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あらすじ&まえがき:「未発表シナリオ・長編版 中野区人情物語 タコのはっちゃん 男一匹人情語り(仮)」

 先日「中野区人情物語 タコのはっちゃん 男一匹人情語り ~麗しの 白い天使は 結婚詐欺師!?~」という未発表短編シナリオを掲載させて貰った。
 書いたいきさつはまえがきで書かせて貰った通りである。今回はその短編の前に書いた、プレゼン用の本編第1稿を掲載しようと思う。
 短編より場面も登場人物も多い。

 あらすじとしては、八兵衛が中野区に流れ着くまでがプロローグ。物語は町の人に助けられてたこ焼き屋台をやっているところから始まる。近所のお弁当屋に秋子という美人さんがパートタイマーとして働いており、八兵衛は気になってならない。
 そんなとき八兵衛は島野親子と出会う。息子の大樹を交通事故から救った八兵衛は代わりに瀕死の重傷を負い生死の境をさまようことになる。生き別れになっていた八兵衛の兄弟たちが集まってきて、そこで初めて八兵衛のホームレスになる前の過去が語られる。弟の良平は医者となっており、見舞いに来た大樹の母早苗と出会う。八兵衛は意識を取り戻し再びたこ焼き屋台を始める。そんな時、大樹が万引きで追いかけられている姿を見つける。
大樹はなぜ万引きなどをしたのか。そこには母親早苗の事情が絡んでいた。
 八兵衛は仲間の静香やマドンナ秋子の協力を得て、島野親子のために一肌脱ぐことに決めたのだが・・・
 そして八兵衛の秋子への恋の顛末は・・・

 第1稿だし、企画書用なので、本来ならこれをたたき台にプロデューサーや監督とブラッシュアップしていかなければならない状態のシナリオである。
しかしこのシナリオは日の目を見ることはなかった。前回も書いたが、企画が無くなってしまったからである。次回はこの企画もろとも消し去ってしまった悪夢のような映画の話を書こうと思う。その映画にも僕は関わっていたので、今でも忸怩たる思いがある。

 現在は原作となる小説やコミックのないオリジナルストーリーの映画企画が通るのは万に一つみたいなものだが、今回読み返してみてもっと高みを目指せる話だったなと考えてしまう。
 返すがえすも八兵衛たちに申し訳ないなと思う。自分が作り出した登場人物には愛着がある。このキャラたちを世に出してあげたかったなと思う。

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