ゆきよ

山もオチも意味もない、そんな話をしませんか。

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最近の記事

不眠症と健忘

28歳、夏の終わり。不眠症を発症した。  今までも何度か不眠になったことはあったが、一番酷い。 記憶が飛ぶようになった。 物が手から落ちるようになった。 人の声が聞こえなくなった。 そんな日が続いて2週間目、流石に病院へ駆け込んだ。 ひとまず眠れるようになった。 それから2週間、また眠れなくなり病院で薬を追加してもらった。 既に飲んでいたものがそこそこ強い薬と言われて、思わず笑ってしまった。そうかあ。マジかあ。 不眠症になって一番恐ろしいのは健忘だ。 夜寝る前の記憶、酷

    • 恩師という名のファンについて

      私にはファンがいる。ただの一般人が何を、と思われるかもしれないが、あの人は間違いなく私のファンなのだ。 正確には、私の「文章」のファンだ。 恩師とは、と問われたとき出てくるものだろうか。 私の恩師を一人挙げるとすれば、それは小学生の頃の担任だろう。 当時の私は酷く捻くれていて、大人なんて大人しくしていれば、正解を常に出していれば、良い評価をくれるものだと思っていた。 本ばかり読んで自己主張をせず真面目な子。 もちろん、大人しい子を好きな大人と嫌いな大人がいるけれど、基本的に

      • 2021WishList

        もう2021終わるまで半年を切ったのに今、WishListをここにメモしようとしている。 WishListとは名前の通り、したいことを書き連ねていくものだ。願い事を100個書くのに8か月かかっているというのは既にギャグだと思うが、まあそれはよし。ただWishListの中身を公開するだけのnoteになったがそれもまた一興。ではでは。 1.スウェーデンに行く 2.ガムラスタンに行く 3.北海道に行く 4.沖縄に行く 5.茨城を満喫する 6.栃木を満喫する 7.群馬

        • 婚活2か月目

          「この恋が終わったら婚活する」とか前回のノートでのたまった気がする。 そしてその言葉の通り、あれから数日も経たないうちに私は結婚相談所を訪れ契約をした。 始めて見れば楽、という言葉だけだった。お金はかかるがそのぶん身元が保証された人と出会える。少なくとも職場、住所、年収、婚姻歴等は。それだけ保証されるだけでもなんたる安心感か。 なにより既婚者とやり目がいないのは喜ぶべき箇所だろう。 結婚をしたいという目的が一致しているのもいい。そして私の結婚相談所は「恋愛結婚」を目指

        不眠症と健忘

          人を必要とすること

          一時期ずっと心臓が走り続けていたときがあった。まだ好きになったばかりの頃。どきどきと心臓が煩くて騒がしかった。何をしていてもどきどきしていて眠れなかった。 あの頃と比べると今は落ち着いた。返事が来たらうわーってなるけど、いちいち「すき!!」って叫ぶけど。でも今は眠れるしにこにこするだけで済むし。 でもふとした時の目線が好き。笑顔が好き。会話の間合いが好き。優しさが好き。 かと言って結婚したいほど好きかといわれるとそうでもない。 前に好きだった人のことは本当に好きで、ず

          人を必要とすること

          恋の賞味期限

          何事も期限をつけろとよく言う。仕事、人間関係、生活。いろんなものにまずは期限をつけろと。そうするとしたいこともやらなければいけないことも見えてくる。その通りだと思う。 なにより私の性格上期限がないと動かない。友人に遊ぼうと声をかけることすら期限がないとやらない。 なので大切な人には月一は必ず自分から声をかけると決めた。うむ、今月の目標。 そう、恋にも賞味期限があると思う。あまりにも抱えすぎると塞いだそれは異臭を放ち存在を叫び始めてしまうから。まだ美味しく食べられるうちに

          恋の賞味期限

          ときめき

          おいおい近くないか 思わずそう言いそうになって黙った。カラオケを数時間満喫して、あとはなにしようかなんて駄弁っていたはずなのに、気づいたら隣の男は腕と腕が触れ合う距離にいた。気づけよ私。でも離れるのは何かが違うような気がして。でもこのままでいるのもなにか違う気がして。どうすればいい? 答えも出ないままそのままの距離に甘んじる。おいスマホを覗き込むな。おいこら息が触れ合っちゃうだろ。そんなことを思いながら、嫌じゃないという事実に一番驚愕した。そして私の心臓。自覚できるほどド

          無から有を

          一枚白い紙を用意する そこに好き勝手にデコレーションを施す その紙一枚に収めること 用意された材料からデコレーションをすること それだけ。それが私の一番のストレス発散だ。 特にマスキングテープが大好きで、人への手紙やプレゼントを飾るためにもよく使う。 学生時代授業の中でこの作業をやったときは、チラシや雑誌からなにかを切り抜いたりちぎったりして貼ることだった。 「何もない場所」を飾り付けて「なにかある場所」に変えるこの作業が私は好きだった。 今回は適当に、赴くま

          無から有を

          趣味はなに?

          あの質問にはどう答えるのが正解なのか。 「どう見えます?」…いや、これは年齢を聞かれたときの美女の答え方だ。 「幅広くやってます」…一番取っ付きにくそうだなこれは。 聞いてくる人は私がどんな人間かを知りたいのだから、相手を困らせる答えをしないのが吉だ。 人はわかりやすい人間を好むから、万人に受けそうな答えをだな…相手を観察して…理解できそうな答えを……っと、それはまた別のお話。 しかし人と共有する趣味ってそもそもなんだ? 初対面の人間と共有できるものか?相手が同じ

          趣味はなに?

          曖昧になる

          このご時世、家での仕事になった。 元々室内で仕事していたから最初家にいることになった時、日差しを浴びられることに感動した。 窓越しに見ていた眩しい光がすぐそこにあって、手を伸ばせば直に肌を刺す。それだけで幸せだと思った。 仕事で鬱々としていたとき、遠くの窓の外で輝く草花に羨望の眼差しを向けていた。一方的に焦がれていた、嫉妬していた。あの光を浴びていた花はもう散ってしまった。 在宅勤務がいつまで続くのかわからない。もしかしたら会社に首を切られる日もあるのかも知らない。そ

          曖昧になる