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駆け出しDPMが実践した「デザイン品質向上とプロセス改善」の話

こんにちは!ファインディのプロダクトデザイナー兼DPM(デザインプログラムマネージャー)のとぅーです。

2024年6月にファインディに入社して半年ほど経ちました👀あっという間!

プロダクトデザイナーとして日々サービス改善に向き合う中で、
週に1.5時間程プロダクトデザインチーム(以下プロデチーム)のDesignOpsのためのプロセス改善や、デザイン品質向上のための施策に取り組んでいます。

今回はその取り組みついて半年間の取り組みを振り返りつつ、試行錯誤しながら取り組んだ中で得た効果や気づきを共有していきます。


1.プロデチームの体制について

プロデチームは現在3名で、各事業部に対して、専任のコミュニケーションデザイナーとプロダクトデザイナーが存在し、その事業の各種デザインを担当しています。

デザインチームは事業部に所属する形ではなく、全事業を横断した「集権的パートナーシップ型」の組織構造を採択しています。
事業部と密に関わりつつも、デザイン組織として評価を行ったり、事業部間の連携も密に取るためです。

デザインチームと事業部との関わり方

2. 改善への取り組み

2.1 【コミュニケーション】相談のハードルを下げる夕会「オアシス」の導入

背景🌱
前職でもDPMのような働きかけをしており、その経験から一緒に働くメンバーの「課題」や「相談する程でもないちょっとした悩み」を吸収できる環境作りがOps改善には重要だと考えていました。

取り組み🤝
気軽に相談できる場をつくるために週2~3回、各15分のクイックな夕会を導入しました。その名も「オアシス」です☕️

POINT💡
①オフィスのフリースペースなど、リラックスできる環境で話す。
┗ 普段仕事をしている自席から場所を切り替える事でカジュアルなコミュニケーションを促進できるようにしています。
ファインディではふかふかのソファ席があるので、そこを使用してます🛋️

②その日の困ったはその日のうちに
日々デザインチームの動きは変わっています。そんな日々の変化にも柔軟に、かつチームワークを持って動けるように些細な事も相談しています。
私自身も入社したばかりで不安な時や、動き方に困った時にオアシスの存在に助けられました🙏

効果🌟
最近はメンバーからも「毎日相談できるようになった、もはやオアシスいらないかも?」と言われるくらい、日々の相談が自然に生まれる文化が醸成されました。
信頼関係の強化、問題の早期発見と解決、事業部を跨いだデザイナー間の知識共有の促進が生まれました🌿

余談ですが、元々は北欧の文化のFika(フィーカ)を思い出して導入しました。
その文化もとても素敵なので興味がある方は調べてみてください〜


2.2 【コミュニケーション】月に1度のOps改善MTG&管理シート「リバティ🗽」を導入

取り組み🤝
オアシス(夕会)で生まれた課題を課題のままにせずOps改善に繋げる事や、Ops改善で生まれた効果を共有・振り返りをするための改善MTGとシートを導入しました。
これは既にコムデチームで実施されていた「あゆみ👣」を参考にしています。

Ops改善シート「リバティ」🗽

POINT💡
①Ops改善管理シート「リバティ」を通じて、長期的な改善の傾向を可視化
②オアシス(夕会)で生まれた課題をリバティに追加してPDCAを回す

効果🌟

  • オアシス(夕会)で生まれた課題を、改善シート(リバティ)に落とし込みPDCAを回し、継続的な組織の進化を目指しています。

  • またDPMの私の場合この改善シートが進捗管理表であり、DPMとしての評価時の材料の1つにもなります🤝


2.3 【デザイン品質/プロセス】要件定義フォーマットの統一

背景🌱
事業部ごとのデザイナーがそれぞれのやり方で要件定義を進めており、一貫性が欠けており、要件定義の粒度にばらつきがありました。

取り組み🤝
PMの要件定義と相談をもとにデザイナーがより詳細に深掘りができる、またユーザーの行動を深掘りできる要件定義のフォーマットを導入しました。

要件定義のフォーマット

POINT💡
①施策のインパクトや方法と一緒にユーザー観点での項目を作成
②毎月行っているデザインチーム横断のデザイン振り返りシートと連携させ、要件定義が振り返りにも使えるようにフォーマットを整備

