メタファー:リファンタジオ初見感想日記 その4 初めての鎧戦車~宿敵との対峙
*全編無料で読めます*
メタファー初見プレイ感想、その4です。
筆者のアトラス歴を知りたい方はこちらをどうぞ。
文中で「リンゼイ」と出た場合は主人公の事になります。
また、難易度はノーマルです。
派手な顔合わせ
さて、無事に王権競技会に参加できたわけですが、そもそもこの鎧戦車なんだよ&操縦席にいるのマジで誰だよ問題が発生しているわけです。
目的地の「古城の街マルティラ」へは3泊4日。馬車より格段に速いため、盗賊や魔物に襲われる危険も少なそうだとストロール。
【朗報】ヒュルケンベルグのコネの力、とんでもなかった【さすが騎士】
ここで時は遡り、リンゼイ達が競技会のため賞金首を見繕っている頃。
ヒュルケンベルグは、貴族街の地下にあるニューラスの工房を訪れていました。
「馬車を一つ、手配できないか?」というヒュルケンベルグの頼みに、新しい仕立ては受けてない、と突っぱねるニューラス。
しかしヒュルケンベルグは、「新調したいわけじゃない」と返し、こう続けます。
王子殿下専用に仕立てられる筈だった車の開発について、主人なき今、扱いが浮いているのではということで、それを少し借りられないかという算段……なんですけど……。
ニューラス、お前絶対何かやらかしたろ。
絶対なんか……派手な改造とかしたろ。王族用の車とくれば派手な予算ぶっ込んでも見逃されるもんなァ!こういう時の研究バカメカニックがやることと言えば採算度外視のピーキーな改造って相場が決まってんだ!
ヒュルケンベルグが様子を伺おうと歩を進め、そうとは気付かず壁のレバーに触れてしまった結果、
開いたシャッターの先にあったのは鎧戦車でした。
どうやら元々鎧戦車を作るようにと指定されていたらしく、ヒュルケンベルグも「主がもういないと知りながらも完成させるとは」と忠信ぶりに感心していたのですが、それはそうと。
――この鎧戦車、なんか物々しくない?
そ ら 見 た こ と か
お前みたいなタイプが我慢できるわけないよね、知ってた……。
ここら辺の「道具は使われてこそだろ」という意思、カウボーイビバップの
「ワイルド・ホーセス」や「劇場版 天国の扉」を思い出しますねぇ……。(倉庫で埃被ってた骨董品が日の目を見る展開が好きな全人類、見た方がいい。脳が焼けるから)
それはそうと、大型プロジェクトが不慮の事態でポシャること自体は社会人やってればある程度あるあるだと思うのですが、ここで割り切ることが出来ないあたり、「魂」で職人をやってるタイプだな……そして俺はそういうキャラクターが嫌いになれないんだよな~~~~~~!!!!(横転)
……いや、あるいは精神性が悪ガキなだけかもしれない。
完全にまっとうなヒュルケンベルグの怒りに対して、「俺の命は最悪いいからコイツだけは」って言ってるあたり、自分の仕事を我が子とか魂の結晶と思ってるタイプだよお~~~~(横転)
しかし乗り物は乗り物、動くなら正に渡りに船なわけで。
「突き出されたくなければ協力しろ」と脅しをかけつつ、明日(開催式)までに大聖堂に持ってこいとヒュルケンベルグ。
こうしてリンゼイ一行の「足」として同行することになったニューラスですが、陛下ってことは王に取り立てられた訳で、製作依頼時期から考えたら「種族がひとつかの如き理想郷」を目指していた頃の王が依頼した可能性、高そうなんだよなぁ……。いや、単純にメカが好きなので研究バカなメカニックを欲しがっただけかもしれない。陛下も男の子だから。
不安に駆られつつも、鎧戦車技師としての腕は本物だし、王家に対して無二の恩義を感じているのも確かだ、とヒュルケンベルグ。
はじめての円卓会議
この後、「ルイの目に留まる」ための策をヒュルケンベルグにも共有。
「首の大きさ」で優劣を決めようという中、推定人間の賞金首を持ってくる、という行動は奇抜なもの。
規定違反だと判断されれば競技会の参加資格を失うリスクはあるけれど、民を脅かす賞金首を捕まえることで民の支持を集めれば、リンゼイ一行はルイにとって無視できない存在にもなる……。
いかしかし、
熱血漢で「自分の正義」に従い独断専行しがちだが、基本的に頭の回転が速いストロールと、冷静で騎士として顔が利くが、王子殿下や騎士としての振るまいの話になると周りが見えなくなるヒュルケンベルグ、その間に挟まるリンゼイこと主人公って感じでこう……キャラ造形が上手いね……。当たり前なんですけど、しみじみしちゃうよ。
鎧戦車を見て回ろう
ちょうだいちょうだい こういうのちょうだいもっと!!!!
