グスコーブ鳥の粘菌

早朝に起きてスマホで映画を見て、出勤しながらエッセイを書いて昼ないし夕方に投稿する。そんな生活をしつつたまに小説書いたり日常エッセイ書いたり。XなどのSNSはやらない予定なので、繋がってくださる方はフォローお願い致します。ほぼ返します。

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スキは好きであって欲しいと願う

普段私が書いている氷水の様な文章からは中身が想像出来ないくらいロウメンティックなタイトルである。実際私もこのスウィーティな響きをどうしたものかと思っているのだがこればかりは仕方がない。そういう内容なのだから。 私が趣味で文章をネットに投稿し始めて十年以上が経つ。最初の五、六年こそやっきになって賞に応募していたがそのうち自分の書きたい事がなんというか一般ウケしない事実に気が付いた。そこからはもう自由にやっている。 最初はなろう。そしてカクヨム。その後アルファという遍歴を辿り

    • 7年ぶりの台湾渡航記

      美しく愛すべき土地台湾 仕事で台湾に行くことが決まったのは今年の6月だった。打診をされた際は二つ返事で承諾し、そこから指折り数えて渡航する日を待っていた。 周りには仕事だからとあくまで低い温度を醸していたが心情は躍り狂わんばかりの期待で胸が熱くなっていた。 初めて台湾に行ったのは2015年。もう10年近く前になる。その頃はまだ日本も豊かで台湾の物価の安さに驚いたのを覚えている。そこから2年後の2017年に個人的な観光で再訪。それがまた楽しかった。行きたいところをくまなく

      • 極悪女王レビュー

        好きな年代が舞台なのでイッキ見してしまった。ちなみに世代ではなくプロレスにも殆ど興味がない。しかし視聴にあたり少なくてもマストで仕入れておかねばならない情報は拾っておいた。そこからの視聴なのでプロレスファンの方からするとかなりにわかかもしれないのでご注意を。 題材は80年代の女子プロレスを牽引したダンプ松本とクラッシュギャルズの物語。ストーリーはダンプ松本とクラッシュギャルズの長与千種、ライオネス飛鳥の3人を軸に動いていく。 正直言って見終えた一番最初の感想としては不完全

        • 原作ファンありきの映画やドラマ

          「ファイブナイトアットフレディーズ」 ややネガティブな表題から始めているが別にこの作品に対して否定な批評をしたいわけではない。だが最近この手の映画が多くなってきているので誤解を恐れず有り体に言ってしまうが娯楽として単体で考えた場合、これらの作品は多くの視聴者から凡作として評価されてしまう可能性が高い。日本でも最近多くなっている傾向にある「原作ファンにのみ的を絞った映画作品」とでも言うべきこれら。しかし日本の場合、多くはアニメシリーズやヒットしたドラマの映画化というのが全面に

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          100gの想像力

          100g。1kgの10分の1で10kgの100分の1。数字の上では大した重さでは無いと思うけど、実際手に取ってみると思ったよりずっしりとした質量がある。それが100gだ。 SNSやyoutubeのコメントなんかで他人に向けて誹謗中傷を繰り返している人を見かけるとふと思う。その指でつい今しがた打ちこんだその言葉を向けられて、本気で傷ついたり苦しんだりする人がいると想像出来なかったのだろうか、と。今日一日がその人にとって最悪な日になってしまうかもしれないと想像出来なかったのだろ

          SHE SAID/シー・セッド その名を暴け

          事実を基に製作された映画であり、またその事実というのは世界中の価値観に大きな影響を及ぼした。性差別と性暴力が隠匿されていたハリウッドの歴史。それらを暴き社会の表舞台まで引き摺り出したジャーナリストたちの物語。 ミラマックスの創始者が起こした数々の性暴力 「ミラマックス」や「ハーヴェイ•ワインスタイン」という名でピンとこない人でも「恋に落ちたシェイクスピア」や「パルプフィクション」「グットウィルハンティング」と言った映画なら一度は名前を耳にしたことがあるだろう。ワインスタイ

          SHE SAID/シー・セッド その名を暴け

          バットマン〜マントの戦士〜

          放題タイトルのダサさは令和になっても健在である。もはやここまでくると、分かっていてダサいタイトルや本来改変すべき直訳をあえてつけて注目を集める伝統的な手法として昭和から配給会社に受け継がれているのかもしれない。だとすれば凄いことである。 今回このアニメ作品がAmazonプライムビデオで配信されると予告があってから子供のようにワクワクしていた。それもそのはず。私は子供の頃にテレビでバットマンのアニメ放映をリアルタイムで視聴していた。山寺宏一のナレーションと重厚感のあるBGMで

          バットマン〜マントの戦士〜

          ラムしゃぶ哀歌

          ラムのしゃぶしゃぶが好きで一人で家でご飯を食べる時は決まってスーパーで冷凍ラムの薄切りを買っている。普段は家族がいてお世辞にもファミリー向けの味ではないラムを選ぶことが出来ないので私にとってラムのしゃぶしゃぶは束の間の自由の味なのだ。 子供が産まれる前はよく妻と二人でラムのしゃぶしゃぶ食べ放題に行った。最近になり妻は「本当はジンギスカンの方が好きなんだけど目を輝かせているアナタに悪くて言い出せなかった」と本音を吐露していた。 ラムしゃぶ食べ放題のお店にちょっとした思い出が

