人生をリセットした話 ①
振り返ってみれば、変化の多い人生だったと思う。
大小様々な変化を経て、今の私がある。正直なところ、今振り返ってみれば、あの時の私は無かったことにしてほしいと思う事もある。けれど、どの1日たりとも無駄であったとは思わない。全ての時間が今の私に繋がっていると思うと、それらが愛おしくて仕方がない。そう思えるのは、2年前に私が人生をリセットしたから。
なぜリセットするに至り、今どう感じるのか?そんな話を記していきたいと思う。
人によっては、生まれた土地から一切動かず、人生を終える人もいるだろう。私も生まれてから27歳までは、実家を離れたことはなかった。
転勤族の元夫と結婚したのが、まず最初の大きな変化だった。44歳で離婚するまでの間に、6回の引越しを経験した。引っ越す度に、色んな物事がリセットされる。気の進まない引越しもあったし、新しい環境に馴染む事に多少苦労することもあったように思うが、そんな変化の多い暮らしが、嫌いではなかった。
子供のいない結婚生活を15年経て、40代になり、2年の別居の後に離婚。それが次の大きな変化。そして、2011年に帰郷し自分の好きな事を仕事にしたいと思い開業。それが3回目の大きな変化だった。
結婚も、離婚も、開業も全て変化であり、リセットではない。なぜなら、その間ずっと価値観や囚われていたものは変わらなかったから。その価値観や囚われから解放されたからこそ、今、自分は人生をリセットしたと言えるのだ。
(続く)