学校は成績よりもお金の方が大事だと気付かされた高校時代

子育て支援に5万円の給付が行われる事をニュースで見て、
自分の高校生の時を思い出したので記事を書いている。

子どもを育てるにはお金がかかる

自分が子どもの時でもそう感じるぐらいだ。
学費やら食費やら、何をするにもお金はかかる。
ある程度の部分は各家庭の事情がどうであれ平等に負担がかかる。

母子家庭の私は高校生時代に様々な経済格差を感じていた。
そのうちの1つが携帯電話だ(当時はガラケーかな)。
今でこそスマホを持つようにはなったが、学生時代には持っていなかった。
この時代なので持っていなければ持っていないと言われるし、
誰かと学校外でコミュニケーションをとるには確かにあった方が良かったのかもしれない。

成績が悪かった私は市立の高校を受験するも不合格だったので、
少し離れた私立の高校に通う事になった。
そうなると通学にも費用が掛かる。
いくらかかっていたか、今では記憶に無いが結構な費用だ。

事情がどうであれ
家計が苦しいならバイトでもすれば良かったのだろうけど、
この性格なのでそれも出来ずにいた。
何から何までダメな高校生だったな。

不便は感じつつも何とか3年間通い卒業する事は出来た。
その事には本当に感謝している。

でも私は卒業式に参加していない。

途中まで参加する資格が無かったからだ。

高校なので誰でも卒業出来る訳ではない。
テストで点数が悪いと卒業出来ない可能性だってある訳だ。
「赤点(落第点)だと卒業出来ないぞ」
と教師は生徒に発破を掛けていたが実際はというと。。。

補習を受けて再テストで赤点を取らなければ
ギリギリの点数を書いて卒業出来るように配慮していた。
学校や教師なりの配慮だろう。
私の場合、点数に関しては問題無かったのでこれが原因ではない。

私の場合、問題だったのは学費の問題。
確かスクールバスの費用だったと記憶にある。

卒業式まではまだ幾分か日にちがあったものの、
学校が指定した期日までにはどうにも納められそうになかったのだ。
その為、未納分があると卒業式には参加させられないと通達があった。

未納分を納められる日がどうしても変えられなかったので
私は卒業式の練習にも参加しない事を決めて一切参加しなかった。

だけど、期日までに納められたのか学校が配慮したのか
記憶が定かではないが、卒業式に参加しても良い事になったのだ。

その直前ぐらいに担任と電話で話した記憶が微かにある。
話した内容を完全再現は出来ないが未納だと参加出来ないと担任に言われ、
結局はお金の方が・・・と怒るような口調で私は言ったような記憶がある。

結局のところ、成績何てどうでも良かった訳だ。
赤点を取れば補習やら再テストやらのアシストがあり、
どうにかこうにか卒業出来るように配慮されていたのだから。

それに比べて生徒がどうすることも出来ない学費には殊更厳しく、
卒業までには納められると分かっていても期日を守れないからと
参加する事を拒否されるのだから何と言ったら良いか。。。

結局お金が一番大事なんだな学校も
と子どもながらに感じさせられた出来事だった。

色々あったものの卒業式には参加出来たはずだが、
私はその事がとても気に食わなかったので参加しなかった。
散々言われてから参加する気持ちには到底なれなかった。

だけどもう1つ参加しなかった理由をあげるならば、
あえて参加しなかったのは担任への嫌がらせのつもりだったのだろう。
式に参加しなかった生徒が1人いたという事実を残す事で、
ある種の抗議のような感じにしたかったのかもしれない。
私にとってはそれまでの努力が報われなかった事に対して、
一種の復讐を果たしたつもりだったのかもしれない。

だが実際には誰もそんな事を気にしている人なんていないだろう。
「そういえばあいつ居なかったなぁ」ぐらいにしか感じていないと思う。
クラスメイトとしては。

詳細に書くと分かる人には誰の事か分かるかもしれないが、
それでも良いやと思っているから書いている。
もう10数年前の話だ。そこまで誰も覚えていないだろう、きっと。

その後にちょっとした出来事があって学校に呼ばれたので、
学校を訪れ1人のクラスメイトと担任に顔を合わせることとなったが
卒業式の事は何も言われなかったと記憶している。

そのクラスメイトが皮肉にもZ君だった。。。
彼なりに気を遣ってくれたのかもしれない、
と思っていた方が気が楽になる。


この記事を読んでくださった方がどう思うかは知らないが、
そんな生徒もいたという事実を書いただけなので
どう思われようが私は別に構わない。
悪く言うなら悪く言って悪く思えば良いし、
それ以外の感情があるのならそう思っていれば良いし。

でも今となって1つ思う事。

私はどうしていれば良かったのかなぁ。。。


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