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紙の手帳がすき

手帳が好きです。それも紙のやつ。

ずーっと先の未来はもちろん、一週間後、明日、もしかすると数時間後の自分でさえ何をしているかぼんやりしてしまうような気持ちになることって多いなあと思っています。
自分で自分の道を確かめていかないと、情報や誘惑で溢れた社会でしっかりと両足で立っていられなくなる気がしちゃいます。

高校3年生のとき、受験に向けた課題設定をする為に使い始めたベ○ッセの付録の手帳から、私の手帳ライフは始まりました。自分が何をしようとして、実際に何をして、これから何をするかを確かめられるツールの大切さに気付きました。

修士課程に進学した今も私の必需品ですが、最近は、単なるタスクマネジメント以外の価値も感じています。

SNSが普及して自分の些細な事も発信する事が当たり前になった今。自分のことを相手に発信する為に、無意識のうちにありのままの言葉を変換、演出してアウトプットしている時代だと思います。だけど手帳は、私が、私だけの為に書いているから、飾らない言葉を読める。

ほんとにやるかどうかは別として、ふとした瞬間に「ああ~、こんなことやりたいな自分」と思ったことも書くようにしています。走り書きで、こんなことがこの時期に出来たらいいなあ~とか考えながら数か月後のまっさらなページに書く時、なんだか生きている心地がする。
それから数か月後に、そのまっさらだったページにたどり着いて、こんなこと考えてる時期もあったな、さて、今の自分はどうする?と考える。

今に集中して生きろと偉い人はよく言うけれど、私はどうしても、手帳というタイムトラベルマシンを使って未来や過去を右往左往しながら自分を観測してしまいます。それが正しいとか間違っているとかは全然分からないけれど、こういうやり方は自分を生き生きとさせてくれる事だけは、はっきりとわかります。


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