ほろよい読書
私はお酒に強い。
と、よく周りに思われがちなのですが
実はそんなに強くはないだろうな、と自分では思っています。
さすがにもういい歳なので
後先考えずに飲むことはもうないし
ビールはもちろん好きですが
最初の一杯で十分だなと感じるようになりました。
日本酒もずっと好き
ウイスキーも好きになりました
去年あたりから、また焼酎も買ったり。
黒糖焼酎が美味しい。
飲めない人を可哀想とも思わないし
酒を飲んで腹を割って話す、とかも興味はないですが
色々なお酒を飲める体質で、幸せだなあと噛み締めています。
さて、今日読了したのは「ほろよい読書」
お酒にまつわる人間ドラマを描いた短編小説集です。
いろんな作家さんが描かれている本を買った記憶は
今までほとんどないのですが
なんだか惹かれてしまいました。
そんなに期待もせず、
鞄に入れて持ち歩く用の文庫として買いました。
ですが、一話目から心がドキドキして。
あっという間に一話目を読了。
全部で五話ありますが、どれもとても面白かった。
お洒落なbarでの男女のやり取りとか
見え透いた駆け引きだとか
そんなよくある話では全然なかった。
そうやって心に切り込んでくるか!!
という、じんわりとした
だけど重くはない、心地の良い温度と重さで
まさに「ほろよい」という言葉がしっくりくる一冊でした。
そして「ほろよい おかわり」という第2弾が出ており
本日本屋さんに行って買ってきたところです。
これから読むのが楽しみです。
いい本に出会うと、
自分の心の中にある空と草原が広くなって
気持ちよい風が吹いている感覚になります。
嬉しい。