#7 ペナン~クアラルンプールの移動でバスを使ったら大渋滞に巻き込まれたお話(2024 マレーシア旅 Season 3)
こんにちは、あさまるです。
今回、2年ぶりにペナン島へ観光しました。帰りはクアラルンプールから日本へ帰国します。
2年前はペナンからクアラルンプールまで特急電車で移動しました。その時のお話はnote記事でまとめております。ペナン~クアラルンプール間の移動手段と金額・所要時間については、以下の記事をご参考にしてください。
ありがたいことに、「ペナン クアラルンプール 移動」でGoogle検索すると上位に出てくることもあってか、多くのアクセスをいただいております。ありがとうございます。
前回は特急電車で移動して快適でしたが、「バスはどうだろうか?」と思い、今回はバスを利用してクアラルンプールまで移動することにしました。
結論から申しますと、バスを利用したところ、交通渋滞が重なった結果、移動に合計8時間を要しました。
なんなら危うく飛行機に乗り遅れるかもしれないくらい余裕のない移動となりました。特にマレーシアの休日・祝日に重なる日で移動する際は本当に時間に余裕をもって行動していただきたいです。本当に1日つぶれても良い、と思えるくらいの余裕と覚悟が必要でした。
そんなバスの移動記を今回は紹介したいと思います。
バスを選んだ理由
一言でいうと安くて選択肢も豊富だったからです。
今回も特急電車を利用したかったのですが、私が今回移動日としたのは9月16日。「マレーシア独立記念日」と重なったこともあってか、私がマレー鉄道のサイトで確認した時点ではすでに満席でした。
臨時電車で増便もしれていましたが、その電車も満席。
マレーシアの特急電車は、全席指定席であるため、自由席として乗車することはできません。
別案として、バタワースからイポーまでは、普通電車が走っているためこれで行く方法も考えました。ただ、イポーからクアラルンプールまでのバスチケットが満席で予約できなかったので断念。
飛行機も検討しましたが、15,000円ほどしていたため、選択肢から外したのでした。普段であれば4,000~8,000円ほどで移動できる中なので割高感が否めなかったのです。私の場合、今回バスに乗車する日がマレーシアの最終日・帰国の日でしたので、もっと時間に余裕を持ったプランにすべきだったとあとから後悔したのでした。飛行機をおすすめしたいです。
バスチケットを予約する
私は easybook.com という、マレーシアを含む東南アジア諸国のフェリー・バス・鉄道を予約できるサイトで予約しました。
多くの路線を網羅しているので、おすすめです。
ペナン~クアラルンプールは利用客が多いのか、日中であれば1時間あたり10~20便ほど、高速バス運行会社各社から出ています。
バスの種類や車内の雰囲気がわかる写真を出されているバス会社さんもあるので、気に入ったものを選ぶと良いでしょう。
発着地、到着地はよくご確認ください。ペナン島からクアラルンプールへ発着する高速バスは、主にペナン島内のバスターミナルに発着するものと、対岸(本土側)のバタワースに発着するものがあります。
観光移動であれば、発着地は Penang Sentral (Butterworth), もしくは Penang Komtar 発が便利でしょう。
到着地は、TBS (Terminal Bersepadu Selatan) がおすすめです。電車でクアラルンプール市内各地へすぐ乗り換えできます。
私は今回また対岸にある Penang Sentral (Butterworth) から乗車することにしました。フェリーで対岸に行けば Penang Sentral という船着き場 兼 高速バスのターミナルとなっているため、アクセスがしやすいためです。
到着地は、クアラルンプールの高速バスターミナル・TBS (Terminal Bersepadu Selatan) としました。
バスに乗車するため、ホテルからフェリーターミナルまでウォーキング
前日までジョージタウンで宿泊していたため、朝ごはんをとった後、ジョージタウンのフェリーターミナルまで徒歩で移動します。
