話題の競艇で稼ごう系詐欺(入り口編)
まず初めに、筆者はもともと競艇初心者です。ギャンブルに興味はありませんでしたし、したこともありません。寧ろちょっと敬遠していたようなタイプです。
入口はとても巧妙で、間口も様々
最初に目にしたのは、「センセーショナルなXの投稿から」。
Xで「競艇で稼いでいる」「貧乏だったけど、競艇で今はお金持ち」みたいなよくある札束系のアカウントでした。当時のフォロワー数は軽く4K超えです。
おすすめからちょこちょこ流れてきて知りました(フォロワーさんのフォロワーとして)。
最初は「へー、そんな人もいるんだー」くらいの印象。ここで怪しまないあたり、危ない。
どちらかというと、その「大金」よりもそれ以外の話題に興味を持ちました。
例えば
・担当(ホスト)がこんなことしてきた。
・稼いだお金で〇〇ホテルに泊まった。
・警察が家に押し掛けてきた。
・何ということはない、今日のご飯(わりと、質素)
などの、競艇とは関係のない日常会話ですね。
いいね❤も100を軽く超えますし、とにかく競艇で稼ぐ、というよりはその人の投稿から、その人そのものに興味を持ちました。
筆者はXが導入ですが、同じような境遇に合われた方のきっかけは、この他InstagramやTikTok、流行りのSNSが多いようです。
その他、知人から誘われた、みたいな話もあるのでSNSだけとも限らないようですね。上記は筆者のきっかけというだけで、老若男女、それぞれに響きそうな内容を投稿する方がいらっしゃることでしょう。
妙に信じてしまうフォロワーとの会話
そんなセンセーショナルな投稿に対して、返信がそこそこあります。
会話も特段普通。「それは大変でしたね」「大丈夫ですか?」「これ、美味しいですよね」といった返信に対し、ひとつひとつコメントを返されています。ここで、ああ、一応この人は、競艇で稼ぐことを勧めるというよりは、それ以外の会話も通じる人なんだな、と思いました。単純ですね。いきなり競艇で稼ごうよー!では、多分信じなかったと思います。
時々挟む的中画像
そんなセンセーショナルな投稿の合間に、競艇で稼げたよ!という的中画像が投稿されています。投稿画像の中には、LINE等のSNSのやりとりが複数あり、「プラスです!」「〇〇さんのおかげです!」といった投稿。
その時は少なめと感じた1000円~2、3000円代の掛け金に対して、10万円とか20万円くらいの的中画像がたくさん。
たまに100万超えの画像も。本当にこんなに稼げる人がいるの?
という印象でした。この時はまだ疑問を持ちつつも、既に興味を持ってしまった筆者です。
よくよく考えればおかしい話だけど、良くできている
だいたい、そんなに当たる予想サイトなら内緒にしておきたいですし、こっそりひとりで稼いでいればいいわけです。
でも、親と疎遠だとか、周りに友達が少ないとか、何かと理由をつけて競艇仲間が自分の仲間、といった内容。一緒に稼げて自分も嬉しい、お金は裏切らない!といった流れ。
真偽がよくわからないまま、ここで嘘でしょーと思えれば良かったのですが、Xの返信にも「あたりました!」「ありがとうございます!」と飛び交う中で、実際に当たってる人がいるんだな(といっても一桁の返信数でしたけどね)と興味を持ってしまいました。
こうしてとりあえず試しにLINE登録
LINE登録も相手から誘われたわけではありません。プロフィールに貼ってあるLINEアカウントに自らアクセスしました。LINEアカウントを見るとフォロワー数は2万越え。さすがに2万人いたら、詐欺ならXで話題になりそうだし…と、よく調べもせず数で信じちゃいましたね。うーん…単純な筆者。
試しにネットでも調べたのですが、「〇〇さんの紹介されるサイトは、自分も検証した優良サイトでした。これだけのフォロワー数がいたら、何か問題があれば騒ぐ人もでますよね。なので安心していいと思います」というブログまでありました。
(本当によく調べたら、注意喚起している人もいっぱいいらっしゃいます)
競艇の買い目予想サイトへの誘導が始まる
LINEアカウントに登録すると、幾つかの予想サイトを紹介されています。
舟券の買い方や、おすすめプランなどの紹介があります。
そのあと暫く待っていると返信があり、「一緒に参戦しましょう!」とか、「軍資金はどれくらいですか?」とか「それならこれがおすすめです」など親身な印象。
筆者は何もわからないまま、言われたとおりにおすすめのサイトを登録して、試しに一回、の気持ちで参加してみました。
そしたらなんと、5千円の予想代と、2万円を賭けて、12万円当たりました。
ほ、本当に当たってしまったと驚きました。12万円って大金ですからね。
もうちょっと足したら筆者の月収と変わらない額がほんの数分で・・・。
当たれば一緒に喜んでくれますし、外れても励ましてくれます。
そのころにはもう、完全に信じちゃいましたね。
※一時不安になり、本当に大丈夫かな?悪質サイトかな?と検索をかけたこともありますが、ネットだと評価が二極化していてよくわからなかったです。このあたりの話についてはまた別の記事にまとめておきます。