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【ワーキングホリデーの闇?】出口について考えるよ

現在のカナダでのワーキングホリデーは非常に厳しいものになっている。とにかく仕事が見つからない。

私自身、仕事を探したとき、100社ぐらいに応募しても面接にこぎつけたのが10社ぐらいで、採用が1社。言語の壁やスキル不足に非常に苦労した。

また、知り合いから話を聞くと苦労の末見つけた仕事も、クビを切られたり、シフトの削減、最低時給を下回る、劣悪な職場環境など、雇用主が圧倒的に有利な環境下に置かれている。

とにかく仕事が欲しい、お金を稼ぎたい求職者は足元を見られた条件に抵抗できず、メンタルを消耗しワーホリの闇とも言われることがある。

一時期、「出稼ぎワーホリ」などがメディアで取り上げられ話題になったこともあるが、これが現実だ。

そんな状況下でも縁があってよい仕事や人に巡り会えたり、語学力が向上したり、一生の友人やパートナーと出会えたりして、ワーキングホリデーを満足に終える人たちももちろんいる。

今回のテーマは「ワーキングホリデーの出口」について考える。

ワーキングホリデーの出口と入口とは

出口とは、ワーキングホリデーを終えた後に何をするのか、どう働いて稼ぎたいのか。

それは多くの人が悩まされている問題であり、そこまで表面化しているものではないが、日本からの現実逃避、キャリアを積めないと揶揄され、日本ではワーキングホリデーの経験がプラスに働くことも少なく、「ワーホリの闇」の一つと考えている。

では、逆の入口はどうだろうか。留学もワーキングホリデーもエージェントが存在し、学校やホームステイ先の手続きを行い、必要な書類や物を教えてくれる。

そして、日本を立つときには挑戦を送り出してくれる。その入口は明るく手厚いイメージだ。

実に対照的である。

もちろんキャリア相談などの支援はあるが、一般的には認知度は低く、多くの人は有効活用できずに、ワーキングホリデー後どうしようと考えているのではないか。

出口を見失ったワーキングホリデー参加層

ワーキングホリデーは現役大学生や社会人を経験した様々な層が参加している。

今後キャリアを積んでいくであろう大学生や社会人の若年層は、出口を強く意識する必要はないであろう。

一方、キャリアを積んだ社会人が出口に迷う傾向が高いように思える。そんな人達を対象に考えていく。

キャリアを積んだ社会人がワーキングホリデーに参加する層は大きく分けて2つに分かれる。キャリア中断組とキャリアを捨てた組。

キャリア中断組の多くは前職に誇りを持って業務に取り組んでいたり、国家資格やスキルを持っていて、ワーキングホリデー終了後は前職に戻る予定や近しい業種に就く人が多い。

得た経験や他の世界を見ることで視野を広げ、キャリア中断前とは違った見方や働き方ができる出口がある組であろう。

一方、キャリアを捨てた組の多くは好きでもない仕事をなんとなく続け、特にやりたいことも見つからず、「このままでいいのかな」と漠然と不安に駆られ、一念発起してワーキングホリデーに参加したが、特に好きなことに巡り合えず、なんとなく1年を過ごした結果、出口に悩む傾向にあると考える。

出口に悩む人の多くは、言葉は悪いが、あまり何も考えず来た組や現実逃避組である。

そして、それは私のことでもある。ワーキングホリデー制度を知ったのは当時30歳前で、自分には縁が全くないと思っていた。

キャリアなどを意識しない私は「カナダ来たことないから行こうー!」「ワーキングホリデーやったことないからやろー!」で参加した。36歳にもなって何も考えていない痛いやつだ。

自己分析と自分との対話

では、そんな現実逃避組のワーキングホリデーの出口を見つけやすくするにはどうすればいいのか。

答えは極めてシンプルである。自己分析と自分との対話をすることだ。

個人的に、ワーキングホリデーで最大限効果的なのはアラサーやギリホリ勢だと考えている。社会経験や私生活においての体験で培った価値観や物差しを持っているからだ。自己分析や自分との対話をする際の材料として有効だ。

しかしながら、大人になればなるほど自己分析や自分との対話が減る傾向にある。学生時代は就職活動の一環で自己分析を徹底的にする人もいただろう。

だが、いろいろと経験するうちに変化し、過去とは違う思考になっていることが多い。そのため、定期的に自分と向き合う必要性があると感じている。

忙しさや考えるのが面倒といった理由で自己文分析をサボることで、いつの間にか自分との向き合い方を忘れる(これも私のこと)。

自己分析、自分との対話ってどうするの?

前述したキャリア相談などを利用する以前に、まずは自分のキャリアの棚卸しや自己分析をした上で受けなければ、大した効果は得られないだろう。いくらキャリア相談のプロとはいえ、他人でしかない。

自己開示が少ない人間に寄り添ったカウンセリングや提案などできるわけがない。まずは自分が何をどうしたいのか、自分の得意なこととは何か、好きなこととは何かを事前に理解する必要がある。

ストレングスファインダーなどの診断ツールやネットの診断を利用したり、客観的に自分探しを手伝ってくれるメンターやコーチング、ティーチングなどの様々なサービスを受けるのも有効手段だろう。

料金が発生し、サービスを受けるのを躊躇する人もいると思う。しかし、よく考えて欲しい。自分との対話や自己分析を避けてきた人間が、意識だけで行うことは難しい。思い切って自己投資することも大事である。

結局出口って

ワーキングホリデーに参加の理由は人それぞれだが、学生や20代前半の層とは異なり、ギリホリ勢の覚悟は違う。

何かを変えたい、挑戦したいとせっかく勇気を持って踏み出したのに、出口が見つからないのは悲しいことだ。ワーキングホリデーで得たもの、経験したことを言語化できないというのはあまりにも悲しすぎる結末である。

一般的に考えて、ワーキングホリデーの生活は、友人や家族が居ない、土地勘が無く、母国語以外の言語が話されている見知らぬ国で生活することである。

並大抵のことではない。だからこそ、そんな人が勇気と行動力を持っていないわけがない。

そのため、自分のことを理解することで出口の糸口は必ず見つかる。

結論

出口の結論は、自己分析を通じて過去の経験からの得意なこと、不得意なことや好きなこと、嫌いなことを洗い出し、自分と対話することで、今後の働き方や、稼ぎ方の理想を考え、自分軸を形成し言語化することだ。

自分軸を理解しているだけでも、自分の選択に後悔することは減るだろう。もし何か選択に迷っても、自分軸でしっかり判断ができるようになる。

その時には自分に自信が付いているはずだ。根拠の無い自信でもかまわない。ぜひ、自分と向き合う時間を習慣化してほしい。

この考え方はワーキングホリデーの出口に関する問題に限らず、人生の迷子から脱却するヒントにもなるだろう。

今回私がこの記事を執筆したきっかけがこちらnote。私自身も他人事のように思えず、また友人からの相談も重なり考えるきっかけをいただいた。

是非読んでいただきたいと思い引用します。


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