ジョージタウンの中心部に宿泊した場合、フェリーターミナルまでは徒歩15~20分ほど。日中であれば直射日光が厳しいのでGrabタクシーを使うことをおすすめしますが、朝ということもあり、ウォーキング兼ねて移動することにしました。朝は歩いていて気持ちいいです。
歩いている道中には「観音寺(Goddess Of Mercy Temple)」というお寺も。1728年建築の装飾的な道教寺院とのこと。皆さん朝から訪問されてました。
ペナン島側のフェリーターミナル
海が見えるところまで歩いていくと、フェリーターミナルのバス停に到着です。
フェリーターミナル(Pangkalan Raja Tun Uda Ferry Terminal)の入口はこちら。入っていきましょう。
Terminal Feri の印の通りに進んでいきます。
窓口でフェリー料金を支払い、改札をくぐります。料金は2リンギッド(70円)でした。安い。フェリーは30分おきに発着しています。
出航して、対岸のバタワースへ向かいます。所要時間はおおよそ25分ほどです。
Penang Sentral に到着
フェリーでPenang Sentralの船着き場に到着すyると、そのまま通路を歩くだけでバスターミナルの建物へ着くことができます。徒歩5分ほど。
バスターミナルの建物に入ったらそのまままっすぐ歩くと、突き当りにバスチケットカウンターがあります。
ここでeasybookで予約したバスチケットを発券するのをお忘れなく。手数料で1リンギッドが必要になります。
Penang Sentral はカフェや飲食店、コンビニ、フードコートもあって充実しています。腹ごしらえと、バス車内でのお菓子や飲み物など、必要なものを調達しておきましょう。
1Fがバス発着場、2Fがフェリーとバスチケットカウンターとコンビニ、ファーストフード。3Fが飲食店とフードコートという構成です。
私は3Fのフードコードで腹ごしらえ。
マレーシアっぽいフードをあまり食していなかたので、ナシゴレンをいただきます。
バスに乗車する
2Fから1Fに降りるところに出発カウンターがあります。チケットを見せて出発階へ移動しましょう。
私が今回乗車するのは13:15発、TBS行きのバスです。同一時間にバス会社違いで同一行き先のバスが出ていたりします。
運行バス会社と便名、ナンバープレートがディスプレイに表示されていますので、出発ゲートの確認をお間違いなく。
出発後からいきなり大渋滞
バスは定刻通り13:15に出発です。バタワースから目的地のクアラルンプールまでは約360kmの道のりです。標準所要時間は約5時間前後とのこと。
私は、うまくいけば18時台、遅くとも19時頃には着けるであろうという見込みでいました。
しばらくはバタワースの市街地を走っていき、その後はマレーシアの主要高速幹線道路「North–South Expressway(南北高速道路)」に入ってクアラルンプールを目指します。
そして高速道路へ入っていくのですが・・・
最初の洗礼は 25km の大渋滞でした。
そう、マレーシア独立記念日ということもあり、国民の祝日。週末連休をとっている人もおり、みなさん午後からクアラルンプール方面に帰りたいんですよね。
日本で例えるならゴールデンウィークの最終日といった様相でしょうか。
マレーシアの渋滞情報はGoogleマップで確認ができるのですが、この先も30km級の渋滞が2回、10km級の渋滞が2回ほど起きており、もはやいつ着くのかわからない状況でした。
まずは25kmという距離を90分かけて走行。バタワース近郊のパーキングエリアで休憩です。
ここまでは時速17kmしか出ていないことになります。自転車の方が速いくらいのスピードで移動しています。
10分ほど休憩して出発。
出発後もところどころ減速したりノロノロにはなるものの、40~70kmほどでバスは走ります。
66kmという距離を1時間で走って、タイピンという街の郊外にあるサービスエリア「Bukit Gantang Lay-By」で2回目の休憩です。ここで1時間の休憩です。
