見出し画像

11月20日、冥王星が山羊座から水瓶座へ…いよいよ本格的な「風の時代」がスタート

「Allie's HOROreport」記事「11月20日、冥王星が山羊座から水瓶座へ…いよいよ本格的な「風の時代」がスタート」 https://allie-astrology.blog.jp/archives/1082921844.html よりnoteに転載

2024年11月20日午前8時47分に、太陽系の惑星の中で遠い惑星で太陽系の約240年周期で運行していく冥王星(準惑星)がいよいよ山羊座から水瓶座へ星座を移動していきます。

惑星の星座移動は大きなエネルギーを伴うものであり、特に、トランスサタニアン(土星以遠の3惑星…天王星・海王星・冥王星<準惑星>)については、長期(数年~十数年)に一度の星座移動をする為に、それまでの運気が更にガラッと変わったような雰囲気に生まれ変わっていくかのような、その象徴的な出来事が起こりやすくなり、それが時代の移り変わりを表し、世相として成り立っていくものであると言えます。
今回の、トランスサタニアン(世代天体)のうちの一つである準惑星・冥王星の次星座への移動は、2008年からのおよそ16年間(途中、2008年~2009年4月の間で射手座に逆行、2023年~2024年の間に山羊座に逆行、各期間が有り)以来の移動となります。
そして2025年には土星・天王星・海王星が次星座へと順次移動していきます。しかも、火の星座(牡羊座・獅子座・射手座)そして風の星座(双子座・天秤座・水瓶座)に次々と移っていくことから、時代の流れが一気に変化してしまったかのような感覚を覚えることが少なくありません。しかし、その感覚は、今後水瓶座の冥王星が水瓶座を運行していく20年ほど(次の魚座への入宮で行ったり来たりする2043年~2063年ごろまでの間も含む)の間に「意識改革」「社会変革」というような革新の時代となって私たちが生きている間に途轍もないスピードで追い立てられるように変わっていき、それに従い、急き立てるようにその「感覚」を肌身で感じ馴染んでいかざる得なくなっていくものであると言えるのかもしれません。

1.冥王星の概念及び水瓶座入りするに当たってのその影響を考える


冥王星は「準惑星」として「惑星」という括りから降格され、その影響力もホロスコープチャート上では「少なからずあるもの」程度の見方をする占星術師の方もいますが、影響力は未だに強大であるものと私個人的には思っています。
今回の冥王星の水瓶座期間は約20年弱くらい(途中、冥王星の山羊座期間や魚座期間などの他星座への入宮期間を含む)、それまでの星座での滞在期間の中では比較的長めであると言え、前星座の山羊座での期間(約13~14年くらいの期間)で言うとそれよりも更に長い約18年間となります。これは冥王星がその軌道を楕円系を描いている為に起こる現象で、太陽を真ん中に据えた太陽系惑星の運行の中で弧を描く軌道の運行状況は他の惑星と異なり、やや長細い楕円軌道で黄道面から17度も傾いており、そのため冥王星は海王星よりも太陽に近づく時もあります。ちょうど水瓶座内を運行していく時は、太陽系の惑星たちの軌道県内から外れた楕円曲線の遠くなるほうへと運行していくこととなります。
近世(その中でも1700年代以降)にトランスサタニアン(土星以遠の惑星)のうち先ず初めに天王星が発見されて以降の西洋占星術において、1930年の発見以来2006年までは太陽系第9惑星とされホロスコープ上ではそれなりの影響力をもたらしている冥王星ですが、それ以前にも影響力をもたらしていたと見做して計算上に含めるという占星術師もいらっしゃいますが実質的には発見当時の蟹座17度からスタートしているので、蟹座以前の前に遡って他星座での冥王星のあり方や象意やその影響を考えるとなると、今回の水瓶座入りは1930年の発見以前でのデータを出すとなると歴史の変遷に合わせての推測の域を出ないというか確証するのは難しいと言わざるを得ない分「おそらく、こうであろう」という星座の象意をベースにした予想・予測でしか考えることはできないのではないか、と思います。
私の個人的推測での冥王星が水瓶座入りすることによって予想される影響については、人類が形成する集合体(社会)としての意識改革や社会的成熟、科学技術の今までとは違う形での変革、人類が創造するものなのに人類がそれに全くついていけない程の発達発展、組織・団体・集合体などが一旦瓦解した上での再構築からの発展、等が考えられます。
これまで、社会を動かしてきたのは、冥王星の射手座期間中(1995年~2008年)は外交による国際交流や高次元的概念(学問、宗教、思想、等)が、そして冥王星が山羊座を運行していた期間中(2008年~2024年)は政治や経済であったと、これまでの時代の変遷とトランジットを合わせてみればパズルのピースが噛み合って「歴史」として完成しているような状態を鑑みれば一目瞭然であると言えます。
これからは、水瓶座の象意から予想・推測される時代の変化を読むとすると、個人がそれぞれ自分の意思と価値観をもってそれぞれが自立した個として結集された集合体(コミュニティ)が社会を動かしていく、縦の繋がりというよりは横の繋がりを主体とした平和的な人脈に基づいた社会の形成、個人としてのあらゆる自由及び基本的人権の尊重が全てにおいて平等な社会での構築、それらは、「人として生きる権利」について人々の深層の無意識のうちにはっきりと自覚させられ、社会を変革していくことへの行動への原動力となっていくこととなるでしょう。

