、それはとても面白いものです。

投資なんて、取るか取られるかの銭ゲバの世界なのではないかとも思っていましたが、意外とそうではないということもよくわかった。

何より、投資を学ぼうとすると、お金の世界の話だけで済むことはなく、いろんな分野の知識を学ぶようになるものです。
そしてその結果世界が広がっていく、という感覚がとても面白い。

まず、政治や経済といった話題が身近に感じられるようになり、それまで気にも留めていなかったニュースまで気にしてみるようになります。

おそらく個人投資家の多くが、テレ東のビジネス番組を見ていた、もしくは見ているという感じなのではないかと思う。

また、投資信託の選び方や、株式投資のテクニックといった話から、金融工学の話を知ることになるなどして、効率的市場仮説やインデックスファンドなどの有用性を知ることになりました。

さらに、金融について学んでいるうちに、世界の歴史の話にも触れるようになり、民主主義の意義や資本主義、金利というものにも理解が深まるようになりました。

さらに、金融工学がそうであるように、金融を物理学的に考えるという流れから、統計などの数学的な分野にも話が広がっていきます。

そしてその流れは今も続いていて、複雑系の話や心理学という分野に広がっています。

お金が増えることよりも、知識が増えることが楽しい

投資のことをマネーゲームということがあります。
確かに、投資をしているとまるで数字を増やすゲームをしているような感覚になることがあったりします。

知識やテクニックを学びながら、自分なりの攻略法をさがすゲームに近く、しかもその攻略法があるようでないようなゲームなので、どんなにやっても興味が尽きることがない。

投資や資産運用を始めるようになってから、お金を増やすということよりも、この好奇心を常に刺激されている感じが、投資をしてよかったと思う一番のことのように感じています。

よく資産運用の目的として、「老後資金のために資産運用をしよう!」なんて話がありますが、これってとても勿体ない事なのではと思っています。

さらに言えば、老後は資産を取り崩して生活しましょうなんてのは、あまり楽しい話じゃないとさえ感じています。

現役をやめた身だからこそ、株式投資などで社会とのつながりを持っていたほうのが、きっと老後は楽しくなる。

投資を続けることによって、世の中の変化や流れを身近に感じられるようになり、経済や政治に対する関心も強くなり、最新のトレンドなどにも敏感でいられる。

株式投資を続けることには、いくつになっても精神的な若さを維持することにつながるのもあるんじゃないかと思う。

「老後はリスクを抑えて比較的安全な資産で運用しよう!」というよりも、老後こそリスクをとって楽しんだ方が、若く元気でいられるんじゃないかと思ったりもする。

株式投資に積極的な高齢者の中には、楽しそうに株式の話をしている人もたくさんいる。
「あの会社はどうだ」、「米国の経済がどうだ」、「あの技術がこれからすごいことに」、「株主優待を利用して温泉に行ってくる」などと話しながらいつもあれこれ考えている。
こういう話を聞いていると、本当に投資を楽しんでいるんだなと思う。

どんなことでも、楽しんでいるという話はいいものです。

「お金の整理学」という本

『人間らしい生き方をするために、リスクを伴う選択は必要だ。定年退職したら、あとは安全運転で過ごす―そんな思考では、長い人生は面白くならない。』ー外山 滋比古(「お金の整理学))ー

全く持ってその通りだと思わされた本でした。

株式投資は、ただお金のためにやるというものではないのかも知れない。

資産運用をするなら、インデックスファンドを利用するのが良いとよく言われます。
確かに、理屈の上では今のところインデックスファンドには利点が多い。
誰かに投資のアドバイスをするとしたらインデックスファンドを薦めるのが無難ということもよくわかる。

でも、残念ながらインデックスファンドには、面白さがない。
面白さがないものは、長続きしない。少なくとも自分にはこれ一本というのは、性に合わないと感じています。

上手くいっている間は良い、でも上手くいかなくなったら、どうなるのだろう。
面白さがなくても、投資を続けていくことはできるのだろうか?

そもそも投資で損しても続けられるというのは、面白いからなんじゃないかと思う。

株式投資で大損したのに、今でも投資を続けているという人もいる。

「よほど諦めが悪いのか、懲りないのか?」と思うかもしれないけれど、その人は、きっと株式投資が面白いんだと思う。

面白いと感じているから、損してもやめられない。

それが良いことなのか、悪いことなのかは、何とも言えないところだけれど。

要は、リスクの取り方や、賭け方を学べば、そういう問題はクリアされる。
問題とならないような賭け方でリスクをとるならば、損する可能性があっても、「楽しい」という気持ちで投資をしたっていいんじゃないかと思う。

外山 滋比古さんの言う通り、リスクがあるからこそ人生は面白いということはあるんだろうなと思う。
老後だからと言って、年金を気にしすぎて、リスクを取らないようにと、小さくまとまろうとすることはないんだなと思いました。

株式投資には、いろんな刺激がある。
それはきっと取り組むだけで面白いものであり、さらに積極的にいろいろ勉強してみると、もっと面白くなる。

しかも、ありがたいことに、やり方さえ間違えなければ、そこそこのお金も手に入る。

今はインデックスファンド全盛期ではありますが、そんな中、あえて株式の個別銘柄への投資に挑戦する価値は、大いにあると思っています。