あさま社

軽井沢に出版社を立ち上げました。ミッションは「みらいへ届く本」。1冊をていねいにつくり、届けていきます。『じぶん時間を生きる』『子どもたちに民主主義を教えよう』を刊行。https://asamasha.co.jp/

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軽井沢に出版社を立ち上げました。ミッションは「みらいへ届く本」。1冊をていねいにつくり、届けていきます。『じぶん時間を生きる』『子どもたちに民主主義を教えよう』を刊行。https://asamasha.co.jp/

マガジン

  • 【連載】出版社のつくりかた(軽井沢という地で)

    東京の出版社で10年間勤務していた、サラリーマン編集者がひょんなことから軽井沢に移住。その地で「出版社」をつくることを思いついてしまい、出版社つくりと経営に奔走するように。自然のなかで、生きる営みとしての仕事を取り戻すまで。

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はじめまして、あさま社です。

こんにちは。軽井沢の森のなかに創業した出版社、あさま社です。 note の開設にあわせてかんたんに自己紹介します。 「あさま社」はみなさんに届けたい書籍を、工房のように、てまひまかけてつくっていくことをめざしています。軽井沢に毎年芽吹く宿根草のように10年、20年と長いレンジで育っていければ。そんな時間軸のイメージをもっています。 あさま社のある場所は、どんなところ? 長野県の軽井沢町を拠点にしています。 軽井沢町をおとずれたことはありますか? 「北陸新幹線」で東京駅から

    • 編集者としてのコンプレックスと親の呪い

      教育というのは面白いものだ。 親が子にあたえる「教育」には、「価値観」が如実に現れる。 学歴が大事だと思えば、子どもに良い学校を目指させるし、英語が大事だ、となれば幼少期から英語教育や留学を検討するだろう。 その価値観がどうやって醸成されるかといえば、親の成功体験からくる場合もあるに違いない。だが、自身が歩んできたキャリアでの「つまずき」から得た教訓が、子供への教育に転化している場合も少なくない。 私の場合がそうだからだ。 編集者のコンプレックス書籍の編集者職についてき

      • 〈「本」をめぐる旅③〉透明書店@東京 蔵前

        都営大江戸線の蔵前駅から、歩いて1分ほど。ガラス張りの外観がスタイリッシュな「透明書店」が見えてきます。 店内に一歩入ると、並んでいるのは約3,000冊の書籍。数人のお客様が、思い思いに本を手に取ったり、背表紙を眺めたりしています。 ふと目についたのは、入口横にある「くらげAI」のモニター。 キーボードでメッセージを打ち込むと、透明書店のキャラクターであるくらげとのチャットを楽しめるようになっています。天気などの雑談ができたり、おすすめの書籍を提案してくれたり、探してい

        • 〈「本」をめぐる旅②〉のほほん BOOKS&COFFEE@山梨県北杜市

          山梨県北杜市。 広々とした土地におしゃれな店舗が散在する、すてきなエリアです。 11月、雪が降ったとある休日に、『のほほん BOOKS&COFFEE』にお邪魔しました。 ちょうど、イベントが始まる直前。お忙しいタイミングでお邪魔してしまいましたが、店主の渡辺潤平さんは笑顔で出迎えてくれました。 「どうぞゆっくり見ていってください」 渡辺さんは、大手広告代理店 博報堂出身のコピーライター・クリエイティブディレクター。2007年に「渡辺潤平社」を立ち上げ、数々の広告クリエ

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        はじめまして、あさま社です。

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        • 【連載】出版社のつくりかた(軽井沢という地で)
          5本

        記事

          「ひとり出版社」創業から3年目へ。ー会社づくりで得られるもの

          あさま社は軽井沢の地に2022年の1月に誕生した、あたらしい出版社です。 都内の出版社で10年勤務した編集者が、軽井沢への教育移住をきっかけにひとりで立ち上げました。22年には創業第一弾となる書籍「子どもたちに民主主義を教えよう」を出版。販売元を引き受けてくださった英治出版さんのご協力もあり、無事に3刷1.5万部まで伸ばすことができました。その経緯などはこちらのnoteに記してあります。 2023年は第二期目。 振り返ると自社のタイトルとしては1冊となりました。その1冊が「

