スプーン (長編小説)
熱狂のうちに閉幕したオリンピック。閣僚会議ではメダルの数を巡り、次のオリンピックに向けた指針が示された。内閣の意向を受けた官吏たちはスポーツ技能力の向上にA I(人工知能)の導入を検討するが、その破壊力は凄まじいものだった・・・。熱狂をもたらすオリンピック。巨大な利権が絡み合い、すでにその理念が揺らぐとも、人はその熱狂の中に身を投じずにはいられない。そこで勝つために人は何を得て何を失うのか。そこに意味はあるのだろうか?オリンピックを巡るどこかの誰かの物語がここにある。
【書籍情報】
272ページ(30x20レイアウト)
著 者: 浅野 直人
分 類: 仕事、人間ドラマ
キーワード: オリンピック、スポーツ、A I、アスリート
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【著者から一言】
記憶に新しい2020東京オリンピック。コロナ禍で開催された過去に例のないオリンピックはその開催の是非をはじめとして、さまざまな議論を巻き起こしました。しかし、終わってみれば、そこにあったのはやはり人々の熱狂だったのではないでしょうか。
選手たちはオリンピックという舞台で、その日のために人生を捧げてきた命の炎を燃やし、観戦する人々は映像の中で繰り広げられる熱戦に心を動かされ、声援を送る。どんな状況であっても人の心を動かすもの、それがオリンピックなのだと思います。
一方で人を熱狂させるものだからこそ、その裏で人が心を病むのも人の世の習い。金や名誉、名声など、お祭り騒ぎに浮かれた人々は少しでもその恩恵に預かろうとし、選手たちも勝つためには藁にも縋りたい心情は言わずもがなでしょう。
この物語はオリンピックという狂想曲の裏にある人々の物語を描きました。おそらくオリンピックは今後も人々を熱狂させ、多くの物語を生み出し続けるのでしょう。そして、それはずっと続いてゆく。この先オリンピックはどこに向かうのか?それを正しく導くためにも時々、物事の裏を覗き、考えてみることは良いことだと思います。では、一つのオリンピックの物語をお楽しみ下さい。
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