【就活生】そうだ、京都に逃げよう #1
大晦日、元日に京都に行こう(逃げよう)と決めたのは、その二日前。
意外と落ち着いた気持ちで新幹線を予約し、宿を決めた。
2021年の締めに、こういう大胆なことをしてもいいんじゃないかな、というぼんやりとした気持ちで。
何より、ここで行動しないと2023年は気持ちも身体も持たない気がした。
いつもバイトに行く時間に起きる。(am4:00)
京都で久しぶりの友人にも会うから、朝早くてもしっかり髪を巻いて、化粧をして、少し寒いけど洒落たほうのアウターを着て家を出る。
東京までの道のりは長い。電車の中には、こんな時間からどこに行くんだろう?っていう少年のグループとか、大晦日ならではの客層って感じ。車内は暖かくて、ぬくぬく寝てた。
東京駅に着いたら、予約してた新幹線のチケットを発券する。
東京までのICカードの処理をいつするのかと不安だったけど、何とかなりそうで一安心。
友人に手土産を買って、でも7時前の東京駅はお店がほとんど空いていなくて。お土産屋さんの朝は早いなあと思う。そういえば私も、一昨年は品川で朝早くから菓子折りを売っていたな
改札の中に入ったらスタバの列に並ぶ。1人新幹線に乗りながらスタバを飲むの、なんか憧れだったから。
でもなんと、店の前には長蛇の列。一回諦めて、隣のコンビニでおにぎりを買った。でもやっぱり諦められなくて、さっきよりも長くなってしまった列の一部になる。15分以上は待ったかな。前には外国人のお客さんが並んでた。
私はホットのモカを買って、ジャストタイムで新幹線に乗り込む。
出発の1時間前には東京に着いてたんだけどな。
あ、窓側の席だ、ラッキー!
京都に着いたら錦市場に行く予定だから、お腹を開けておかなきゃな….と思いながらおにぎりを頬張る。いくらのおにぎり、いくら少ない。
少し落ち着いて、都内のビル群を窓から眺める。ビルの間から日が差し込んで、朝の便にしてよかったなと思う。
よし、今日は就活のことを忘れて楽しもう!と思って窓にカメラを向けた途端、就活で見慣れた企業のビルが映り込んでくる。
ここにいては就活から逃げられないらしい。はやく京都に行かなくては。
それからは、雑誌を読んだり、モカを飲んでその甘さを身体に沁み込ませたり。
一人旅らしい音楽を聴いて気持ちを高めようと思ったけど、宇多田ヒカルのtraveling以外思いつかない。
思いのほか、リズムが体に染み込まない。
京都は思ったより遠くない。