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#2 台湾高雄「衛武迷迷村」でストリートアートを観て街ぶらする(2022-2023 台湾旅)
2022-2023年の年末年始は台湾・高雄で過ごすことにした話の第2弾です。
台湾に行こうとした経緯や話は前回の記事をご覧ください。
1日目の夜に高雄に到着後、2日目の朝。
私は気になっていた「衛武迷迷村(mimi village)」へ向かうことにしました。
この記事では「衛武迷迷村」に訪問していて感じたことを記していきたいと思います。
衛武迷迷村(mimi village)ってなに?
一言で言うと、高雄市苓雅区にある、壁画アート(ストリートアート)が楽しめるエリアです。別名「衛武営彩絵社区」とも呼ばれています。
台湾では、様々な都市、場所で壁画アートを見かけることがありますが、衛武迷迷村は「台湾における最初の大規模なストリートアートコミュニティ」と言われており、台湾ストリートアート トレンドのきっかけを作ったともいえるエリアです。
この衛武迷迷村の特徴は、エリア一帯のほぼすべてのマンションに壁画アートが描かれていること。
つまり、地域全体で取り組んでいるということです。
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ストリートアートフェスティバルで古いコミュニティが活性化されたエリア
かつては元軍人さんが暮らす普通の集落だったそうですが、衰退していくコミュニティとなんとかしようと、地元の学生と区役所、近隣住人の協力によって、2016年「高雄苓雅国際ストリートアートフェスティバル」が催されたことで、このエリアでのストリートアートが始まりました。
マンションの壁でストリートアートが出来ていくにつれ、古いコミュニティが色で街のイメージを変えることに成功。フォトスポットとして魅力が大きく高まりました。
ストリートアートフェスティバルは、その後も毎年開催されており、世界中のストリートアーティストが壁画アートを制作しており、その数およそ135点となっています。
区役所自身も積極的で、海外のアーティストを誘致したり、ドイツからペンキを輸入したりと、官民協同で取り組んでいるとのこと。
「衛武迷迷村」は、高雄市の政府観光局のサイトにも紹介されています。
実際に行ってウォールアートを観てみる
「衛武迷迷村」は、一体どんな雰囲気のところなのか。MRT(地下鉄)オレンジラインの「衛武営駅」の5番出口を出て北に1分も歩くと、たどり着きます。以後は写真も入れながらご紹介させてください。
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本棚をイメージされていて、和書も洋書もあって興味深かったです。
「衛武迷迷村」自体は、東西南北200mほどのコンパクトなエリア。このエリア一帯に壁画やオブジェなど合わせて135点を超えるを作品が点在しているようだ。
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地図が出ているとはいえ、街をぶらっと歩くように、適当に歩くだけでも楽しい。
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そして、いち観光客としてアートを楽しむ私ではあるが、ここは住民の方々が普通に住んでいるマンションである。
普段生活しているところを、ここまで大胆にペイントすることに驚きを隠せない。
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植物やお花もしっかり手入れされている。
衛武迷迷村を訪問してみて
実際に衛武迷迷村を歩いて回って感じたのは、観光地だと想像して行ってみたものの、実際に皆さん生活しているエリア一帯にストリートアートが調和していたことに驚きました。
実際に住民の皆さんが住んで生活しているのです…!
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私は「衛武迷迷村」を歩いていてふと感じました。
「日本でこのような取り組みしている街ってあったかな」と。
日本でこのような取り組みをしようとすると、住人の皆さんの総意として居住地を変えたい意思がないと実現できない。
景観は大きく変わるし、来訪する人も増えるだろうし、デメリットもあると思う。穏やかに暮らし続けたい人からすると、反対に1票入れたくなるだろう。
それでもここにお住まいの方は、変化を受け入れて、得られるメリットやアーティストに協力的な姿勢を選んだのは、とても素晴らしいことだなと感じました。
もしくは、そんなに住人はいなくて、行政主導で出来てしまったのだろうか?衛武迷迷村のバックグラウンドをもっと知りたくなりました。
「衛武迷迷村」は、ゆっくり歩いても1〜2時間で見て回れるスポットです。ぜひ高雄観光の際に立ち寄ってみてください。
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次回は、高雄港近辺を街ぶらして感じた話をしていきたいと思います。