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中居君が引退した日に、寿司の歴史を考えた

***写真は Hong Kong Night です。***

インバウンド旅行客が高級寿司を食べ歩く。円安でお値打ちだと言って高級寿司店に予約を入れる。日本の水産物に難癖付けて輸入を止めていた中国の人々が寿司を食べるのは納得いかないところもある。

日本の庶民は、回転寿司やスーパーの寿司を食べている。金持ちは、カウンターで大トロを握ってもらう。僕は回転寿司やスーパー寿司のステイタスにいる。和食店の寿司ランチを楽しみにする人間だ。でも、寿司がすしだ、いや、好きだ。

寿司の歴史を語りたい。その内容を2003年に愛知大学が英語入試で出題していたのだ。

生魚を保存するために米に漬けた。米は発酵して乳酸を出す。それは魚が腐るのを防いだ。(中国で始まり日本に伝わってきた。)

琵琶湖付近で今も売られる、フナなどを米に漬けた「なれ寿司」が1つの形である。1300年前は、コメは捨てられてフナだけ食べていた。さらに、なれ寿司は作るのに2か月から1年かかった。

15~16世紀の人々は、作る時間が長すぎる、大切な米を無駄にすると考えたので、「生なれ寿司」「半なれ寿司」を考えた。手早く作って、米も食べたのだ。

17世紀半ば、せっかちな江戸っ子、将軍お召し抱え医師、松本善甫(よしいち)が酢を加えることを思いついた。なれ寿司は、吉野家の牛丼的に、「早い」「うまい」「安い」ものになった。当時は魚と酢飯は箱詰めされていた。

1824年、天才と言っても過言ではない、華屋与兵衛が、現在の寿司を産み出す。当時は寿司を箱に入れて売り歩いていたようだ。

人に歴史あり、寿司に歴史あり、である。

今日、中居君は突然引退を発表したが、テレビ局の問題は残ったままだ。何か釈然としない「スーパー司会」の引退に思える。まあ、こんな時は、スーパー寿司とビールで、頭を休めよう。

***回転寿司は英語ではsushi-go-round とも言う。merry-go-round から来ているのだが、楽しそうですね。***

最後までお読みくださってありがとうございました。

香港の灯り


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