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五十肩は電気じゃ治らないって。

電気じゃ治らないんだよねって言われた。
やっぱりなー…って思った。
そんだけ。

いや、そんな馬鹿な。ちゃんと話すから聞いて。

事の起こりは今年の1月。


正月明けて日常生活が戻ってきたころに、右肩に違和感を感じたのが始まり。

ちなみに「違和感を感じる」っていう日本語に違和感を感じるんだけど…。

1月下旬には近所の整形外科に行って五十肩と診断され、電気治療を開始。
そこのおじいさん先生は優しいし、リハビリのおばあちゃん療法士さん達も優しい。
だから、何かあるとそこに通ってたんだけど。

1月からの五十肩が治らないどころか悪化してしまったため、病院を替えてみたのだ。

2つ目の整形外科は、息子が以前診てもらったことがあって、最新のリハビリに力を入れてる印象があった。
先生こそ、おじいさんとおじさんの間だけど、リハビリの療法士さん達はみんなバリバリの若手。

ちなみに新人っぽさはない。
1つ目に比べると若いってことで、20~30代が多そう。

たぶんいい整形外科なんだろうけど、先生の愛想の(「なさ」を通り越して)「悪さ」が評判を悪くてしている病院でもあって、行くのにちょっと二の足を踏んでた。

しかし今回行ってみると、院長の息子が若先生として入っていて、私は若先生に診てもらうことになった。

なぁ~んだ!

というわけで、若先生の診察。

「1つ目の整形外科で電気治療をしてもらったけど全然治らないどころか最近は悪化している」と言ったら、「五十肩は電気じゃ治らないんだよね」って。

とはいえ、五十肩は放っておいても1~2年すれば治るものだそうだ。

だから電気でごまかしながら治るのを待つのもあり…といえなくもないんだろう。

しかし待てない。

私の状況は軽度とは言い難いもので、たぶん2年くらいかかるだろうとのこと。

そんなに肩関節の可動域が狭いままで放置してたら、五十肩が治る頃には筋肉がかたまって動かなくなってるに違いない。

なにより痛くて、日常生活に支障をきたしているのだから、早く治したい。

というわけでその日のうちに「肩パンピング療法(徒手的授動術)」というのを受けた。

この肩パンピング療法ってやつ。

肩に注射をして、医師が患者の腕(肩)を回し、ゴキゴキゴキッ!という音とともに、くっついてしまった肩関節内の癒着をはがすのだ。

説明書の「体験済み患者さんの声」欄には「施術中の強い痛みは想像以上だったが」とか書いてある。

先生も「痛いですけどね」と何度も言う。

しかしゴキゴキゴキッ!という音とともに、肩の可動域は元のようにまっすぐ上に上がるところまで広がった。

すごい。

注射で薬をゆっくり入れるのに(たぶん)20秒程度。
薬が効くのを待つのに15分。
実際の施術は(たぶん)1分以内。

注射はべつに大して痛くもないが、薬が入ってくると徐々に強い痛みが出た。
癒着してる部分の隙間に薬が入っていく時にそうなるらしい。
病院の説明書には「病歴初期ならこれだけで癒着がはがれることもある」と記されていた。

なるほど。薬で隙間が出来たのなら、実際の施術は想定よりラクになるかも、と良いほうに考えてみた。

(私の場合の)施術をもう少し詳しく説明すると、寝た姿勢での施術となる。
まず腕を外側に伸ばされる。
次に内側に伸ばされる。
最後に腕を上に持ち上げてぐーっと寝台の方向に押される。
(つまり真上に上がるかたちになる)
肩がゴキゴキゴキッ!という豪快な音をたて、「あ!はがれた」という感覚があった。

これだけ。

そして施術直後の様子。

施術後2日は痛みがあるとかで痛み止めと湿布薬が出た。
ちなみに今は施術から12時間後。

施術直後は腕が脱力してしまって、病院の会計ももたついてしまった。
施術6時間後には痛みはあるものの、ひととおりのことは出来る状態に戻った。

施術したからっていきなり完治するわけではない。
この治療をすることで治るまでの期間を短縮することができる、というものだ。

よってこの後はしばらくリハビリに通う。


私は五十肩に関する知識もほとんどないし、ましてや肩パンピング療法(徒手的授動術)というものもまったく知らなかった。
でも五十肩に悩んでる人、意外といるんじゃないかな~と思って、記録してみた。

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あさのしずく
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