2.冥王星が山羊座から水瓶座へ移る瞬間のホロスコープを読む


わたくしの計算上では2024年11月20日午前8時47分に冥王星が水瓶座へイングレス(移宮)していくこととなります。その日時でホロスコープを計算しました。それを基準としてトランジット(運行)ホロスコープを読んでいきたいと思います。

冥王星が水瓶座への移動する瞬間のホロスコープ

(1)アスペクトと恒星度数から見る冥王星のイングレス

冥王星が水瓶座への移動する瞬間、トランス・サタニアン(世代天体)の天王星・海王星・冥王星で形成されるミニ・トライン(小三角形相)が太陽ー月のトライン(120度)に関わり、共にホームベース型特殊座相(六角形の一辺欠け)を形成します。この「六角形の一辺欠け」がポイントであり、一辺欠けの乙女座最終度数付近(26°~29°)そして天秤座0°~1°辺りの度数に当たる事に否が応でもスポットが当たる時と言えます。この度数に当てはまる恒星として、アル・カイド(Alkaid・乙女座26°付近)そしてマルケブ(markeb・乙女座28°付近)が当てはまります。これらの恒星はそれぞれに月・水星(アル・カイド)、木星・土星(マルケブ)の象意を引き継ぐものとしています。この恒星の度数に当たり場所がグランドセキスタイル(六角形相)のうちの欠損個所として存在感を別の形…無意識のうちにありながらも意識せざるを得ない状況に嵌まり込んでしまう…というような運気の流れへと、否が応でも導かれていかざるを得ない状況になるということを暗示していると言えます。 これらから浮かび上がってくる象意は、「情報」「世間や一般大衆」に於いて千載一遇のチャンスがあればそれに乗っかったり、方向性のチェンジによる人生設計を組み直し再構築していくことを余儀なくされる、等の「人生の方向転換」「社会の変革・自浄作用」を強く促していくものであると言えます。

(2)ハウスシステムから見る冥王星イングレスのトランジット・ホロスコープ

数多ある冥王星水瓶座期間の記事や投稿に於いて、占星術師によってイングレスの時間が異なっており、生起時間としては早朝から朝9時以前、その他の日時等、ここによって違っている(私がインターネットで調べた限り)為、この項では私が採用した日時でのホロスコープを読んでの解釈を述べたいと思います。ホロスコープを読むにあたって重要な、肝心の時間が推測の域内であるため、精度については正確ではない部分もあります。その点をご容赦いただき念頭に置いて読み進めて頂ければ幸いです。

水瓶座へイングレスした瞬間の冥王星は第1室にあり、第8室にある獅子座の火星とオポジション(180度)この火星―冥王星のラインは第11室の蠍座28度の太陽・第3室の魚座27度の海王星と共にカイト(帆凧型相)を形成。とにかく存在そのものが時代を動かすパワーに満ちている状態であると言え、その大きな波は、コミュニティの形成(第11室)と情報の収集や伝達と共有そして交通網と物流(第3室)においてこれまでの方向性がガラッと変わっていくような変革の波が絶えず押し寄せている状態に置かれることとなるでしょう。特に、冥王星の支配ハウスは第8室であり、その対極の位置に居ること、そしてカイト(帆凧型相)の軸となっている事から、このアスペクト(座相)からくる影響力はとても大きなものとなっていくでしょう。また、このカイト(帆凧型相)の一翼を担う蠍座28度の太陽は第11室という水瓶座の支配ハウスにあってカイト(帆凧型相)の他に冥王星と緩めのオポジション(180度)となる第7室にある蟹座の月(因みに、月は蟹座の支配星)・第5室にある牡牛座の天王星・魚座の海王星と共にホームベース型特殊座相(六角形の一辺欠け)を形成。飽くなき向上心と持久力、そして親和性のある共同体意識の中で、苦労も厭わずに寧ろ燃料にしながらそして半ば楽しみながら、人類理想の共同体として大団円の構築を目指して邁進していく、グローバリゼーション化へと変革と創造を促していく、そんな形でのパワーを人々にもたらしていくことでしょう。そこには上下も格差も存在しない真の意味での「平等」を謳う世界的なムーブメントとなって行くはずです。

