資産形成のコツは、収入の一定割合を投資することだった?
ドルコスト平均法よりも、一定割合での投資?
会計事務所勤務の時代、コツコツと積み立てるように投資をしてきました。
資産形成の方法に、ドルコスト平均法という方法があります。
ドルコスト平均法とは、毎月50,000万円を投資するというように、定期的に一定の額を投資する方法です。
ドルコスト平均法で投資をすると、資産価格の変動に合わせて、自動的に投資信託なら口数、株式投資なら株数が、多く買ったり少なく買ったりできるため、価格変動のリスクが抑えられると言われています。
しかし、自分のやってきた資産形成の積立方法は、ドルコスト平均法ではなかったなと、今さらながら思っています。
はっきりと毎月いくら投資すると、金額を決めていなかったので、ドルコスト平均法のような、毎月定額というよりも、毎月収入の一定割合という感じで投資していたのではないかと思うのです。
資産形成の方法では、毎月一定額よりも、一定割合の方が効果が高い。
ましてや、FIREを目指すような資産形成を考えるなら、一定額ではなく、一定割合の方があっているのではないでしょうか?
バビロンの大富豪と、本田静六の教え。
資産形成では、収入の一定割合で行えという話は、2つの大富豪の話に通じるとことがあります。
一つが、バビロンの大富豪と言う本の内容。そして日本で大富豪になった人物として有名な本田静六の教えです。
バビロンの大富豪では、大富豪になりたければ、収入の1割を貯蓄しろと言っています。
本田静六の場合には、それ以上の収入の1/4を貯金するという話でした。
どちらの教えも、一定額の積立ではなく、一定割合の積立です。
一定額ではなく、一定割合の積立にすることで、収入が増えるにつれて、毎月の積立金額が増えていくことになります。
仮に投資をしたことによって、収入が増えたならば、さらに投資額する金額は増えていくということになります。
つまり、仕事して投資をして、収入が増えるにつれて、複利で投資額と資産が増えていくという流れができることになります。
一定額の積立よりも、資産の増えるスピードは速くなる可能性があります。
20年後には経済的自立が自動的に達成される?
本田静六の教えに従って、収入の1/4を投資していると、約20年後には経済的自立に近づくようになると思っています。
単純な計算としては、こうなります。
年収の1/4×20年=年収の5倍
さらに、複利でシミュレーションをしてみると、年利5%の運用だと、元本から約70%資産が増加している計算になります。
つまり、投資(年率5%)をしながら年収の1/4を積み立てていくと、20年後には、年収の約8.5倍の資産が出来上がっていることになります。
仮に年収500万円の人だと、20年後の資産は4,250万円になります。
そして、その年収の8.5倍になった資産から年利5%の収益を生み出せるとすると、年収の42%分は、投資からの収益でまかなえることになります。
年収500万円の人にすると、210万円の投資収入です。
1/4貯金を定期的行っている人の支出額は、年収の75%ですから、1/4貯金と投資の20年後は、必要な生活費(75%)の半分以上を投資からの収益(42%)で賄えるようになっているシミュレーションができます。
ここまでできれば、仕事とのかかわり方を変えることができるようになるかもしれません。
完全な経済的自立とまではならないかもしれませんが、ちょっとした経済的自立は達成できそうです。
収入の一定割合で、貯蓄と投資を行う効果は、貯蓄額だけでなく、収入と支出も絡めながら、マネープランを考えることができるので、経済的自立のようなものを求めて資産形成を行うなら、ドルコスト平均法のような一定額方式よりも、一定割合の考え方の方があっているように思われます。
投資が生み出す収入が増えるにつれて、仕事に対する考え方が変わってきた。
投資からの収入は、労働からの収入とは、全く性質の違うものです。
資産の管理は必要でも、それにかかわる時間は、労働よりも少なくて済みます。
労働しなければ収入を得られないと思うと、お金のために働くという意識が強くなりますが、投資からの収入が増えるにしたがって、次第にお金と仕事がイコールではなくなっていきます。
投資で収入を得ることが出来るようになったから、今すぐにでも仕事を辞めるというのは、個人的にはあまり賛成はできませんが。
最悪辞めても平気という余裕は、仕事を選ぶ余裕にもつながります。
嫌な仕事は、拒否してもいい。
社内の人間関係に対する、気の使い方にも余裕が持てるようになる。
いままで社内にはなかったような、奇抜な発想の意見を同等と発言する事もできるようになるかもしれない。
最悪のケースに備えられているという自信が、心の余裕に繋がり、人生にも余裕が出てくることがある。
という事を感じるようになる。
経済的自立とは、経済的なお金の話だけでなく、精神的な心の話にも大きくかかわっているんだなと言うことを感じることと思います。