反省文:愛想のすべてを職場に置いてくる日
健康診断の問診票を書いていて、あなたの職種を答えてくださいという欄があって、選択肢式だったんですけど。転職サイト等々でもそうなんですが、だいたい選択肢の中に「福祉」っていうのを見つけられたことがなくて。いつも悩んで答えが変わります。
今回は「サービス業」にチェック入れたんですけどね。
私は福祉職もサービス業に近しいところがあると思っています。どんな訴えが出てこようと基本的には相手の話をまず聞き、気持ちを受け止めることから始まりますから。
私の好きな漫画のひとつに茅原クレセ『ヒマチの嬢王』という漫画があって、キャバクラが舞台なんですが、キャバ嬢の接客の心得みたいなものは福祉職にも通ずるところがあって勉強になります。たとえば人は感情が一致する相手に対して、共感してくれたと感じるものだとか。たくさんの好意と敵意を直接ぶつけられる、というのも然り。
どんな方が相談に来ようと、まずは相手を知ろうとすることが福祉職には求められます。
さて相手を知るには、相手に自分のことを語っていただかなければなりません(言語、非言語は問いませんが)。
ということは必然、相手に「この人には本音を話しても大丈夫そう」「私の話をきちんと聞いてくれそう」と思っていただく必要があります。
そのためには愛想=人当たりのよい態度、というのはけっこう重要です(と私は思う)。
そんなわけで仕事中は、愛想をフル稼働しているわけですね。
いや、もとから自然に愛想を身につけている人はわかりませんけども私の場合は、多少のエネルギーを使うんです。
なのでハードな業務の続いた日などは、電車降りて一人になった瞬間にスイッチが切れたように……「もう1ミリも愛想つかいたくねぇ」モードになることがあるんです。
そんな状態でも「あ、牛乳切れてた」とか「いま無性にアイスが食べたい!」とかで、近所のコンビニに立ち寄ることがあって。
そのときの私の、店員さんに対する態度は何度振り返っても後悔の塊であります。
最低限の返事のほかは無言、無愛想、無反応。なんならあからさまに不機嫌(最悪)。
……いや、あの、ほんとにすみません。
人にされて嫌なことは自分もするな。
親しき中にも礼儀あり。
お客様は神様じゃねーんだぞ。
ええ、ええ、わかります。もちろん普段は私だって、レジの人に会釈したりお礼言ったりするんですよ。大人として最低限の礼節はわきまえているつもりです、普段はね。
ただそれができないくらい余裕のない日がたまにあるんだよなぁぁぁぁ。
ここで言いたいのは、だから許してくれってことじゃないんです。
どんな状況であれ相手に理不尽に嫌な思いをさせることは良くない。
それはわかっていて、店出てからめっちゃ後悔するんです。
だから何って話なんですけど。
自戒し反省し、愛想が底を尽きないように、仕事休憩中にチョコでも食べて頑張るしか。
きれいなオチは特にありません。
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