ポジションチェンジワーク~母との関係改善を目指して①
あなたには、関係を改善したい人がいますか?
誤解をしたまま会えなくなった友達とか、けんか別れした元彼?
多分、そんな人は一人もいないなんて人、あまりいない…でしょう?
私が、関係を改善したい人。
それは、母。
唯一、最大。ラスボス的な。
お陰様でというか、自営業で付き合う人を選べるという状況からか、現在人間関係の悩みはない。
悩まなくていいように、自分自身を変える努力だってしてきたもの。
ちょっと気が合わないと思う人でも、価値観が違うのだ、と思える。相手の存在を否定しなければ、相手から否定されることもない。相手との関係に何か違和感を感じれば、距離を取る事も出来る。
基本的に他人を変える事は出来ないので、最大限、自分自身の感情を安定させられるように、出来る努力はする。自分を大切にする為の努力は惜しまないのだ。
ただね、相手が母親だと…同じようにはいかないのである。
境界線を引いても、遠慮なくずかずか踏み込んでくるし、絶対的な愛情を振りかざし、自分の事を正当化する。
「おかあさんは、あなたの事が心配なのよ」そう言われてしまうと、圧倒的に私の方が悪者みたいだ。
「私の為だから」「あなたが心配だから」という錦の御旗の元に自分の価値観を押しつけてくる母と、「お母さんと私は価値観が違う」「私は私の思うように幸せに生きる」という私は、ずっと平行線のまま。
母は現在79歳。世の中にはすでにお母様を亡くされている方も沢山いらっしゃるだろう。母は、お陰様で元気でいるし、母からの愛情も充分感じている。有難いとも思っている。私は自分が贅沢者なのも、重々承知している。
けれども、この母との関係は、多分45年以上ずっとずっと続いて来ている難問なのだ。若い頃は、母に逆らうことが、怖くて出来なかった。自分がこうしたいと思う事で、母の意に添わない事はことごとく却下された。
だから、私は母に逆らえなかった事を後悔している。自分がやりたい事を貫けなかった自分を。
もう、今の私は母親の為に生き方は変えない。私は私の選んだ道を貫くと決めている。
矛盾するようだが、私はこの難問を何とか解決したいと思っているのだ。
母が亡くなる時に、母の手を握って「お母さんの娘で心から良かったと思うよ。産んでくれてありがとう。」と、言いたい。
だって、私は嘘を付けないから、そう思っていなければ、言えないし、言えなかったら、それこそずっと後悔してしまうだろう。
ある講座で、NLPのワークの一つである、「ポジションチェンジワーク」なるものに、取り組むことになった。
椅子を4脚用意し、時計の12時・3時・6時・9時の位置に内側に向かって配置する。6時の位置がI、12時の位置がYou、9時の位置がMeta、3時の位置がWeという役目になる。
Iが自分で、Youが関係を改善したい相手、Metaは二人の関係を客観的に見る人、Weは二人の関係が良くなってほしいと思う人で、Iに対してアドバイスができる、という関係性になる。
まずIの位置から始め、時計回りにMeta・You・WeそしてまたIの位置へと進み、それぞれの椅子に座ったら、その椅子の人の気持ち、その人みたいになりきり、思っている事を吐き出す。
最初にこのワークの事を知った時に、ポジションチェンジって言ったって、結局全部自作自演なわけだから、それにどんな意味があるの?そう思った。
長くなるので次回に続きます。