特にね~~~~機関室は脳が焼けますね~~~~真面目に……無機質な鉄や金属が集まって生き物の内臓のようになっている光景、好きだから……。鎧戦車は完全にごほうびである……。
そういえば見聞録曰く「悪路を乗り越える仕組みを新たに開発するよりも、動物の姿を真似した方が早い」というような理由で、鎧戦車は「四足歩行で稼働する」仕組みになっているようです。つまりこの世界ではキャタピラ、履帯が開発されていないという事かもしれない。
そういう鎧戦車の快適性は地面の固さに依るところが大きいようで、砂地から草原~森に移動したために揺れが激しくなり、ストロールがしょぼしょぼになるのでした。
道中/候補者ギド戦
鎧戦車の揺れに対し「妖精はいいよな」とストロールがぼやく中、ひときわ大きな揺れが鎧戦車を襲います。あまつさえ黒い煙まで上がりだして、何事かと身を乗り出す一行。
や っ と る 場 合 か 君 ら
いやまあ……元々そういう作戦で攻撃型のチューンをした鎧戦車ならアリだとは思うんですけど……実際開催式の中でいた中でも侵略戦争歓迎のルドルフならそういう組み方していてもおかしくないので……。
(これは「一番速いパンジャンドラム」を決めるはずのレースで「攻撃型」「守備型」「芸術型」といったパワーワードが飛び出すやつ)
ただ……こいつらの場合、たまたまルートが被って併走の形になるうちに「気に入らねえ~」の流れでこういう事になってるのがアリアリと想像つくっていうか……な!
そっとしておきたいけどできないなら様子を見るか~~~~!!!!
ルイ派のグローデルに恩を売ろうという話になりました。(はい……)
しゃあねえな~~~~グローデルに加勢じゃい!
そんなこんなでギドに喧嘩を売りちゃんと買ってもらえた……のはいいんですけど、リンゼイ一行が無名(拘束魔法が発動しない)なのを良いことにパーティ全滅を狙ってきやがるのはどうかと思いまぁす!
で、ギド戦なんですけど、これおそらく意図的に面倒くさく作られてるんじゃないかな~~~って思います。
この時点で習得可能なアーキタイプを全て習得していたわけではないので自分の主観も混ざるのですが、「イベント続きの中急に来る戦闘」「槍兵と僧兵で弱点が違う」あたりがすごく面倒だし、弱点探してる間にギドの横やり入るのマジでお前……マジで!
取り巻きを倒した所でギド本人は健在。
すわ全滅かといった所でニューラス捨て身の鎧戦車アタックが炸裂します。
それにしてもこの候補者戦で「上位20以内あたりの候補者には攻撃できない」というの、民主主義としては足りてないんだよな~という気持ちがある。そもそも民主主義国家という概念が「夢物語」扱いされる世界だし、「候補者を名乗れば誰でも殺されない」とくれば拘束魔法もキリがないだろうしと考えれば、上位20位ぐらいが妥当……?
そう……そもそも王権争いで20人も立候補していたら「泡沫候補」扱いされる候補者が出現する範囲ギリギリというもまたわかる……。時代が動くというのは混迷の中で試行錯誤をし続けるからこそなんだなあ。
対面:狂犬グローデル
さて、恩を売ったグローデルに降りてこいと言われたのでご対面。
俺……グローデル君のこういう所……嫌いになれねえよ……。募兵舎での時もそうだったけど、根っこの育ちは悪くないんだろうという想像がついてしまう……。(顔を覆う)
グローデル、そもそもこの競技会に挑んだのがルイの支援なので、自分の勝敗がルイのイメージに直結すると理解してはいるんですよね。なので余計に気負っているし、自分一人でやるんだという意識が強い。というかそもそも、誰にも頼れないと思ったからこその「俺一人でやる、やれる」の可能性もあるわけで……それゆえに集団の中にいても……孤独!そりゃ側のワンちゃんだってずっとピリピリしてるよ……。
ルサント族の特徴として身体能力が高く、それ故に「力での優劣」を付けたがる性質があるそうなので、そっちにも引きずられてるんだろうなあ。
グローデル君!そんな職場うっちゃいなよ!!!
変えるべきものを変える勇気、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを……持てよ!!!(俺も持ちたい)
なんか……浮かんだのはエヴァのゲンドウとシンジの関係ですよね……。
プレイヤーとして、グライアスという最高の父性を浴びてしまった今となってはユングが提唱した「父性」の悪いところ出てるゥ……みたいな顔になってしまう……。ちなみにユングの父性、性質は「選別」「切断」であるそうなので、悪い方向に行くと……どうなるかは……今目の当たりにしていますね!!
対面:歌姫ジュナ
さて、この時鎧戦車から降りてきたのはグローデルだけでなく、開催式にてお歌を披露した「歌姫」ことジュナもいたのでした。
惺教の大聖堂でお歌を披露した後に……ルイ派の鎧戦車に乗ってる……??
