永山ホビーキッチン、やってます。


毎回愛用している、スタッフさん手作りの装飾看板です。


目に留めてくださった画面越しの皆様とは、「初めまして」の方が殆どではないでしょうか。2023年12月に立ち上げ、2024年2月より永山住民センター(永山7条4丁目4-2)にて活動を開始したのが、僕たちボランティア団体「永山ホビーキッチン」です。いろんな方たちに支えられ、おかげさまで昨日5/19も第5回目開催が無事終了したところでございます。

「知らない人」が「一緒にご飯食べた人」になる。そんな歴史的瞬間が毎回生まれています。

●何をしているの?
⇒何てことはない、遊び場を兼ねた居場所提供を、月1回程度設けているだけに過ぎません。食事メニューや遊び内容は、皆様の希望を聞きつつ行っておりますが、まだまだ手探り。

本格ラジコン、京商の”ミニッツ”を沢山持っているスタッフさんによる体験会。子どもはもちろん、時には大人の方がクギヅケになることも。

●どんな人が来るの?
⇒どなたでもウェルカムです。おいしい匂いに誘われてやって来る方、ご飯よりも遊びたい方、遊んでいる子どもの姿を見たい方、なんとなくしゃべりたい方。そんな方たちと楽しいひと時を過ごしたいスタッフたちが、皆様の訪問を楽しみに待っています。

会場の入り口。入ると即キッチン!調理スタッフのワチャワチャ感が入り口から見られるため、お子さんたちもつい混じりたくなる…のかもしれません。

●何か約束(ルール)みたいなものはあるの?
⇒参加費として、大人300円、お子さん100円をいただいております。ただし、一緒に準備(会場づくりや調理)されるお子さんについては、無料にさせていただきます。他にこれといったルールはなく、次回食べたいものを決めることも、次回やってみたい遊びを提案することも、参加者全員が自由に意思表示することができます。

「やってみたい!」の一言で始まったお手伝い。約30人分のケチャップを絞る経験がある方、案外少ないんじゃないでしょうか。
自宅ではキッチンに4人も入れられないけれど、ここでならできる!

⇒スタッフ内の鉄則もございます。「できる人が、できる時に、できる分だけ」を基本に協力し合っています。来れなくても構わない。無理しなくていい。できるところだけやってくれれば100点!そんな感じで活動しています。

初開催時の集合写真。スタッフには会社の社長さん、学校の先生、栄養士さん、企業のパートさんや事務職員さん、なんと永山住民センターの管理人さんまで。活動には参加できなくても、陰で支えてくれる模型屋さんの店長さんや、くだもの店さん等、どこをとっても大切な仲間たちです。

●なんで住民センターで子ども食堂?
⇒代表の僕(浅利)は、小学生の息子を持つ39歳、どこにでもいる冴えないオジサンです。昨年の夏…皆さまは覚えておりますか。猛暑を超えた酷暑に見舞われた旭川を。世間はコロナから解放されたばかりで、子ども達の手元には徐々に『今まで』(大人たちが知っている)の「夏」の時間的流れが戻ってき始めたように(大人の僕には)見えました。
しかし大人の僕は知りませんでした。現代の子ども達にとって、親が共働きで土日も不在ということは珍しくなく、親不在の家庭では遊んではいけないと学校から各家庭に通達されるため、下校後の地域には「うち、親がいないから」「おばあちゃんしかいなから」と遊べないお子さんが渋々友達の訪問を断るケースが多いのです。そんなお子さんが沢山いる様子であることが、日ごと繰り返される息子からの「遊べなかった」報告から伝わる中、「外でなら遊んでいいよ」と言われたお友達と喜んで出かける息子を見送った日がありました。天気は快晴、日差しが痛いくらいの暑さです。水筒を持たせましたが、飲み切る前に息子は一人とぼとぼと帰宅。「暑くて遊ぶのやめよう、ってなった」と。遊具は触れることができないくらい熱かったのだとか。その後息子は、一人クーラーの効いた室内で、大好きな車のYoutubeを見始めます。

酷暑の夏休み中、車好きが高じて今も通っている模型屋さん。店長さんとラジコンコースを調整する息子。車に興味がない僕と違い、車好きの見ず知らずのおじさん達といつの間にか名前で呼び合う関係になっている息子を見て、子ども大人関係なく「共通の友達」であれることの素敵さに気づかされました。子ども食堂も、そんな場になれるはず!

僕たち大人は、ある程度学んできた結果として、自身の不自由に対して何らかの処置や対策を取ることができます。ですが子ども達は自分の不自由さの正体が一体何なのか分からないまま生活しています。「社会って、そんなもんだよ」と言うこともできますが、全ての大人にとっての未来である子ども達に、より良い将来を手渡す手助けをしてもいいんじゃないかな…と思ったのが僕にとってのきっかけでした。近所にある住民センターで、毎週とまではいかないけれど、月1回くらいだったら何かしてあげられるんじゃないかな。息子の通う小学校の学区内に立地する住民センターならば、ゆくゆくはお友達が自分の足で歩いて来て、帰れる場所になれるかもしれない、と。

旭川おとな食堂という団体を見つけ、先輩団体さん達に話を伺い、モチベーションを共にできる仲間を探しつつ、用意した備品の運搬と保管場所に頭を抱えながら、初開催となった2024/2/4は「誰も来なかった」という悪夢にうなされて目覚めた次第です。
5回目が終了した昨日も、まだまだ認知されず少人数ではありますが、何度も足を運んでくださる方も増えてきております。来ていただいた方々の笑顔に支えられながら、また次月に会おうねと素直に言い合える関係性の気持ちよさを、参加者の皆様も同じように感じていただけていたらいいなと思っております。

来月のメニューが決まらない!誰か助けてーと書いてみたら…カレーとから揚げを何度も書いちゃうところが楽しいですね。うーん、どっちも採用だ!

●永山ホビーキッチンのこれからって?
⇒代表である僕には、「これからこうしたい!」という目標がありません。みんなワチャワチャやって楽しんで、また今度ねー!と言い合える景色が見られれば、十分だと思っております。
なので、参加された皆様がやりたいことをどんどん教えて欲しいなと思っています。近いところでは「お祭りがしたい!」の声に応え、2か月後の7月に夏祭りを計画しております(住民センター体育館使用)。とはいえ何をどうするか、まったくの白紙です(ひえー)。これからどう進めていくか、スタッフ・参加者さんの皆さんで、ゆるーく考えていこうと思っております。
永山にお住いの方、活動にご興味持たれた方、僕たちと一緒に地域でゆるーい繋がりを楽しんでみませんか?

調理スタッフさんあっての活動です。長時間の作業にかかわらず、いつも美味しく作ってくださり、本当にありがとうございます!
1分間で積み込んだ輪ゴムの重さにより優勝チームを決める「ラジコン軽トラ輪ゴム入れ」。大人も子どもも遠慮なしに、逃げる軽トラを追いかけまわします。
大量にいただいた段ボールで、公然の秘密基地づくり。スタッフが武器職人(段ボールゴム鉄砲)してみたところ、至る所にちびっこギャングが現れ、せっせと人質を取って遊んでいました。
「卵焼きも牛乳も嫌いで食べないのですが、ここでは進んで食べることができたんです」と後に教えてくれた参加者さん。これまた些細なことですが、歴史的瞬間です。
「この海苔、僕たちがちぎりました」
なるほど、どうりで美味しいわけだ。お手伝い、どうもありがとう!

☎080-5597-7165
✉ ps.kazuyosi@gmail.com
永山ホビーキッチン
代表 浅利和慶


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