美味しく飲んで、意識せずいつの間にか健康に。カテゴリー・クリエイターへの挑戦 Vol.23
健康効果に関しての実績。
カテゴリー・クリエーターを目指すこと。
美味しく飲んで、いつの間にか健康に。
商品特徴と、目指すべき目標と、販売に関する指標を、このアンケートの結果が我々にもたらしてくれた。
やはり習うべき相手は、実際に購入いただいているお客様なのだ。
今後、我々はこれらを基本方針として事業を進めていくのだった。
そしてこの時期、「サプリメント in ウォーター MCMのめぐみ」のロゴを刷新し、あの妙なデザインに別れを告げた。
そう、こういうものへと変貌を遂げた。
この時点で、事業スタート当初にS藤取締役とI橋が用意したものは全て消え去った。別に悪意が有ってのことではない。必要に応じていたら結局全て作り変えてしまっただけのことだ。
暫くはケーブルテレビを用いた宣伝が続いた。
その中でも比較的大規模なものとなったのは、ゴルフ専門チャンネルであるゴルフネットワークの企画で、2012年7月から11月に掛けて行なわれた視聴者参加イベント「ゴルフネットワーク 100切り選手権 2012 MCMのめぐみCUP」の冠協賛をしたことであった。
視聴者がお金を出して参加するゴルフ大会であり、皆でスコア100切りを目指そう! というもので、関東や関西で三大会が開催される。総合司会はゴルゴ松本だった。
全国から応募してくる視聴者、抽選に当たった参加者、最終的に一時間に編集して放送される特番を観る視聴者の何万人もの人々にアピールしてMCMのめぐみの商品認知度を上げることと、毎月郵送されるJ:COMの番組案内冊子へ、一ヶ月無料キャンペーンお試し設置のチラシを同梱して顧客を獲得することが狙いだ。
また、各大会の模様は、ゴルフネットワークの「ゴルファーズ倶楽部」という情報番組でも取り上げられ、私もゲストでスタジオに招かれ、出演した。
お試しキャンペーンを募る番組への出演は、その後、NTTぷららや、イッツコムと言う東急沿線のケーブルテレビなどへも範囲を広げ、それなりの成果を上げた。
他には、産院へのお試し設置も行ない、この時はB5版のマンガ冊子を作ってウォーターサーバーに据え置き、お産で通う妊婦さんたちへ試飲と商品認知を図った。
ただ、これは病院からの好評も得たのだったが、お試し期間を終えると、ウォーターサーバーは返却された。本当は、そのまま本契約へと繋がることが最善だったのだが、大抵の病院にとっては、顧客サービスにかけるコストには限界があるのだった。
これは産院に限らない。
例えば歯医者には、やはりその治療部位が口であることからも、大体に於いてウォーターサーバーが待合室に置かれているものだが、大抵は安価なリターナブルタイプだ。
幼稚園、保育園、老人ホーム、デイケアサービスなどにもアプローチしたこともあったが、施設系はなかなかハードルが高いという経験値を得るに従い、そのうち営業ターゲット先としてのプライオリティは下がっていった。
例の顧客アンケートの内容を元に、S藤取締役がまたまた突拍子もないことを言い始めた。
ワンちゃんに飲ませたお客様からの感想を見て、ペット業界へアプローチするべきだと訴え出したのだった。
確かに、世の愛犬家の数は膨大で、ワンちゃんの数は、中学生以下の子供の数を上回っているという統計数値も有った。
しかし、何が無謀かって、S藤取締役を含めた我々の中には、犬を飼っているどころか、ペットに関する知識を持った人間がまったくいないのだ。
これでどう愛犬家にアピールしようというのだろうか。
我々が持っている根拠とツールは、アンケートに於ける数件の感想だけなのだ。
暴挙としか言い様がないのは明らかだった。