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【ワイン備忘録 #6】ユルチッチ ツヴァイゲルト 2021
ユルチッチはオーストリアのカンプタールの中心地ランゲンロイスに位置し中でも最高の区画に畑を持つ、国内外からも大きな注目を集める生産者です。古くから有機栽培に取り組み、2009年にオーガニック認証を取得しています。
カンプタールDACはヴァインラント・ニーダーエスタライヒ州のカンプ川流域の生産地で、他のドナウ系産地と同様にパノニア平原からの温風と北西ヴァインフィアテルからの冷風の影響を受けます。
※タールtalはドイツ語で「渓谷」なので、そのまま「カンプ川渓谷」の産地ということ。
ワインは比較的リッチでボリューム感があるものが多くなります。
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青い印の所がカンプタールDAC。
グリューナー・ヴェルトリーナーの白ワインが有名な産地ですが、今回はオーストリアの交配品質ツヴァイゲルトの赤です。オーストリアでは最も広く栽培されている黒ぶどう品種で、日本でも余市など北海道でも多く栽培されている品種になります。
〜テイスティングメモ〜
輝きのあるルビー。粘性は中程度。フランボワーズ、グリオットチェリー。クローヴなどの甘系スパイスでコンポートのような印象。同時にまだ青さも感じる。スミレ。
口当たりはピュアで、凛とした酸。細かなタンニン。
チーズなど乳製品とよく合う赤ワインだと思います。
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品種 ツヴァイゲルト 100%
参考価格帯 3000〜4000円
※品種メモ
ツヴァイゲルト:ブラウフレンキッシュ×ザンクト・ラウレント
(1922年 フリッツ・ツヴァイゲルト博士により交配され作られた。)
タンニンは柔らかく酸も比較的まろやかでフルーティーさが特徴のワインになることが多いが、土地と造りによって堅牢なものからカジュアルなタイプまで様々なワインとなりえる。