効果🌟
目的・課題の深掘りがより良くなる事で、レビュー時に本質的なデザインフィードバック議論ができるようになり、表層的なデザイン調整に加えて、ユーザー体験まで考慮したフィードバックが増加しました。
また、ユーザー観点で施策を見る事で早期の課題特定が可能になり、PMとの相談の際にもこの要件定義を使用する事もあります。


2.4 【プロセス】デザインレビュープロセスの改善

背景🌱
レビュー時に要件定義を見た際に要件定義の粒度がばらついてしまっていたこと、またデザインの意図や背景がテキストベースの共有になってしまいレビューの時間がかかっていました。

取り組み🤝
①2.3の要件定義の活用し要件定義の粒度を揃える
②大きな施策の場合朝会やオアシス(夕会)でその日レビューするデザインの要件定義・デザインの意図を共有。

効果🌟
要件定義のフォーマット・朝会での共有前に比べ
レビュー1回あたり平均9分の短縮(年間で約31時間のコスト削減)に繋がりました。


2.5 【デザイン品質】月1のデザイン振り返り会「プロデート」

取り組み🤝
月1回、デザイン評価会(プロデート)を行いそこで出たデザインの改善やデザインプロセス自体の改善を次の施策に繋げる取り組みを行いました。
コムデで行われているコムデートのプロダクトver)

プロデートの評価シート

POINT💡
①ここでも2.3の要件定義のフォーマットを使い、施策の目的やユーザー課題にアプローチができているかを確認。
②デザイン評価会(プロデート)ではブランド維持・戦略理解・情報設計・UI/UXの軸で評価

効果🌟
デザインの品質向上とプロダクトとしてのブランディングの共通点が見えてきた
ベストプラクティスの共有が促進され、チーム全体のデザインレベルが向上しています
評価する側のデザインの言語化/クリティカルシンキング能力も向上しています


2.6 【デザイン品質】気軽に参加できる輪読会の実施📚

背景🌱
いままでプロデチームには輪読会の文化が生まれておらず、かつチームメンバーも経歴や背景もさまざまなメンバーが揃っているので、知識にばらつきがありました。

取り組み🤝
未来読書法ABD (Active Book Dialogue)をアレンジした輪読会を実施しました

「ちいさくはじめるデザインシステム」を読むプロデメンバー

POINT💡
①一冊の本を複数人で分担して読むので、事前準備はなしでOK
②子育てなどでプライベートで読書の時間を確保する事が難しいメンバーも一緒に学べる👶
(業務委託の方からこの方法を教えていただきました。感謝です!)

効果🌟
こちらはまだ試験中ですが

  • 知識や情報を共有し合うことを通じて、共通の知識で話す事ができる

  • ディスカッションを通してメンバー異なる視点や考え方からの新たな気づきを得たり、読解力や議論力を向上できる

などの効果が生まれています📚

全体を通してのポイント

試行錯誤しながらも重要だと思ったことは

  • 一人ひとりの課題や悩みを吸収するための環境づくり

  • PMと併走しながら適切な要件定義と目的の徹底を行う

  • 事業状況や現場の課題に寄り添った適切なフレーム

そしてこれまでの取り組みが実行できたポイントとしては
「小さく始める、そして継続的に改善」する事だったと思います。

そう思うと普段メインで行なっているサービス改善の部分と通ずるものは多いな〜と思いました🤔なにかを良くすることは同じですね。

さいごに

DPMの仕事もデザインの仕事も正解はないなぁと日々感じていますが、自分なりに組織やそこにいる人の声を聞いて、とにかく行動した半年間だったなと感じます。

そして今週DPMとして憧れている方々の記事もたくさん投稿されてました!
私自身もこの記事を読みながら「やってることは間違ってないんだ」「レベル高すぎる…もっと頑張らな✊」と勝手に励まされたので引用させていただきます〜!🍵

まだまだ手探りな未熟者ですが、これからもゆるゆると発信していくので、少しでもいいな!と思ったらnoteのいいね💙やX(@asawa_yowaiyo)のフォローして頂けると嬉しいです。
皆さんとSNSやイベントでお話しできる事楽しみにしてます〜!

ではまた👋

📣お知らせ

ファインディ デザインチームでは、各種デザイナーを積極採用中です!
事業とデザインの距離が近かったり、デザイナーとして様々なキャリアパスを描ける環境です。
この記事で少しでも興味を持ってくださった方、一緒に働きたいと思ってくださった方は、まずはカジュアル面談でお話ししましょう!🙋


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