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スペイン巡礼 銀の道 Vía de la Plata 31日目(Calzadilla de Tera-Asturianos)

5月6日、Asturianosまで41.4km。

この日のステージはMombueyまでの約25kmの計画で、事前に予約を入れて宿を確保するつもりだったんですが、民営のアルベルゲはすでに満室で取れず。
もう一つの宿泊施設は寄付制の公営アルベルゲ、予約が取れない上にベッド数はたったの8個。
前日のCalzadilla de Teraではベッド数は6個でも確保できたけれど、それも朝の11時に着いたから。Mombueyでも確保できると言う保証はない。
と言うのも、Olleros de Teraに泊まっていたPeregrino達が来る可能性が高いから。この村からMombueyまでは約23kmでステージを区切る距離としてはちょうど良いから。加えてSanta Marta de Teraに宿泊した何人かのPeregrino達も36kmの距離なので巡礼ベテランならMombueyまで来る可能性はある。
なのでMombueyの先まで行くのが無難。
しかし、Mombueyから先の以下3つの村、
Valdemerilla
Cernadilla
San Salvador de Palazuelo
にはアルベルゲがないので13.4km先のEntrepeñasまで行かなくてはならない。
*銀の道ではこのように長距離の区間何もないことがよくありました。

他に選択肢はないので、38.5kmを歩いてEntrepeñasまで行くことにしました。
目的地を決めた後、早速アルベルゲに連絡、予約を確保。
ベッドを確保したとは言え、長距離なので真っ暗の中をヘッドライト装着で5時30分前に出発。

最初の村、Olleros de Teraを通過

時折アプリで確認してたけど、Olleros de Teraを抜けて街灯がなくなった後、ヘッドライトの光のみで歩いてたら黄色の矢印を見逃して500mも通り過ぎてしまった。
来た道を戻ってたら、ドイツ人のエビと遭遇。ここから一緒に歩きました。

道なのだろうかと言う道に迷い込んでしまい、エビと道なき道を進む。
エビが一緒で良かった。
ようやく正規の巡礼路に戻れたところで見かけた野生の鹿。僕らの姿を見て逃げて行った。
Embalse de Nuestra Señora Del Agavanzal( アガバンザル貯水池の聖母)
アガバンザル貯水池にかかる道路からの夜明けの眺め
Villar de FarfonのIglesia San Pedro Apóstol(サン ペドロ アポストル教会)
前日に泊まろうと思っていたAlbergue Rehoboth
入り口入ってすぐ食堂とキッチン、右側奥にPeregrino用の寝室と浴室がありました。

夫婦で運営しているアルベルゲ。コーヒー休憩で寄らせてもらいました。
寝室も見せてもらいましたが、アットホームな雰囲気で素敵なアルベルゲでした。
昨日ベッド一つ空いてたらしい。。。

Rionegro del Puenteの村に入る前の巡礼路途中。
朝方霜でも降りたのかなと思ったら
こう言う植物でした。何て言う植物なんでしょう。
Río Negro(リオ・ネグロ、テラ川支流 )
前日に雨が激しく降ったのか、水流がかなり激しかったです。
Rionegro del Puenteの
Nuestra Señora de la Carballeda(カルバジェダ聖母聖堂)
聖堂近くに年季の入ったPeregrinoのオブジェがありました。
この日の行程では草むらの中を歩いたり、草原の小道があったり緑の多い道でした。
春の季節らしい黄色の花も咲いていて景色が疲れを癒やしてくれました。
出発してから約5時間30分、 Monbueyに到着。

ここから先10km以上何もないのでここで休憩。人口400人弱の小さな村ですが、
レストランは3〜4件、スーパーも2軒ほどありました。エビと僕はここでランチ。
エビは靴を脱いで足を開放。僕もエビのように足を開放してあげる方が良いのだけど、一度靴を脱いでしまうと長距離歩いて浮腫んだ足が靴を履き辛くするので
目的地に着くまで履きっぱなしです。