ジュナ、というかジュナの種族であるニディア族自体がもう完全に高橋真琴なんですよね。昭和の漫画雑誌を支えた少女漫画作家の中でも、とりわけ黒目がちでキラキラとした瞳の表現に定評のある方で、24年現在でも活動を続けていらっしゃいます。
ジュナ、服装も加味するとフランス的というか、モダンガールのイメージも入っているかもしれない……その上で歌姫かぁ……みたいなことを考えてフランス・ギャルの「夢見るシャンソン人形」が芋づる式に出てきたので、とりあえず貼るだけ貼っておきます。
しかし直訳歌詞がエグいというか、「偶像に抱く幻想」を的確に言い表しているので案外要素が入っているのかもな……知らんけど。
で、当然のように食いつく公示人バトリンである。
なんかこう……海外セレブって感じがある。私も大概、海外セレブに雑なイメージを持ってるけどこのあしらいの巧さ、「衆目を浴びる」ことに慣れているんだなあ……。
ジュナとしては支持者が増えれば巡り巡ってルイの票を集められて、
ルイは敵に塩を送る余裕を見せられて、
惺教府はジュナの人気を集められる。
ジュナには受けない理由がないんですよね。むしろここで断れば、「ルイ派がジュナを取り込んだのムカつくからフォーデンを支持する」という理由で浮いた票がフォーデンに流れる可能性もある。
ジュナ本人にも、ルイにも、惺教府にも「したたか」という感想になる場面です。
所でニディア族ですが、特徴的な瞳以外だと「社交的で人心を掴むことに秀でたものが多い」と言われており、しかし弁が立つぶん「信用ならない」とも言われているそうで、まあそこはコインの裏表やなって感じなんですけど、見聞録かどこかで「種族で固まって集落を持たない」という記述があってその……いや……俺の半端な知識で言及するのはやめよう……。
宿敵ルイ:初対面
さて、ジュナとグローデルと会話する最中に現れたのは、国葬の日と同じシルエット。そう、ルイの鎧戦車です。
パリパス族は見聞録で「目先の楽しさを優先させてしまう享楽的な面がある」と言われており、人口ではクレマール族やルサント族とほぼ同じにもかかわらず、政治面ではかなり軽んじられているという実態があるそうです。
冒頭でも、本人の言い分をロクに聞かず処刑するシーンがありましたね。
そのパリパス族をよりにもよって実力主義ガチ勢のルイが側近として従えているという事実、惺教府からしたら汚らわしいとさえ思われてそう。
でもこれ、パリパス族からしたら「希望」ですよね……。「能力さえあればどんな種族でも取り立てる」がガチなんだから……。
しかもダウナーな方の緒方恵美だ……狛枝凪斗タイプだ……。
エッチじゃん……。厭世観出てるほうの緒方恵美、エッチだからな……。(しかし見た目相応の歳でこの厭世観だとすると修羅場くぐってそうだな……)
この人はこの人でこう……ロンドンの裏路地で育ってギャング入りしましたみたいな空気を感じるので、荒れた育ちなのは間違いなさそうだな……。肌や髪の色は違うけど、境遇を同じくした精神的兄弟なのかもしれない。
でも二人して首元になんらかの意匠がある所、「首輪」なのかもしれない……パリパスもいろいろだし、特に背の高いほうは、上下関係のはっきりした世界が馴染みそうな耳を……してるんだよな……。背の低い方も、折れ耳が犬っぽいんだけど瞳孔が狐っぽくて、イヌ科だし……。
平民なのに騎士の女性を連れて、しかも鎧戦車を所持しているという、出自と持ち物がちぐはぐな一行に対し、ルイは「なぜ協議会に出ようと考えた?」と訊いてきます。
アトラス君、いい性格してんねぇ!(半ギレ)
まあわたくしに抜かりはありませんゆえ、ちゃんと一番下を選びましたけども!!!
ここ、めっちゃ腑に落ちてないまま言ってる声をしており、花江夏樹ィ~~!!と思いました。今期アニメ(24年秋)でダンダダンを見ている関係で、9Sぐらいでしか摂取してこなかった花江夏樹の過剰摂取をしていると感じる。
「困っていたら誰でも助ける」が俺達の信条です、とストロールが伝えると、「誰でも助けるとは面白いが、手数は足りている」とのこと。
改めて「力」を奉じる在り方を明言して、ルイとその一行は去って行ったのでした。
さて、「力」を奉じるルイですが、彼の求める「力」とはなんなのかって話ですよね。「能力主義」であることはほぼ間違いないのですが、なんか……あの……美大落ちの……あの御方をどうしても連想してしまうというか……。
そもそもペルソナ2からして「噂」という幻想が現実になるって話でもあるからね……スタッフは別なんですけども。
ちなみにスタジオ・ゼロ繋がりでペルソナシリーズの重要なファクターであるタロットカードの「力(剛毅)」ですが、描かれているのは「ライオンを手懐ける乙女」です。単純な「腕力」「支配」に依らない誠実さを表すカードでもあるので、現状「力」に当てはまるならストロールかグライアスだろうなぁ……。
ルイは現状「力」の逆位置っぽいんですよね。正位置になる時は来るのだろうか。
そんな所で、今回は一度区切らせていただきます。
ゲーム内時間にして20分も経ってないですよ!?って言われそうですけど、安心して欲しい、私が一番そう思ってる。
えー、次回、おもしれー男とおもしれー女、観光名所とうさんくさい街!
©ATLUS. ©SEGA.
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