浅野安由

X(twitter)のまんが用アカウント、@ayuyomu です。まんがのことなど。 20世紀の終わりにパソコン雑誌編集部にいました。プロフィールの絵は、そのときの水玉螢之丞さんの作品内の自分です。

浅野安由

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最近の記事

2023年12月に読んで良かった作品

和山やま「ファミレス行こ。」上 瀬戸口みづき「ローカル女子の遠吠え」10巻 松田奈緒子「非合法ロマンス」 KISS連載中 中島悠里「海外疾走記」1〜4巻 今頃何を言っているんだと思われるでしょうが、元日夕方にいろいろ挫かれ、更新が滞っておりました。 しぞーかまんが「ローカル女子の遠吠え」 上記4作品のなかでも特に好きな「ローカル女子の遠吠え」について少し書きます。4コマもので、最初に読んだのは2020年12月半ば。おそらくkindle unlimitedで3巻まで

    • 槇村さとる展@弥生美術館 開催中です

      自分の書いている道新記事「まんが最前線」の朝刊移動にともない、サイトに掲載されるようになりました。要登録ですが無料で読めますので、よろしかったらお読みください。 取材にあたって槇村先生の作品を読み返したのですが、すいすい読めてしまい止まらない…槇村作品は飲み物です。 「愛のアランフェス」は、サッカーと「キャプテン翼」、バレエと「アラベスク」同様、今のフィギュアスケート人気の下地を作ったといっても過言ではない作品だと思います。 3つの「珍しい」 展示を見て気づいたのは、

      • 2023年11月に読んで良かった作品

        稚野鳥子「箱庭モンスター」1巻 澤枝すぽこ「三國さんのバラ園」1巻 芦原妃名子「セクシー田中さん」4~7巻 大武ユキ「フットボールネーション」18巻 清水海斗、明石英之「ナリキンフットボール」 ヤングマガジン掲載中 1巻が出たばかりの「箱庭モンスター」「三國さんのバラ園」は、コミックDAYSで楽しみに読んでいたもの。このふたつは別途紹介するつもりです。 いいドラマになってありがとう「セクシー田中さん」 「セクシー田中さん」は実写ドラマが原作にハマって、昨年の「魔

        • 「ティファニーで朝食を」ホリー・ゴライトリーからの冬野梅子「スルーロマンス」

          32歳のシングル女性ふたりが真実の愛?を求める日常を描く、冬野梅子「スルーロマンス」が面白くて、もう2巻も出たし一度ここで…と思っていました。 というのは、7月20日に行われた配信イベント「ままならない日常の違和感を考えること、描くこと」(小川たまか×冬野梅子)で、「スルーロマンス」は連載前にキャラクターから考えて、「(待宵)マリちゃんはホリー・ゴライトリーみたいにしよう」という発言があったのです。 ホリー・ゴライトリーとは、トルーマン・カポーティの短編「ティファニーで朝

          2023年10月に読んで良かった作品

          逸茂エルク「ツーオンアイス」 四葉夕卜、小川亮「パリピ孔明」 斉木久美子「かげきしょうじょ!!」14巻 冬野梅子「スルーロマンス」2巻 ここ10年のフィギュアスケート人気をけん引しているのは、男子選手。ジャンプでもフィギュアスケートものやるんだなぁと思ったら、ペアですか…!! ペア競技は「愛のアランフェス」の頃から大好物なので読んでみたら…驚くくらい絵の完成度が高いし話もさくさく進んでます。無料公開は3話までなので、コミックス発売を待っています。 そして昭和の少女に

          2023年10月に読んで良かった作品

          「パリピ孔明」のまんが実写アニメでわかったこと

          今週、森山未來が出てる…と見始めたドラマ「パリピ孔明」にはまってしまい、もともと2巻までは読んでいたのですが、翌日コミックDAYSの貯まっていたポイントすべてを使って、116話まで一気読みしてしまいました(現在127話)。これをSNSなどに書いたところ、「アニメ面白いよ~」とふたりの方に薦められました。 わたしはアニメ一般を見るリテラシーが非常に低くて、大ヒットアニメ映画なんかも「ん?」なんですが、今年は「スキロー」や「百姓貴族」を楽しく見ていたのでうっかり見てしまいました

