グスタフ・クリムの帰郷 その7
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廃墟でそのような騒乱があったのち、パルミナスの部隊は身柄を拘束したガレオン・ラガンを帯同したまま、クレムルフトまで進軍した。彼の逮捕にともなう証拠品の捜索やら、関係者への事情聴取やらといった事件捜査にかかわる諸々がその目的であった。
クリム家の面々も、一連の事件の重要な関係者として、部隊に同行して再びクレムルフトを訪れる事となった。
探してみるとガレオンの部屋からは色々と興味深いものが見つかった。マルケス・エーロンに指示を送った際のやり取りの書簡に始まり、そもそ