イギリス発達支援への道㊱長男の学校選択への迷い

最近あまりにもAppealや他の手続き、自分の大学やその他諸々をこなして少し頭の中がこんがらがっているので、考えの整理のためにも書かせてください。
もしかしたら将来、同じように迷い・悩む人がいるかもしれませんので…

次男は近い未来に学校の種類(メインストリーム⇒支援級:ARPやスペシャルスクールなど)を変える予測はある程度付くので、
あまり迷うことなくアピールの準備を進めています。
しかし、方向性を決めかねているのは長男です。
長男は一見受け答えもできますし、得意なところが突出しているタイプなので外からは「普通」に見えます。しかし、学校生活に支障をきたしEHCPを取得するほどには特性てんこ盛りです。日本ではいわゆる「支援の溝」に入るタイプと言われてきました。

長男の具体的な特性や情報は彼のプライバシーにかかわることなのでここでは詳しくは書きません。
しかし、長男は環境の変化が得意ではありません。
環境に慣れるまでかなり苦労しました。
長男本人も、この1年しんどかったと思います。
それでも毎日学校へ行き、完全な英語環境の中で仲の良い友達を作り、自分なりの見通しを立て、ようやく環境に適応してきたと思います。

以前長男の登校時間や支援計画とその実施について学校とかなり議論をしたことを、こちらのNoteで投稿したと思います。
外部の機関も巻き込んで話し合いの場を設け、学校には希望を強くpushしていました。
その結果、予定よりかなり早くEHCPの申請に踏み切ったので結果としては良かったのですが、その時の一連の学校の対応に思うところがあり、私は当初「長男を絶対に転校させたい」と考えるようになりました。

しかしそこから5か月ほどたちEHCPが発行され、長男には1対1のサポートをフルで受けるようになりました。
本来であれば、長男におりた自治体からの予算では、フルタイムでの個別加配をつけるには足りません。予算も年々カット傾向にあるためです。
おそらく、学校側が全体のEHCPの予算を上手く調整してやりくりしてくれているか、学校側で不足分を賄っているのだと思います。

転校を意気込んでいたこの半年で20校ほど周囲のMainstream(現地校)を見学しSENCOとお話をしましたが、
「フルでの1オン1の加配はつけられない。人も予算もない。」と返答を受けてきました。(といいつつ、見学の手前保護者にそう言っているだけで、交渉次第で付くこともよくあるそうですが…)

何より、長男は現在楽しく学校に通っています。彼は英語がそこまで得意ではないため「英語環境でのお勉強」は難しいことも多いですが、
好きな友達を作り、現地の言葉で一生懸命コミュニケーションを取り、学年が上がったことによる環境の変化にも適応しようと頑張っています。
もう、「充分頑張っているじゃない。」とも思うのです。

もしアピールが受け入れられて学校を変更するとなった場合、再度大きな変化を経験させることになります。
長男は学校の変更に対して「算数ができればどっちでもよいよ!」というのですが、この1年の適応はなかなか大変だったので、彼がどの程度この質問の意味を理解しているのかも不明です。

そしてMainstream ⇒Mainstreamという通常級で同様に加配をつける、という変更を望んでいるので、この変更で「長男にとってのメリット」が環境変化をさせることにどれほど値するか、という視点でも悩んでいます。

彼の居場所は学校だけである必要はないので、彼の好きなことに焦点を当てて、その環境を用意する・場所を広げるほうに注力するほうが良いのかな。とも考えています。

私は心配性なので、「起こりうるリスクは最小限にしたい」と常々考えて生きています。そのため、「転校させるためにEHCPのAppealをしなかった場合」の1番最悪な状況を想像して、怯えている自分がいるのです。

「もう1度大きな環境の変化を彼にさせること」と「学校を変えずに過ごしていく」ことの利益と不利益を考え続けています。

ただ、この1年で「これだけ頑張って動き続けていたら、まあ結局はどうにかなるでしょう」という余裕が私自身に出てきたことも事実です。
渡英当初と比べたら、見通しをつける方法も、ありがたいことに助けを求められる人も増えてきたからです。

もしかしたら、自分の中でもう答えは決まっているのかもしれません。
誰かに背中を押してほしいだけなのかもしれません。

それに、正直毎日制度について調べ、多方面に質問・確認し自身に落とし込み続ける作業について、
好きなのですが気が遠くなっている瞬間もよくあります。

私が昨年までしていた作業はイギリスでの支援を0→80くらいにする内容でした。そのため、1年間EHCP取得まで全振りする必要がありましたが、現在は80→90にするために注力している感覚です。

果たして、この10点は誰のためなのか、本当に子どものためなのか?と自問自答してしまうこともあります。

いつまでこのロンドン生活が続くか分からないので、子どもたちのサポートにとらわれ過ぎず、海外に来たのだから、「サポートが必要な子どもの母」としてだけではなく、もう少し自分の人生も楽しみたい!イギリスにいるからこそできる経験をたくさんしたい!ともよく思うようになりました。

少しくらいそう思っても罰は当たらないよね、と言えるくらいには、走り続けてきた自分がいることにも、目を向けてあげる必要があるのかなと思っています。

兎にも角にも、頑張ってたらなんとかなるよね!の精神で少し気楽に言ったほうが良いのかもしれません。








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