家族って何だろう

　　　　　助けて…

軽くなった脳みそ。
重くなってく身体。
優しい声が消えた。
水が消えた心。

　　　　家族って何？
　　　　

家族の為に働いて
親の為に勉強して
家族の為に旅行に行って
親の為に旅行につきあってるだけ。

　　そんな嫌な方の家族だった…
　　　　　私はそんな
　　　　　家族ごっこを
　　気を使うだけ使ってしていた。

　　落ち着いて考えれば
　　顔色ばかりをみて生活してた。

　　　　１枚１枚きちんと
　　Yシャツにアイロンをかけ
　　お礼も言われることなく
　　これが私の仕事だからと…

　　あの日があって…良かった…
　悪い日々にゴングを鳴らした日…

　　
10歳のヒヨコが
ちびまる子ちゃんに集中して
夕食の箸が止まったようだ。

　　養父の怒鳴り声が聞こえた

　　違う部屋にいた私が
　　慌てて駆けつけた時

　　まだ未完成で細い
　　10歳のヒヨコの足を
　　
　　パパと名がつき
　　世間体に箔が付き
　　ウキウキしていた奴は

　　

ヒヨコを全力で蹴飛ばした。

　　倒れるヒヨコの椅子。

　ミスって椅子を蹴ってしまった
　　　養父は更に苛立ち

　　私が大切大切に撫でてきた
　　可愛いヒヨコの頭を

　　大人の男の拳で殴った。

　

「なにしてるの！！！！！！！！」

頭に血が上るとはこれか…
私は大きな声で怒鳴った。

思い出す…
鮮明に……吐きそう。

悪い奴は口がうまい。
言い訳は天下一品。　
詐欺師とはこーゆー人なんだろう。

その時は、疑いもしなかった。
私が罵詈雑言浴びてればいい
つねられたり
背後から蹴飛ばされて
玄関に落とされてもいい…

泣いたら怒鳴られるから笑う。

養父がヒヨコに対して
ご機嫌でいてもらうなら
私が我慢するなんて簡単だ……

　　　　　動悸がする。

　　ヒヨコもやられていたから。

どんな言い訳も
どんな取り繕いも
　　　絶対にもう許さない。

この日の現行犯がなければ
ヒヨコはまだ、
ただただ、萎縮と共に嘘の笑顔と
こぼさない涙で生きていたのだろう…

　　

最近、恐怖からのがれた私達母子は。

新しい悩みもあるけど
それは、恐怖ではない。

暴力を暴言を陰湿な事
自己否定しかされない
そんな日々からは解放された。

そのせいか
ヒヨコも私もフラッシュバックが
すごい。

眠りにつけても
見る夢があの過去へワープする。

記憶になかったと思っていたのに
まるでアカシックレコードだ。

眠りたい。
眠るのが怖い。

　　心がある以上仕方がない。

そんなときは必ず
ヒヨコと二人で共有する。

どんなふうに
吐き出させて、
どんなふうに
受け入れて、

どんなふうに…
クスっと笑わせて握手をするか。

どうしようもなく悔しくて
時々ヒヨコの前で泣いてしまう。

そんな私を、
ヒヨコは笑ってるけど…
共感を感じているように
想像している。

　　　家族ってなんだろう

楽しそうに公園にいる
家族を見るとギュッとなる。

ヒヨコを連れて
ドキドキしながら二人でする
外食も、周りの家族連れに
負けないように笑う。

　二人で家でダラダラしてる。
　一番落ち着く…笑

それでもヒヨコが
友達と出かけた
家族連れが多いゲームセンターも
ファミレスも

私はヒヨコを見てないから
分からないけど

　　　　「楽しいよーー」

と、ラインがきた。

ママ嬉しすぎて…涙が溢れだす。
書いていても溢れだす。

　　　こんな日が来るなんて…

これは
私とヒヨコの中で
過去を過去として
受け入れだしているのかな…

　　　　かさぶたが厚い

家族崩壊している家族も
それでも
家族だから一緒にいる。

子供の為にお金の為に
夫婦が破綻していても。

そうであるべきでもあるし
そうなのか…とも思う既に外野。

　そんな矛盾を抱える大人も孤独。

　そんな親を見てる子供も孤独。

もちろん仲良しな家族も
沢山いるのは承知で
矛盾してる家族だけを
ピクミン的に書いてみた。

　　　家族ってなんだろう…

　　　　
　　昨日、友達に本音を言った。

　　別に、ぶっちぎらなくても
　　　　　いいんじゃないの？

　　　そう言ってくれた。

　　　あと一つ言えてない。

身体が…もげてゆく。

無視なのか防御なのか
攻撃なのか。

早く明日になってほしい。

　　　私は私の大切な人達が
　　　　　　家族

　　　うん、しっくりくる。