誰が何と言おうと僕はゲイだ!
運命とか宿命とかそんな言葉がこの世界には存在する。
僕がゲイに生まれてきたのには何か理由があるのかなといつも考える。
何度も何度もそんな事を書いている。
身長・体重・セクシュアリティ・趣味・食べ物の好き嫌い・・・。
ありとあらゆる項目を並べてみた時、平均的なものが多ければ多い程、人の世界に馴染み、平均から乖離すればするほど人の世界には馴染まない存在となるのだろう。
誰一人として同じ存在はいないのだけど、カテゴライズしていく中で多数派という存在は必ずある。
多数の方であればある程、個としての存在は薄くなるけどその分傷付きにくくなる。目立つことが少なくなるから。
その反面、何においても少数派の道を辿っている存在もある。
僕はそのうちの1人だと自分では思っている。
何においても少数派は生きるのが難しい。
心が強い人ならどんな世界でも生きていけるのかもしれないが、僕は心が強い訳ではない。いつも迷い、悩み続けている。
迷い悩んだところで何かが解決するわけではないのに。
多数派と言われる世界の「標準」が全然僕には分からない。
「標準」に近い人がどこまでも羨ましい。
標準=平凡=幸せ。
僕はそう思っている。
見た目や数値化出来るものなら何となく「標準」は何処なのか分かるような気はするが、そうでないものの「標準」はその人自身にならなければ絶対に分からない。
性に関する感覚や想い、考え方は特にそう感じる。
ヘテロの人にゲイの感覚を理解する事は出来ないしその反対も同じ。
ヘテロが気持ち悪いと思っている事がゲイには普通の事。
ゲイが気持ち悪いと思っている事がヘテロには普通の事。
食べ物の好み、身長体重の事、趣味。
それらは合うとか合わないとかで何となく理解し合い、それ以上とやかく言われる事はあまりないけど、性はどうしてもそうはいかない。
どうして性に関してだけはこんなに扱いが違うのだろう?
僕は自分の事をゲイと自覚してからずっとそう思っている。
ゲイじゃなければその事を考えたり悩むことも無かったのだろうと思う。
ただヘテロで今の様なら童貞の彼女無しって言われそうな気はするけど。。。
でも僕はゲイ。
ゲイとして生まれてきた。
僕の標準は男を好きになり男を愛し男相手に欲情する。
それが僕。
ヒトの世界がどれだけ成熟していったとしても、
ヘテロが標準の世界軸でゲイが生き辛いのは変わらないだろう。
ゲイ独特の性に関する熱量やそれによって起こる問題はそう簡単に理解されるものではないと思うから。理解もしたくないだろうけどね。
僕はあくまでも世界にいるゲイの中の1人にすぎない。
力も無ければ、知恵も無い。
それでも何かしらこうやって想いを文字に書く事は出来る。
想いを書いたところで世界が変わる訳ではないけど書きたい。
自分なりにゲイの人生を少しずつ歩みたいからこうやって書く。
1人のゲイの想いを書く事で、ゲイとして生まれた理由を自分なりに探していきたい。
偶々ゲイに生まれただけかもしれないけれど、
それも運命だと思っている。
ゲイにしか分からない幸せや
ゲイだから気付ける事など
色々探していければ良いなと思っている。