          下戸の祝杯

          普段は酒をほとんど飲まない。すぐ顔が赤くなるしホロ酔いと前後不覚の両極端な状態しかないので嗜む事はできても楽しむ事は出来ていないと思っている。付き合いで呑む事は多々あるが自ら酒に手を伸ばす事はあまりない。 そんな私だからこそ、自ずから酒を呑んだ忘れ難い日が今までに数回あった。 近しい人が亡くなったあの時。その人は若くして亡くなった。最期を看取ってから一度家に帰ることになり、葬儀は翌々日と決まった深夜。家に戻ってからは大して食欲も無かったが何も食べずにいるのは良くないと思い

          ひろうたな

          職場がそこそこ繁盛する飲食店で毎日色々なお客がくるのだが、とにかく忘れ物が多い。回転の早い店だからか老若男女さまざまな人々がさまざまな忘れ物をしてゆく。 同僚にササキさん(仮名)という女性がいる。ホール担当で仕事の出来は可もなく不可もなく。悪い人ではないのだが少し悪い癖がある。それが他人の忘れ物をネコババするという癖なのだ。 いくら忘れ物とは言え他人の、しかもお客の物なので店長はもちろん他の誰もが苦言を呈してきた。それでもやめない。 「良いじゃん。もう取りに来ないんだか

          日づけの変わる頃にラーメンを想う

          夜寝る直前に大好きなラーメンのことを考えて寝られるとしたらなかなか幸せな人生だと思う。悩みはあるけどとりあえず好きなラーメンのこと考えてる余裕があるならそれはなかなかに良い人生と言えるだろう。 だから皆さんがいつでも幸せな気分で寝られるように私が深夜に考えたラーメンの何気ない話をここに書き留めておきたいと思う。 「ライス無料ですけど付けますか?」 「大盛り無料ですけどいかがしますか?」と同じくらい蠱惑的で抗い難い台詞だ。 普通ならお金を払わなくてはならないものを無料で

          日づけの変わる頃にラーメンを想う

          ザリガニの鳴くところ

          2022年公開 アメリカ オススメ度9/10点中 タイトルだけを見ると「あれ?大丈夫?ナタ振り回した女の子に追いかけられない?」と勘違いする人もいるだろう。大丈夫。少なくとも主人公が何度も世界をやり直したりしないしナタも出てこない。 やはり原作が小説の映画は当たりが多い。オリジナル脚本も決してハズレというわけではないのだが個人的な好みとしては小説から映画になったものを面白いと思う傾向にあるようだ。ただ、原作ファンからすると物足りないとか再現度低めとか辛辣な評価もちょくちょ

          ザリガニの鳴くところ

          夜更けのラーメン一杯

          嫌なことや辛いことが続いたりするとなぜか私は必ず同じ場面のとある記憶ばかりを思い出す。 もう十年以上前のことだ。仕事でとある地方の雪国へ行った。まだ未熟で今よりずっと経験不足だった私は慣れない土地で失敗ばかりしていた。それでも負けん気の強さだけを頼りに、と言うよりは半ば痩せ我慢の気持ちだけでなんとか毎日歯を食いしばってやり過ごしていた。 早く東京に帰りたい。車社会ゆえに仕事場の近くにある王将以外のレパートリーがほぼなく、食事が日を重ねるごとに億劫になっていた。ホームシック

          夜更けのラーメン一杯

          辛すぎた映画「こちらあみ子」

          こんなはずじゃなかった。どんよりした気持ちは梅雨時の低気圧の如く私たちの頭の上に留まり続ける。正直、一昨日行ったディズニーランドの夢見心地な気分を返して欲しい。なぜ、この映画をわざわざチョイスしてしまったのか。それはもう、ジャケットとNetflixの説明文に騙されたとしか言いようが無い。 広島を舞台に広がる不思議で温かい癒し系あみ子ワールド♪ ではない。断じて。なんとなく気分的に優しい気持ちになれる映画が見たかった。子どもが主役で優しくて温厚な大人ばかりが出てくる不自然な映

          辛すぎた映画「こちらあみ子」

          ビッグフィッシュ

          2003年 アメリカ オススメ度 9/10点中 人生において娯楽や芸術作品に助けてもらう事が何度かある。グリーンブックの時も書いたが人間の心に不可欠な「豊かさ」は各々へ元から備わっているものへあたかも植物に水をあげたり肥料を与えたりする様に世話をする事で日々育っていくものだ。そしてそれが時として我々の心を救い人生を救ってくれる。 私はコロナ禍の初期、仕事が先の見えないトンネルに入り(これは私だけではないが)おまけに身体も壊し人生最大の危機に瀕していた。心が折れかかっている

          【漫画】レタイトナイト【読了レビュー】

          「ベルリンうわのそら」香山哲先生の最新作、ファンタジー漫画のレタイトナイト Netflixのシティーハンターと同じくらい、いやそれ以上に期待して待ち望んでいた作品がこちら「レタイトナイト」である。 まず知らない方への説明をさせてもらうと、香山先生はドイツのベルリンに在住する日本人漫画家である。世界各地を転々としながら2013年からドイツの首都ベルリンに居を構え現地での生活を先生なりの視点で独創性豊かに描いた「ベルリンうわのそら」という作品が人気を博した。 と言っても、私

          【漫画】レタイトナイト【読了レビュー】