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珈琲と海【詩】


ふと唇から力が抜けると 
海がぐっと近くにきた

見せびらかすみたいに  
黒く光る 黒いが光る

手前に影をたくわえて  
異国の香りがふわりとくる 

これは仕事です
珈琲を入れてください
わたしはすっかり忘れていた

忘れられるのはいいことだ 
明日にはすっかりまるごと、やめてしまおう

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