          「ひとり出版社」創業から3年目へ。ー会社づくりで得られるもの

          〈「本」をめぐる旅①〉エホンゴホン堂@中軽井沢

          絵本と緑と居心地の良い空間と 長野県軽井沢町。中軽井沢駅でしなの鉄道を降り、歩くこと15分。 豊かな緑に囲まれた「エホンゴホン堂」が見えてきました。 開店は2018年。以来、地域の皆さんの憩いの場になっている書店です。 さっそくお邪魔すると、店内入ってすぐの空間には雑誌や文庫本、そして雑貨などがにぎやかに並んでいます。 「こんにちは」 店主の平林さんが、温かく迎え入れてくれます。 「奥にもスペースがあるので、ぜひ靴を脱いでお上がりくださいね」 別荘を改装して作っ

          〈「本」をめぐる旅①〉エホンゴホン堂@中軽井沢

          「成長し続けなきゃ」なんて時代じゃない。“成熟期”に入った日本で、どう生きるか

          『じぶん時間を生きる TRANSITION』の出版を記念したトークイベントが、7/24(月)青山ブックセンター本店で開催されました。 登壇したのは著者の佐宗邦威さんと、店長の山下優さん。1時間45分に及んだ対談の様子を、一部編集してお届けします。 ――対談は、山下店長の質問からスタートしました。 山下: 新刊を出版してみて、反響はいかがでしたか? 佐宗: いつも僕の本を読んでくれている層とは違う方々が、手にとってくれているのを感じています。 これまでの僕の著作は、主に

          「成長し続けなきゃ」なんて時代じゃない。“成熟期”に入った日本で、どう生きるか

          給料は30日に1回じゃなきゃダメなのか? 【1000文字で続ける日記のようなもの】

          こんにちは。あさま社の坂口です。 東京から軽井沢に移住をして1年くらい経った頃。ふと思うことがあった。毎月25日に決まった額を「お給料」ということで振り込んでもらっているが、これはなぜなんだっけ?と。 雇用契約、ということであればそうなのかもしれない。 でも、23歳で企業に就職して以来20年以上、1日も途切れることなく、会社の雇用の下に入っていた、その身からすると、疑問にすら思わなかった「月1回」の給料。生活のほぼすべてがお金をもとに設計されていた。「やりたいこと」「子

          給料は30日に1回じゃなきゃダメなのか? 【1000文字で続ける日記のようなもの】

          本は「初速」で見切られる 【1000文字で続ける日記のようなもの】

          こんにちは。あさま社の坂口です。 自分の出版社をつくりたいな。 そう思うきっかけはいくつもあったのですが、その一つ、大きなきっかけは森の中で生まれた。 こどもを入園させるために移住した軽井沢で、学校主催のイベントがあった。創業者の方が保護者に向けて語る、という趣旨で、しかも場所は森の中だという。 保護者が20名ほどだっただろうか、椅子に見立てた切り株にちょこんと座り、話し手のまわりを取り囲む。最初に行われたのは、絵本の読み聞かせだった。普段、絵本を読み聞かせることはあっ

          本は「初速」で見切られる 【1000文字で続ける日記のようなもの】

          営みとしての出版社 【1000文字で続ける日記のようなもの】

          こんにちは。あさま社の坂口です。 今週、第二弾となる『じぶん時間を生きる』が校了になった。ゲラが完全に手離れして、印刷所に渡っていくと、グッと心のスペースに余裕ができる。PCU の空き容量が大きくなったみたいになる。それくらい入稿直前は、そこのことばかりに心を砕く。 あさま社は創業の1年目は1冊。2年目となる今年は3冊は出せるかなぁというくらいのゆっくりとしたペースだ。会社員時代は年間ノルマ12冊という年もあったくらいだが、果たしてどうやってつくっていたのか。同じことをや

          営みとしての出版社 【1000文字で続ける日記のようなもの】

          「もう、東京には戻れない」ーコルク・佐渡島庸平が<移住先>で見つけた次の時代の経営とクリエイティブのヒント

          移住ブームといわれ、住む場所を自由に選ぶ人たちが増えています。彼らはなぜ移住を選んだのか。「動いたひとたち」の言葉からヒントを探るポッドキャスト、戦略デザイナー・佐宗邦威氏の「TRANSITION RADIO ー移住によるライフシフトを考える20分」。 この記事では、その内容を一部ピックアップし、編集してお届けします。 (パーソナリティ佐宗さんが書き下ろした時間とトランジションのリアル! 『じぶん時間を生きる』 📕絶賛予約中です!) ▶▶全編をチェックしたい方はぜひこちら

