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株価暴落の恐ろしさ。思っている以上に耐えられるものじゃない・・・?
投資を始めて、数年後リーマンショックで大損失。
投資信託の購入から始まり、個別銘柄の株式投資もするようになり、だんだんと株や債券といった金融資産への投資に慣れてきたころに。
サブプライムショックを経験する。
サブプライムショックとは、リーマンショックのきっかけになったともいわれる、米国で信用力の低い借り手向けのサブプライム住宅ローンの返済延滞問題によって起こった、経済的ショックのことです。
ただ、ショックと言われる割には、その時の株価の下落率はそんなに大したことではなかったかのように記憶しています。
今で言うなら、コロナショックの時に近いか感覚だったのかもしれません。
やはりなんといっても、株価暴落局面として記憶に残るのは、サブプライムショックの後に来た、リーマンショックです。
毎日のように株価が下落する、数日上がって下げ止まったかと安心したら、すぐにそれ以上の下落がやってくる、そういう日々が1年以上続くという、精神的にとてもきつい時間でした。
株価暴落のきつさは、下落幅ではなく、下落期間だと思いました。
しかも、テレビのニュースや雑誌などでは、もう100年間はもとに戻らないなんて言われていて、本格的な株式市場の暴落は、まともな気持ちで耐えられるものではないと思っています。
株価暴落は、マラソン大会への出場に似ている?
フルマラソンの大会にランナーとして参加すると、30キロ付近で苦しくなってきて、もう二度と参加したくないと思ったりもするものです。
しかし不思議なことに、ゴールして数日過ぎると、またやってみようと思ったりすることがある。
人って、苦しかった時の気持ちは、案外簡単に忘れさってしまうんだなと感心します。
もしかすると、ゴールした後の達成感や充実感の方が、苦しいという記憶よりも強く残るようになっているのかもしれない。
そしてこの感覚は、マラソンだけに限らないと思っています。
株式投資などでもきっとそうなんじゃないかと思うのです。
リーマンショックなどで体験した嫌な気持ちとか、イライラとかは、いつの間にか忘れてしまって、株価暴落なんて怖くないと勘違いするようになる。
株式投資で大儲けできる背景にあるもの?
暴落が怖くないなら、長期投資は簡単です。
そして長期投資をしていれば、ほぼ間違いなく儲けることが出来る。
つまり、誰でも株式投資で大儲けすることは簡単だってことになります。
でも、実際に株式投資で、そんなに大儲けしたって人はどれだけいるんだろう?
そもそも、誰でも儲かるようなことに、価値があると言えるのだろうか?
当たり前だけど、みんなの収入の増えれば、自然と物価も上昇していくことになるのだろうから。
みんなが株で儲かったとしても、結局そのみんなが豊かになれるってわけではない気もする。
株式投資では、おそらく格差は縮まらない。
むしろ、株式投資で有利な人というのは、もともとがお金持ちの人の方なので、みんなが株式投資で儲かっている時というのは、逆に格差は広がる方へ力が働いているのではないかと思う。
株式投資に限らず、事業もそうだけど、人より儲けることができるようになるためには、『人のやりたがらないこと』か『人にできないこと』のどちらかを極めるしかないのだと思う。
だからこそ思う、株式投資で儲かる最大のポイントである『長期投資』というのは、『人のやりたがらないこと』か『人にできないこと』のどちらかなのではないかと。
暴落局面で投資をするのは、思っている以上に難しい。
長期にわたって、株式投資で大儲けするための最大のチャンスは、『暴落相場』になるんだと思う。
バフェットにしろ、桐谷さんにしろ、株で儲かったと言っている人のほとんどが、暴落相場でいかに株式投資を続けてこられたのかが大きいのではないかと思う。
そして長期投資を難しくしているのも、この暴落相場。
暴落相場でも株式投資を続けることが肝心だとよく言われる。
しかし、実はこの暴落相場でも株式投資を続けるということは、想像以上に難しいことなんじゃないかと思っています。
今では記憶も曖昧になってきてしまいましたが、リーマンショックのころに、「長期投資をしていれば必ず儲けることができる」なんてこと、本気で信じてはいなかったと思う。
もちろん本を読んだりすることで、長期投資の力は良く知っていた。
でも実際には、「もうこの損失は取り返せないだろうけど、また頑張ろう」というのが本音だったように思う。
結果的には、そのおかげでそれなりに儲かったわけではあるけれど。
そんなものは、所詮結果論で、それだってただの運という可能性はかなり高い。
暴落というのは、実際にそれを体験してみないと、また身をもって経験してみないと、本で読んだり人から聞いた話しだけでは、その本当のところを知ることはできないのではないだろうか。
今想像している以上に、厄介なものだと思っていた方が、身のためというのが、個人的な意見です。