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音楽は砕けそうな自分の最終セーフティネットだった

⚠️精神疾患、狂気、病院の描写があります。
苦手な方、負担になる方、違和感がある方は
読むのをおやめ下さい。



私の人生は、ポルノグラフィティと共にある。
ピアノをずっと習っていたし、音楽は好きだ。

ポルノグラフィティをはじめとする様々なアーティストの曲、クラシックの曲などは、失われていく自己意識を現世に繋げてくれた、生命の管だった。

ある日 自分の脳が突然の10からのカウントダウンで飛び散ったように感じた。
正確に言えば、張り詰めた一本の線はかろうじて残っていた。

精神病棟への三度目の入院の初日、私は砂漠の中で水を探していた。
ここでいう水とは、愛や光や希望である。
意識はふわふわ朦朧とし、死にかけていた。
色んな人の中に神の愛、恩寵を感じ、それで生かされている状態がずっと続いていた。

看護師さんの背中にアゲハ蝶が見えた。
ポルノグラフィティの代表曲の一つに「アゲハ蝶」がある。
発売日にCDを買って、中学のテスト中にもかかわらず、毎日100回以上聴いて、トータル何千回と聴いた曲だ。(カップリングも最高)

アゲハ蝶のイメージと共に、お馴染みの昭仁さんの歌唱が同時に聴こえ、愛と光が降り注ぎ、私の意識はアゲハ蝶のようにゆらゆらと飛んでいた。

「音楽の中に愛や光、神様を感じる。
 自分は狂ってしまったのだろう。
 でも生きたい。」

文字化出来る位にしっかりした精神では当然なく、散乱した思考のかけらではあるが、朧げながらこんな事を思っていたような気がする。

自分の意識が散りかけている時、音楽は必ず守らないといけない私の核の部分を保護してくれた。

投薬し、脳の働きが正常に戻っていく過程において、音楽は私を癒し、側にいてくれた。

現代医療と音楽のおかげで、私は二度と現世に戻れない向こう側へ行く事なく、薄氷を履むように戻ってきた。

今の私があるのは、ポルノグラフィティをはじめとするアーティストさん、曲たちのおかげです。
深い感謝の思いは肉体が滅んでもなくなる事はないでしょう。
本当にありがとうございました。

最後にポルノグラフィティのオススメ曲、数えきれませんが2曲だけ。

昭仁さん作詞作曲
「東京デスティニー」

ポルノにしては珍しい昭和歌謡らしさを感じる大好きな一曲。
今でも1日1回は聴いている。
こんなにもお互いを愛せる人と巡り会うという事は、何て素晴らしいんだろう。
東京の夜を感じさせる、大人の二人だが純粋にお互いそのものを必要とし、魂で共鳴してるのを昭仁さん節で見事表現している。
スピリチュアル用語で言ったらソウルメイトを体現しているかのような一曲。
「男なら何度でも 惚れた女守り抜く」
痺れますね。

晴一さん作詞作曲
「まほろば⚪︎△」
ポルノのベストアルバムを聴いて、衝撃で物理的にぶっ飛んだ曲。(良すぎてクラクラしました。)
何というオシャレなメロディと歌詞。
ひとときの恋と、それが爆ぜて元の他人へ戻っていく過程に、真面目な高校生の私はこんな世界があるのか…!と感動を覚えた。
タブーを泳ごうっていう歌詞に、晴一さんの包容力と、常識からはみだしてもいいっていう指南を与えてくれた一曲。
この一曲をエンドレスリピートして、高校まで通う毎日なのであった。

お読み頂きありがとうございました😊

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