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フランス人は髪の毛を毎日洗わない、は本当である(我が家調べ)

フランス人が毎日髪を洗わない、というのはどこか冷やかし的に、どこか嘲笑的にフランス文化を語る上でよく出てくる話題の一つですよね。他には、カエルを食べるとか(チキンより弾力がある感じで悪くなかったです)、ウサギを食べるとか(スーパーに普通に万歳のポースで冷凍された兎のお肉が売っており、初めて見るとかなりギョッとします)ありますが、この髪の毛を毎日洗わないというのは、フランス人を配偶者として持つ私にとって一番身近な困りごとです。しかも、主人本人ではないのです。子供の髪なのです。

主人に子供達のシャワーを担当させると本当に、2、3日に一回しかシャンプーをしてくれません。ドライヤーを準備して待っていると髪をてっぺんでお団子にした娘たちが意気揚々とやってくる… 「えーまたパパ髪の毛洗ってくれなかったのー!」こんな会話を週に何度もやっているわけです。

問いただすと、主人の言い分は「髪の毛はまだいい匂いだった」「…。」
匂いが判断基準なのか…。頭皮ってものすごい汗をかくって常識だと思っているんですが、フランスでは明らかにそれは常識ではないようなのです。昔、スキンヘッドの同僚がいて、毎朝もう流れるような汗が頭から出ているのを横目にしていた私からすると、頭皮というのは気づかないだけでものすごく汗をかくのだ!この年がら年中蒸し暑いシンガポールにいて、頭が汗をかかないわけがない!そもそも髪が臭くなる前に洗うのが衛生を保つということなのではないのか!と反論が流れるように口からでるわけですが、主人は毎日シャンプーして毎日ドライヤーする方が髪が傷む、髪は自然な油分が必要だと真剣に信じており、育ってきた環境の違いからくる主観というのは埋めようがないのだな、と国際結婚の難しさを目の当たりにするのです。

この髪の毛を毎日洗わない、というのはフランスのビューティ界でも常識らしく?ネットで見かけたとある記事には‘2日目の髪が一番、ナチュラルでエフォートレスな感じに仕上がる’とあるのです!これにはびっくり…。主人の勝手な言い分ではなかった…。

しかしこの問題の根底にあるものは単純明快で。日本のように夏場高温多湿な国では一日一回の洗髪が衛生上最も適当とされており、一方フランスのように湿度が高くない国では毎日洗わなくても衛生上の問題は生じない、それだけのこと。
と、すると洗髪頻度は居住国の環境によって決まってくるので、年がら年中高温多湿なシンガポールにいる私たちは毎日髪を洗うべき!と最終論点を提示すると、それへの夫の反論は…。

「シンガポールはエアコン大国!娘たちは半日以上をエアコンの効いた部屋で過ごしている!よって高温多湿下にはいない!」

やれやれ、議論好き、負けず嫌い、もフランス文化のツッコミどころなんですよ…。

でも最近気付いたんです、シャワー係を変えればいいって!(気づくの遅すぎ!)

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