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「発達障害」の特性と付き合っていくという事(あすぺるぱぱメソッド)

はじめに ※この記事は約2,300文字(読了所要目安:約3分)です。

発達障害者が生きていくという事は、社会生活を営む上で様々な困難があるという事と同義です。その困難は多種多様な形で待ち構えており、当事者本人やその家族だけではなく、当事者と相対する全ての人に関わってくる可能性があります。程度の差こそあれ、全人類の5%とされる確率を考えると、「私は関係ないから」「私の周りにはいないから」と避けては通れない話である事に、気付いていない人も多いかもしれません。

一昔前からすれば、著名人のカミングアウトやテレビ番組での特集などのおかげもあり、世の中の認知度は確実に高まってきています。が、専門書やインターネット記事、発達障害当事者が発信するブログやツイッターなどでも語られているように、色々な特性を持つといわれている中でも、個々人によってその有無・強弱・濃淡は本当に千差万別・十人十色、人それぞれで、だからこそ一括りにできず、非当事者の理解を困難にしている側面もあります(細かい特性の話は、ここでは割愛します)。

当事者を語る上でも、とりわけ「自身が発達障害当事者であることを自覚できているか否か」が、大きな分水嶺となります。

自覚できない人は一生気付けないまま、自らの生きづらさを感じながらも理由を知ることもできず、変わる事もできずに、そして周囲に困難を押し付け振り撒きながら生きていくことでしょう。

私もそうですが、自覚できた方々はきっと努力しているはずです。情報収集に努め、専門書を読んだり、当事者会・自助会に参加したり、専門機関に通ったり・・・。それでも「発達障害」は普通の病気の様に完治できる類のものではないし、改善が外見や数値では必ずしもわかるものではないし、ゴールの見えないものだからこそ、その悩みも多いはずです。

あすぺるぱぱメソッド

そんな「発達障害」の特性について、巷でも様々な解決法が提示され、多くの当事者達が挑み、実践されていますが、私なりの理論で解決に導こうとしている手法が「あすぺるぱぱメソッド」です。

難しい事や特別な事はありません。いつもやっている自分自身や発達特性との向き合い方は変えることなく、体系的に少し整理するだけです。通常、自分が困ったことに対して「どうやったら改善できるだろう」と向き合っていることかと思いますが、その行為が今現在どのプロセス・ステージで行われているかをきちんと認識して行動するだけです。

筋トレでも、効果的なトレーニングを行うためには、どの部位を鍛えているか意識するだけで、その成果が全く変わってくると言います。「発達障害」の改善も一緒だと思っています。では具体的にどうすればいいのでしょうか。

諸説ある・・・というか、私はただの一当事者であり専門家でも何でもないので独自の考え方・用語になりますが、「発達障害」と向き合うには、以下の通り8つのステージがあります。

①自己覚醒・・・自分が「発達障害」であることを認識する。
②自己理解・・・自分にどんな特性があるか学習する。
③自己分析・・・特性によりどのような影響があるか理解する。
④自己受容・・・自分の特性を受け容れる。
⑤自己対策・・・特性の軽減について対策を練る。
⑥自己反省・・・対策を実践し、ブラッシュアップ。
⑦自己信頼・・・成功例を積み上げ、自信をつける。
        自己肯定とも言い換えられるかも。
⑧他者比較・・・他者と比較し、周囲に馴染むように仕上げる。

ほぼ言葉通りなので細かい説明は不要と思いますが、ここで注意をしておかなければならないのは、いずれのステージも重要であり、いずれかをスキップしてしまうと、それ以降のステージの効果が大きく損なわれてしまう点です。一つずつ丁寧に確実に行い、結果に繋げていかなければなりません。

しかし、強いて絶対外せないポイントを挙げるとすれば、「①自己覚醒」が出来ているのは当然の前提としても、「④自己受容」と「⑦自己信頼」です。他のプロセスは多くの書籍やネット記事などにも書いてあるので、ヒントやコツのようなものは容易に手に入れられますが、「④自己受容」と「⑦自己信頼」に関しては自らの精神的な要素が大きく絡んでくるので、一筋縄ではいきません。こればっかりは、自らで体得しなければどうしようもないものです。

そして忘れてはならないのが、仕上げの「⑧他者比較」です。我々発達障害者は、一生懸命自分と向き合うことを重視しすぎる余り、①~⑦の「自己」の視点から脱却できないケースが多々あります。①~⑦を経て、自分では改善したつもりでも、改善の方向自体がトンチンカンとなっている可能性があります。最後の仕上げについて、「他者」の視点を以て仕上げる事で、完結すると言えるでしょう。自分ひとりだけでそれを行うのははなかなかに難しいので、協力してくれる第三者を得られれば良いかと思います。もっと言えば、その前段階でチェックを入れられれば、より効果は高まるとは思いますが、そこまで付き合わせるのは、なかなか酷というものでしょう。

おわりに

独自の理論を長々と語ってしまいましたが、私自身が完璧にできていると言い切れるものでもないですし、「発達障害」の特性と向き合うという事は本当に難しい事です。しかしそれに挑むことは自らを知る事、他者を知る事に繋がります。知れば知るほど面白いですよ。人ってこんなに多様性があるんだなって。自分を大切にしようと思えますし、自分に対してそう思えない人が他人を大切にしようと思えるはずないですよね。

同胞たちよ。人生どうせなら、わからないことだらけ、苦しいことだらけで生きていくのではなく、多くを知り、楽しみながら生きましょう。

以上、最後までお読み頂きありがとうございました。

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