          「パリピ孔明」のまんが実写アニメでわかったこと

          2023年9月に読んで良かった作品

          新作読んでないことに気づいて、昨日今日で話題作読みました。 大白小蟹「うみべのストーブ」 トマトスープ「奸臣スムバト」 甘井最鹿「走り出す花びら」 大白小蟹は路草webでの「みどりちゃん、あのね」がとても良かったのですが、親戚が集まったときに働いているのは女性でどうのこうの、田舎ってば~という作品は9月にバズった鳥トマト「東京最低最悪最高!」もそういう面があるんですが、正直あまり気が進まないジャンルです。 というのは、9月でtwitter(現X)を始めて14年経ったの

          2023年9月に読んで良かった作品

          CREA夜ふかしマンガ大賞2023とコミックナタリー15周年記念企画

          CREA夜ふかしマンガ大賞2023が発表されました。昨年は、冬野梅子「まじめな会社員」が1位になり、ちゃんと読んでいなかったので慌てて全巻読んで震撼してました。 今年の1位は田沼朝「いやはや熱海くん」(一応読んでいるのですが、自分のなかでは判断がつきかねる作品という位置づけです)。 そのほか、ランキングのなかで気になった4位の井上まい「大丈夫倶楽部」、こちらの1巻を読みました。この作品、何だかわからない謎の生物が出てきます。そこは6位の紺野アキラ「クジマ歌えば家ほろろ」の

          CREA夜ふかしマンガ大賞2023とコミックナタリー15周年記念企画

          2023年8月に読んで良かった作品

          8月は、続けて買っている作品を月初にまとめて予約注文して、それが届くがままに読んでいたらもう終わりそうです。 8日 ヤマシタトモコ「違国日記」11巻(完結)  9日 松田奈緒子「重版出来」20巻(完結)  16日 たらちねジョン「海が走るエンドロール」5巻  18日 Cuvie「絢爛たるグランドセーヌ」23巻  23日 高松美咲「スキップとローファー」9巻   29日 羽海野チカ「3月のライオン」17巻  好き好きリストって感じで、8月、暑いけどまんが的にはいい月でした。

          2023年8月に読んで良かった作品

          自己肯定感の低いヒロインとラノベ作家が同居したら エイタツ/四ツ原フリコ「ギブギブの悪魔」1巻

          「百姓貴族」のアニメは、時間が短くて(4~5分)自分のような動画は時間がかかって嫌じゃあ! なせっかち派でも気持ちよく見られます。 その「百姓貴族」目当てに、「Wings」を読んでいたら見つけたのが「ギブギブの悪魔」、1巻が発売されました。 原作つきは読みやすい クレジットはエイタツと「原作」四ツ原フリコになっています。ふたりとも漫画家ですが、お互いの苦手部分を補ってできたのがこの作品。 それぞれの作品を読んでみると、エイタツ「カモナマイハウス」は真っすぐさがまぶしい

          自己肯定感の低いヒロインとラノベ作家が同居したら エイタツ/四ツ原フリコ「ギブギブの悪魔」1巻

          2021年春から2022年冬までの物語。益田ミリ「ツユクサナツコの一生」

          1.5か月に1回ほど(書く人が5人いるのでずれていく)、北海道新聞の夕刊にまんがの紹介コラムを書いていますが、今回は「ツユクサナツコの一生」を取り上げました。web掲載はないのですが、原稿とは重複しないよう書いていきます。 「ツユクサナツコの一生」を読んでたいへん良かったというか心にくるものがあって掲載を決めたのですが、実は益田ミリ作品はあまり読んでいない。慌てて、「すーちゃん」シリーズや「お茶の時間」などを読みました。 「すーちゃん」シリーズ2作目の「どうしても嫌いな人

          2021年春から2022年冬までの物語。益田ミリ「ツユクサナツコの一生」

          はじめましては先月読んだもの

          はじめまして、浅野です。 2月にX(twitter)でまんが用アカウント ayuyomu を始めて、もう少し書きたいなと思うことが増えたのでnoteに来ました。 日々まんがを読んでたまに考える、そういう記録になれば。 で、最初は毎月のルーティーン、良かった作品です。基準は、その月に出会った(読んだ)にしています。 2023年7月に読んで良かった作品 山岸凉子「艮」 稚野鳥子「箱庭モンスター ~少女漫画家、ときどき紙袋~」 益田ミリ「ツユクサナツコの一生」 ヤマシタト

          はじめましては先月読んだもの