          「もう、東京には戻れない」ーコルク・佐渡島庸平が<移住先>で見つけた次の時代の経営とクリエイティブのヒント

          ”代表的な作品を作りたかったんです” ーーニュースメディアから独立した音声プロデューサーが移住の先に見いだした<未来の働き方>

          移住ブームといわれ、住む場所を自由に選ぶ人たちが増えています。彼らはなぜ移住を選んだのか。実際に「動いたひとたち」の言葉からヒントを探るポッドキャスト、戦略デザイナー・佐宗邦威氏の「TRANSITION RADIO ー移住によるライフシフトを考える20分」。 この記事では、その内容を一部ピックアップし、編集してお届けします。 (古い自分を「供養」し、あらたな自分に出会う具体的方法とは? 「トランジション」をテーマにした待望の書き下ろし 『トランジション じぶん時間を生きる』

          ”代表的な作品を作りたかったんです” ーーニュースメディアから独立した音声プロデューサーが移住の先に見いだした<未来の働き方>

          「差し障りの『ある』 会話をしてますか?」 名刺交換だけで終わる人の決定的勘違い

          移住ブームといわれ、住む場所を自由に選ぶ人たちが増えています。彼らはなぜ移住を選んだのか。実際に「動いたひとたち」の言葉からヒントを探るポッドキャスト、佐宗邦威の「TRANSITION RADIO ー移住によるライフシフトを考える20分」。 この記事では、その内容を一部ピックアップし、編集してお届けします。 (「成長」から降りることはできるのか!?「トランジション」をテーマにした待望の書き下ろし、も絶賛予約受付中! 『トランジション じぶん時間を生きる』 📕) ▶▶全編を

          「差し障りの『ある』 会話をしてますか?」 名刺交換だけで終わる人の決定的勘違い

          「シェイクスピア」は実在しなかった!? 【潜入レポ】 ライターが軽井沢で「夏の夜の夢」を演じてみて

          3月19日(日)、第3回「軽井沢 本の學校」が開催されました(軽井沢の出版社・あさま社 主催)。約30名の参加者が軽井沢の地でシェイクスピアを味わった当日の様子をレポートします! ”本と出会う場所”をコンセプトにした体験型読書イベント『軽井沢 本の學校』。3月19日(日)に開催された第3回では、世界的戯曲家・シェイクスピアの作品を取り上げました。参加者が作品を演じ、体感し、自分の中に取り入れることで、作品そのものを五感で味わうイベントになりました。 講師としてお迎えしたの

          「シェイクスピア」は実在しなかった!? 【潜入レポ】 ライターが軽井沢で「夏の夜の夢」を演じてみて

          「本」に集う場を軽井沢につくった理由 【河野通和さん(編集者)インタビュー】

          軽井沢という場所で、今読むべき「名著」を新たな視点で味わう。そんな体験を提供していくのが「軽井沢 本の學校」です。今回は、學校長を務める河野通和さんにインタビュー。なぜ今、軽井沢にそのような場所をつくったのか。どんなことをしていきたいのか。ざっくばらんにお聞きしました。 ■軽井沢と河野通和さんのご縁 ― 今日は軽井沢までお越しいただき、ありがとうございます。 いえいえ。よろしくお願いします。 ― さっそくですが、河野さんは、軽井沢にどのような思い出がありますか。長らく

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          サイボウズの​​有志メンバーが『子どもたちに民主主義を教えよう』を読んで考えた、ワクワクする未来の教育とは?

          こんにちは。あさま社です。 先日、SNS をみているととってもうれしいtweetを見つけました。 それがこの投稿……! なんとあの「サイボウズ」の社内であさま社の第一弾書籍『子どもたちに民主主義を教えよう』 (工藤勇一/ 苫野一徳【著】)の読書会が行われているではありませんか! これは、お話を聴かねば…!  急なお声かけにも快く応じてくださいました。 今回、『子どもたちに民主主義を教えよう』 の読書会を主催してくださったのは「サイボウズらしいワクワクする子どもの学び場を創

          サイボウズの​​有志メンバーが『子どもたちに民主主義を教えよう』を読んで考えた、ワクワクする未来の教育とは?