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私が選んだ、時実新子の一句(2)
私は遺跡巡りが好きで、旅先はもちろんのこと、ちょっとした訪問先でも、近くに遺跡があれば、時間が許す限り訪れることにしている。そしてそれは、足腰の筋力維持や心のエネルギーの補充にも役立っている。
昨日は、前橋での用事を済ませた帰途、久しぶりに大室公園の古墳群に立ち寄った。写真にあるのは、6世紀初頭に作られた前二子古墳である。
大室古墳群には大小合わせて6基の古墳がある。それらを巡りながら、私は次の新子作品を思い出した。
この世のことはこの世で終わるバス走る 時実新子
古墳の多くは土地の豪族の墳墓だが、7世紀ごろからは古墳に代わって寺院等の建立が主流になってきたそうである。そして、古墳にしろ寺院にしろ、現世において、それらの規模の大きさを競おうとする人間の心理は現代にも通じるようだ。