「命の冒涜」について
こんばんは。
「命の冒涜」
・33rdシングル「おひとりさま天国」のカップリング曲
・メンバーは小川彩、奥田いろは、柴田柚菜、菅原咲月、冨里奈央、中西アルノ、松尾美佑の7名
千葉出身メンバーによるユニット曲ですが内容は千葉とは関係ありません。MVを千葉で撮ったとかいう話も特にありません。疾走感のある爽やかな曲となっておりますが、これまた披露する場が限られそうな曲なので、卒業生が出る前にたくさんパフォーマンスを見たいところです。
①歌詞
まず歌詞が怖すぎる。自分が日頃からまさに命を冒涜していると感じながら生きているので、真正面から責められているように感じてしまいます。
愛もないし夢もない、ただ無為に生きている現状はまさに命の冒涜です。言い訳もないですし、謝ることしかできません。
たぶん歌詞で言いたいのは「だから絶望している暇なんてないよ」っていう前向きな話なんだけど、あまりにも絶望しすぎて、本当に時間だけが過ぎていくんだよなぁというしみじみとした実感だけが残ります。「絶望してる暇があったらうまいもん食べて寝るかな」とか言ってみたい(ドラマ『アンナチュラル』より)。
以前「夜明けまで強がらなくてもいい」の記事で「命の無駄遣い 誰に謝るか」という歌詞が怖いという話をしましたが、同じようなことを言っていますね。命の冒涜というのは命の無駄遣いということです。「夜明け~」では、いつかは夜明けは来るという、受動的であっても多少許されている感がありますが、「命の冒涜」はもうただ闇雲に手探りしろと、何でもいいから能動的にやれというスパルタ的な姿勢が見られます。泣きそうです。
②歌声
とにかく柴田柚菜さんの声が素晴らしい。1番Aメロの「立ててみろ」とCメロの「場所へとーーーーーーー」が素晴らしい。聴いていて爽快な気分になる伸びやかな声。癖が少なくてある程度の太さをもって真っ直ぐ伸びる柴田柚菜さんの声を乃木坂46の軸にしたいです。
柴田柚菜さんの歌声がいいなぁと最初に思ったのは、「9th YEAR BIRTHDAY LIVE ~4期生ライブ~」で「雲になればいい」を柴田・林・弓木の3人でパフォーマンスした時です。朧げな記憶ですが、まだ「乃木坂スター誕生!」は始まる前とかでソロの歌声をさほど聴く機会がなかったので、より印象に残りました。
それこそ「雲になればいい」のオリジナルメンバーたる3人は、一期生が中心だった時代の乃木坂46の歌声を担っていた方々だと勝手に思っています。ユニゾン時のメインになる声というか。生田絵梨花という少し癖はあるけど絶対的な存在と、桜井・衛藤という癖が少なくて安定感のある声で、バランスもよかったと思います。
最近は表題曲を聴くと低音が薄いなと感じることが多いので、もう少し人選なり音のバランスなりを調整してほしいとは思います。今後は5期生が中心になっていくのでしょうが、井上和さん・中西アルノさんは結構癖が強いので匙加減が難しそう。まぁ表題曲は歌声のバランスとか考えていない序列主義なので、どんな希望をもったところでという話ではあります。
③フォーメーション
ただ「命の冒涜」に関してはあまり過去になかったであろうイレギュラーケースで、どうも小川彩さんがセンターらしいのですが、上で書いたようにAメロの歌い出しとCメロのソロは柴田柚菜さんが担当しています。ここの順番って暴力的なほど型に嵌めてやってきたのに、どういう理由でこうなったのか聞いてみたいですね。
表題/アンダーにおける序列に従うと
・菅原→柴田→松尾→小川→中西→冨里→奥田
「命の冒涜」のフォーメーション
・小川→柴田→松尾→冨里→奥田→菅原→中西
「命の冒涜」で歌う順
・柴田→松尾→菅原→中西→冨里→奥田→小川
ユニット曲なので表題/アンダーの順と違うのは当然としても、音源だけ聴いたら完全に柴田さんがセンターなので釈然としない。レコーディング時の想定から立ち位置が変わっているような気もする。というかそれがアリなんだったら、表題曲も目立つパートには歌が上手い人を割り振った方がいいと思いますけどね…。と言いつつもこのユニットの中で一番上手いのは中西アルノさんだと思うので、そういう訳でもないのか。最も先輩である柴田さんを目立つようにしたいのであればフォーメーションを歌う順にすればいいだけだし、謎は深まるばかりです。小川さんをマスコットというか「千葉の象徴」みたいな感じで真ん中に置いているのかもしれません。
おやすみなさい。