断捨離はゴミ出し合わせで。
私は物持ちが良いタイプだった。
小学校に入学した時に買ってもらった折り畳み傘は、社会人になるまで使っていた。
しかし物持ちが良いのが、裏目に出ることもある。
社会人になって自由になるお金が増えてくると、「かわいい」「素敵」という理由でモノを買ってしまうようになった。
以前から持っているものがまだ使えるのに、である。
そしてもちろん使えるものは捨てない。
つまり私は「何も捨てられない病」だったのだ。
「いつか何かに使うかも」系のやつ。
子どもがまだ小さかった頃、こんまり(近藤麻理恵)さんの「人生がときめく片づけの魔法」が話題になった。
独身時代の遺物と、増え続ける子どもの玩具に悩まされていた私も、その本を読んだ。
そして大いに感化された。
なんと、6畳の物置部屋にギュウギュウに詰まっていた独身時代の遺物を、5分の1程度まで減らすことに成功したのだ。
もちろん数日かかったし、ダンナにも手伝ってもらった。
45リットルのゴミ袋を数十枚使ったから、ゴミ出しには数日を要した。
あれから10年以上経った。
「ときめくものを残す」という方法は、自分の中にある程度定着した。
持ち前のズボラさを発揮してそのへんに散らかしていても、数ヶ月に一度はひとり片付け大会を開催したくなる。
おかげで以前のように不要物の山に一部屋を占拠されることはなくなった。
それでも生活していると徐々にたまってくるのだ、不要なものが。
その原因のひとつはゴミ収集の間隔にあると思う。
燃やすゴミですら週に二回しか回収してもらえない。
種類によっては月に一回しか回収日がないのだ。
その日に出し忘れたら、次は一ヶ月先。
邪魔にならないところに置いておくと、そのまま忘れる。
いつまで経っても捨てられない。
以下繰り返し。
かつ同じような失敗を何度も繰り返す。
結果、回収日待ちの不要物が山となる。
これではいつのまにか以前と同じになってしまう。
捨てる決心がついているとはいえ、結局捨てていない。
不要物がどんどん溜まっていく。
なんだか家の中の空気も澱んでいくような気がする。
この負のサイクルをどうすれば解決できるのか。
なんと数年間にわたって考え続けてしまった。
というか見て見ぬふりしてた。
思いついてしまえば、わりと簡単だったのだ。
まずはカレンダーに、月に一回とか、時々しか出せないごみ収集の予定を書き込む。
そしてそのカレンダーを見ながら片づけを進める。
たとえば毎月20日が収集日のものを片づけるのは、毎月15日以降19日までの間の仕事と決めてしまう。
毎週水曜日が収集日のものを片づけるのは、毎週月・火曜日の仕事…という具合だ。
慣れないうちは、つい収集日が別のものまで手を出していたが「それをやっては収拾がつかなくなる!」と自分に言い聞かせた。
最近は慣れてきたので「散らかる紙ごみを無視して、プラスチックごみだけを集める」ような芸当ができるようになった。
これだと口を縛ったごみ袋を何日も、あるいは何週間も室内に放置しなくて済む。
とても気分がいい。
というわけで私はここに宣言する。
断捨離は「ごみ収集の回収日合わせ」でやろう。
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