【詩】えんぴつ
えんぴつは 木にいった
こんなかたちになっちゃって
ぼくにはもう
ことりをとまらせるえだも
かぜのうたといっしょにゆれる
はっぱもないのです
すると 木はいった
きみには ほら
からだのまんなかをとおる
いっぽんのしんがあるじゃないか
そのしんで
ことりにきいたことも
かぜのうたも
きみのきもちも
なんでもじゆうにかけるじゃないか
それから えんぴつは
せっせと かくようになったのです
たまに 木だったころのように
まっすぐにたとうとして
おっとっとと ころんで ころがったりするのです
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