マレーシアの高速バスは、サービスエリアで休憩をするときは、全員バス車内から追い出されるスタイル。強制的に1時間サービスエリアで休憩となります。
ドリンクやお菓子を調達して、外で待ちます。
私はクアラルンプール市内を少し観光したいと思っていましたが、この頃からは、帰りの飛行機に間に合うのか不安で仕方ありませんでした。
このあとも30km級の大渋滞が2~3回待ち受けているからです。
1時間の休憩のあとは、クアラルンプールまでぶっ通しで走るとのこと。
途中イポーという都市を通過したのですが、時間がおおよそ夕方18時頃。この時間になると、イポー近郊からクアラルンプールへ帰る人たちで、高速道路の交通量がさらに増えて、10km程度の渋滞が2回ほどありました。
渋滞の度に、平均時速は10~20km台に。停車も何度も繰り返していました。
なぜ渋滞が発生するのか
あまりに渋滞が多いので、ここで一つ疑問が浮かびます。
なぜここまで渋滞が多いのか?です。
私がマレーシアの南北高速道路と渋滞の際の景色を見て思ったのは、以下4つです。
片側2車線(時々3車線)の中で、運送車両と一般車両が混在しており、速度差が出やすい
交通事故と事故による車線規制が頻発
(片側2車線や1車線だけしか使えない箇所もありました)郊外や山間部はカーブが多い
勾配とカーブによる「サグ部」が多く、ドライバーが自然と減速してしまう
総論、日本の高速道路で起きる事象とそう変わらないのです。
このマレーシアの南北高速道路ですが、日本の高速道路で例えるなら「関越道」「北陸道」が近しいと思います。東名高速ではないのです。
片側2車線(一部3車線、4車線もあり)がベースで、カーブやアップダウンも多いです。
長い渋滞の終わりについても、突然渋滞がなくなって前が開けるケースが多く、やはりドライバーの自然な運転だけで渋滞が起きる構造になっているように感じました。
また、マレーシアは自動車大国、自動車移動が主流であるのですが、インフラはまだまだ強化できそうな印象を持ちました。新東名に相当する高速道路がもう1本あれば、全然変わるでしょうね。
運転手のドライビングは素晴らしかった
道中、私は疲れてしまったので睡眠を繰り返していたのですが、運転手の方は愛想悪かったのですが笑、運転はプロだなと感じました。
2度目の休憩のあとは、5時間ぶっ通しで運転。渋滞から抜けると法定速度110kmをキープする運転でバスを操っていました。
1分でも遅延を回復する努力をなされていたのだろうと察しています。運転手さんには感謝しかありません。
21:30、予定よりも3時間遅れで TBS (Terminal Bersepadu Selatan) に到着です。
急いでクアラルンプール国際空港へ
私はその後飛行機の時間が迫っていたため、KL transit という空港電車に乗車し、クアラルンプール国際空港へ向かいました。
空港に着いたのは出発1時間前。モバイルチェックインをしていたのと、導線含め勝手を知っていたため迷わず搭乗ゲートまで向かうことができましたが、これほどバタつくような移動は誰もしたくないと思います。
バスに乗ってみて
今回、ペナンからクアラルンプールまでバスで移動して感じたのは、やはり状況はすべて高速道路の交通量に左右されるということです。そういう意味では飛行機や電車よりも変動要素が大きいですね。
これが平日午前中~お昼の時間帯であれば、また状況は違うのかもしれません。高速道路で渋滞が起きていたら、定刻通りに到着することはないように感じました。
所要時間8時間とめちゃくちゃかかりましたが、かかった料金はわずか 29 リンギッド(約1,000円)でした。コスト重視であれば全然悪くない、むしろ良い選択です。
バスの車内自体は日本のバスより広く快適でしたので、そこまで苦ではなかったです。
時間に余裕がある方、後続の予定がなくなっても良い方にはお勧めします。
ペナン~クアラルンプールの移動手段を検討するにあたっての参考となれば幸いです。
それではまた次の記事でお会いしましょう。