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モールスアートってなんだ?!

モールス信号とは「短点」と「長点」を組み合わせて文字や記号を表現方法である。電信の時に用いられているのを思い浮かべるだろう。電信以外にも発光で伝える例もある。『崖の上のポニョ』冒頭で宗介が父親と船舶上で交わしていたアレだ。たった2種類の組み合わせで文字や記号を表現可能なモールスはミニマルな言語とも言える。
しかしどの例も信号を受け取り、即座に返信をしており、記録としてモールス信号を残すことは少ない。紙面上に「・」「ー」が書かれているものを受け取り、紙面上に「・」「ー」を書いて返信したりしない。その瞬間の会話としての文字であり、記録としての文字の役割は無い。
ミニマルな言語を文字として残す。モールスアートはこれに価値を見出している。

モールスアートとは

「短点」と「長点」を用いて文字を表現し、かつ目で見て楽しもうという芸術活動である。 
短点は「・」、長点は「ー」と表現されることがほとんどであるが、「・」と「ー」の組み合わせは時に美しく、時に奇跡が起こる。
私はモールスが織りなす美や奇跡をアートとして残している。

『Morse』

この『Morse』という作品はモールスアートの美を表現している最たる例だ。

「・」が6個、「ー」が6個が対称的に配置されている。
矢印の通りに解読すると「Morse」が浮かび上がる。

シンプルで無機質な見た目は、モールス信号自体の無機質さが際立っている。
そして対称的なこの配置。

・-・ ・-・-・ ・-・-- ・・- ・--・ ・・・- --・-・ ・- ・-・-・ -・ ・・ 

すみません。ついモールス信号が出てしまいました。

ツーと言えばトン

さて、モールスアートの鑑賞の際、特有のステップが含まれている。
それは解読だ。

『買』

『買』という作品に隠されたモールスを見つけることができるだろうか。
漢字の上にある「・ー・・」、中央に配置された「・・ー」
これらを変換すると「L」「U」となる。

。。、、。。

どうやら違うようだ。
先ほどの『Morse』と同様に欧文モールスで変換すると意味が通らない。
モールスにはアルファベットだけでなく、日本語も表現できる。
和文モールスで変換すると、「か」「う」となり、タイトルの『買』と矛盾しない。

どこをどのように変換をするのか。そして変換結果に納得をする。納得したあとで作品を再度見るとまた新たな気づきを得る。

何度も噛みしめて味を楽しむ。
モールスアートはトンでもなくツー快なアートなのだ。

トントン拍子は2拍子

モールスアートは符号を扱い、決まった表記法があることから制約が多い。そのため、ポンポントントンツーツー作品を制作できない。
今後も新作は数ヶ月単位での更新となることが予想される。しかし、途切れることは無いだろう。
そして、君も探してみないか。

とんとんつーとんとん とんつーとんつーとん とんつーつーとん とんつーつーとんつー とんつーとんとん とんとん とんつーとんとんとん つーつーとん とんつーとん つーつーつーとんつー つーとんつーとんとん とんつーつーつーとん つーとんつーとんとん とんつーつーつー


我々は新規参入者を待っている。

このアートに彩りをもたせよう。ツートンカラーより鮮やかに。

















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