何とも上手にバランスよく巣を作るものです。

全長1メートルくらいあるこの巣、落ちることはないのだろうかといつも見るたびに思ってました。ちなみにコウノトリは毎年新たに巣を作り直すのではなく、
同じ巣を代々使い続ける習性があるとか。

 Monbueyから約2時間、Cernadillaを午後1時30分過ぎ通過。
La Iglesia Parroquial de Cernadilla(チェルナディージャ教区教会)
Cernadillaで見かけた廃墟と化した家屋。
色とりどりの花や緑で囲まれていて温かな外観になってます。
30分後、San Salvador de Palazueloの
Parroquia católica de La transfiguración(主の変容教会 サン サルバドル デ パラスエロ)

朝出発してから約8時間30分、道を間違えたり、巡礼路から逸れたりしたけど悪くないペースでここまで歩いてこれました。予定のEntrepeñasまで後3.5km、Asturianosまでは約6.5km。約1時間くらい。
Entrepeñasで宿は取っていたけど、もう少し歩いてAsturianosまで歩こうかと。
ここに留まるなら一人当たり約€20だけどAsturianos泊まるなら€6。
差額でご飯も食べれる。行った方が良いでしょ。

とは言ってもベッドがなければ徒労に終わるので、まずはすでに着いていたホセに連絡。まだベッドがあるかどうかメッセージを送ったら、若干数ベッドが空いてるよと。30~40分で着けるから2人分ベッドを確保して欲しいとお願い。
数分後、受付のオスペタレロに伝えてベッドは確保したからゆっくり歩いてくればいいよ!と返答が来た。(寄付制のアルベルゲは予約不可なのでおそらくゴリ押ししてくれたに違いない)
いつもこうして助けてくれる、親分肌で素敵なホセ。

Entrepeñasの宿にキャンセルの連絡を入れ、Asturianosを目指しました。

4時近く、Asturianosに到着。
Ermita de Nuestra Señora del Carmen(カルメル山の聖母の庵)

通常1kmを早くて10分、遅くとも12分くらいで歩けるので3時30分過ぎには着けるだろうと計算してたけど、予想以上に時間がかかった。かなりバテてて歩くペースが落ちてた。

遊んで!と杖を持ってきた人懐こい犬。

到着したらアルベルゲの庭でリラックスしていたホセ、グアルティエロ、エラディオ達を発見。4日ぶりの再会に抱擁しました。
部屋に入ったら寝袋などを置いてエビと僕のベッドを占拠しておいてくれた。
大感謝!!
同部屋にはブラジル人のAnahiと彼女の友人もいて、彼らとも1日ぶりの再会!
別の部屋でオーストラリア人のロベルトの姿を見かけ久しぶり!と挨拶。

そうしている中ふと感じた事。

この銀の道で出会ったPeregrino達、ほぼ皆単独で参加していたとは言え、人見知りの激しい自分がこのひと月歩く中で人とコミュニケーションをとり、いつの間にか関係を築いていっていました。

なんか自分、社交的になってるやん。

Zafraでの左親指負傷以来(貼り付けた記事に詳細載っけてます)欠かさずしているこのルーティン、手慣れてきたとは言え、10分くらいはかかるので出発する前でなく寝る前にしてました。

それにしても41.4km、1日の最長歩行記録更新!
よく歩きました。ってか歩けました。
自分、よく頑張りました!

この日泊まったアルベルゲ:Albergue de peregrinos de Asturianos €6
ベッドの数は全部で22個。
全部で3部屋あって、1部屋に2段ベッドが5個くらい置かれてありました。
キッチンにはご飯を食べるテーブル、椅子、電子レンジ、冷蔵庫と流しはありましたが、調理器具はなかったです。
靴やトレッキングポールは建物入り口中に入った場所に玄関脇に置きます。
シャワーとトイレが別々の部屋だったような気がしますが、記憶は定かではないです。
アルベルゲの建物にバーが隣接していてそこでご飯を食べることもできますが、食品を売っている小さな商店もカルメル山の聖母の庵の隣にありました。
建物外には大きな庭があって、皆そこで日向ぼっこや本を読んだり、洗濯物(手洗い、洗濯機は有料であったようです)を干したりしてました。

残り、273.4km。

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