3.直近、特に翌年2025年の惑星の星座移動の活発化における動き


冥王星の水瓶座への移動という星の動きに応じて、社会の変革と同時に個人の意識改革も進んで行くものと予想されます。直近で2025年には、2025年05月25日12時39分には土星が牡羊座へ入り一段階黄道12宮をスタートしていくこととなり、天王星が2025年7月7日を皮切りに星座を行ったり来たりしつつ2026年4月26日には本格的に双子座にイングレス、海王星が2025年3月30日を皮切りに星座を行ったり来たりしつつ2026年4月26日には本格的に牡羊座にイングレス、と土星含むそれ以遠の惑星たち(一応は、年ごとに星座移動して行く木星も含む、これら全てを「社会天体」とも呼ぶ)が冥王星の先陣を切ったイングレスに呼応するかの如く、次々と星座移動していきます。そういった意味では、2024年の終わり頃に冥王星が風の星座である水瓶座に移動していくことから始まり、翌年の2025年には本格的な「風の時代」のスタートを切り、人々に新時代に向けた意識改革を促していくこととなりそうです。
その波に乗れるかどうか、自分の手元に如何様に引き寄せられるか、それによって一発逆転のチャンスを活かせるかどうかもまた、かかってきそうな星の動きです。

(1)「2025年問題」を考える

2025年問題とは、国民の5人に1人が後期高齢者(75歳以上)の超高齢化社会を迎えることにより、雇用・医療・福祉といった日本経済や社会の広い領域に深刻な影響を及ぼす諸問題の総称を言います。
2025年の前後で、団塊の世代(大枠では1945~1950年、そのうち特に1947~1949年の第二次世界大戦後の第1次ベビーブーム期3年間に生まれた世代)が後期高齢者に突入していきますが、第1次ベビーブーム世代を含む1940年代の殆どの期間は双子座の天王星・天秤座の海王星・獅子座の冥王星という風の星座プラス火の星座の男性星座(火の星座・風の星座をまとめた総称)にあった世代です。その人たちがまた再び「風の星座プラス火の星座」にトランスサタニアン(天王星・海王星・冥王星の世代天体)が入る時代を生きることとなり、ある意味「再度、『課題』を突き付けられる」こととなっていくかもしれません。それは、人生の在り方なのか生きる意味を問うものなのか、将又その世代の出生時の世相で当時起こった事と同じような問題が現代に沿って形を変えて再度降りかかってくることとなるのか、未知のものであると言わざるを得ませんが、いずれにせよこれまでの総決算とも言うべき「結果」が露呈してくることでしょう。そこで「生きる意味」そして「社会の形成」を世代交代でリレーのように繋いでいくことをもう一度考えていくこととなりそう。そこから導かれる「答え」にこそ次世代の今後の在り方に大きな影響を与えていくでしょう。

(2)今後約20年間の大まかな運気の変遷

天王星
2025年~2032年:双子座 → 2023年~2040年(2039年も含む):獅子座 → 2040年~2046年:乙女座
海王星
2025年~2038年:牡羊座 → 2039年~2046年頃:牡牛座
冥王星
2024年11月~2043年:水瓶座 → 2044年~2063年頃:魚座
※1 星座移動の変わり目の年は順行と逆行を繰り返す為、はっきりとその星座になって続いていくということはありません
※2 この項目中の以下の記述で、男性星座は火の星座(牡羊座・獅子座・射手座)と風の星座(双子座・天秤座・水瓶座)、女性星座は地の星座(牡牛座・乙女座・山羊座)と水の星座(蟹座・蠍座・魚座)、となります

2024年はトランスサタニアン(世代天体)は「地の星座プラス水の星座(それぞれ順に牡牛座・魚座・山羊座)」という形で、各惑星がわりとタイトなミニ・トライン(小三角形相)を形成していました。このことにより、女性星座に関する象意や生まれ星となる人の運気模様に大なり小なりの影響が与えられることとなりました。社会に大きな影響を与える事象を起こし創り出す役目は大体女性星座に生まれた人が多く存在していたことでしょう。
しかしそれが、この冥王星の水瓶座への移動という事象を切っ掛けに、男性星座生まれの人々にそのバトンが渡され次世代を担っていくこととなっていくでしょう。今までの伝統や美徳が形を変えたり瓦解するなどして価値というものが変わってしまうこととなり、それまでは「永遠に揺ぎ無いもの」として存在していたものが一気に「無」となっていくような感覚を味わうこととなりそうです。団体や集合体でいなくてはならないというような結束というモノを解いて、個々として点在していく、形の違いはあったとしてもそれを悪しきものとせずに寧ろ最良とするような「平等」かつ「尊重」という流れへと変わっていくことでしょう。自分から能動的に動き個性としての自己表現をしていくことが、これからの時代には必要不可欠となっていくことでしょう。

いいなと思ったら応援しよう!