Where is MY project?
ご縁あって、新卒時代に一緒に働いていたアートディレクターの先輩と最近よく打合せをしている。
私が趣味で始めた完全個人プロジェクトをなんとなく手伝ってもらいたいなと思って、久しぶりにコンタクトを取ったのがきっかけである。そうしたら結局クリエイティブ以外にも色々相談させてもらうことになって、今ではなんなら先輩の方が先まで見据えてプロジェクト展開を考えてくれ、そしてその突き詰め方が私よりも圧倒的にハイレベルである。
「自腹でこんな感じのHPを作ろうと考えてるんです~」とか「こんな文章をとりあえず入れたい」と、初めは私主導で話していたんだけど、そのクオリティーを上げようと、先輩自らどんどん制作側に巻き込まれてくれている。私が見つけてきた制作会社とのやり取りも、いつの間にか先輩が率先してコミュニケーションしてくれて、そして、今日の打合せでは宿題まで出された。「ここの文章をこういう方向に変えること。参考になるHPをよく探しておくこと」みたいな。当初私が自分で考えていたHPアイディアを、完全にゼロから仕切り直されている。
そして、それに対して私が真摯に、「分かりました。じゃあこれ今日中に仕上げるんで、その後のデザイン制作早めにお願いしますね」とか言うと、「うー-ん、それはどうかなー。忙しいからなー。時間あるかなー。音信不通になったらごめん」といった返答をよこしてくるのが、この大先生を私が愛して止まない理由だ。
私がお金を払っているんだから、私が好き勝手に進めようと思っていた、つまり紛れもなく私がクライアントであるプロジェクトなのに、気づいたら、「お尻を叩かないと動いてくれないアート職の先輩と、それにヤキモキする営業の私」、みたいな、新入社員時代と全く変わらない構図になっている。まんまとやられている。
なんで?
なんでこうなった??
と思うんだけど、
とりあえずこの現状に一言感想を述べるとすると、
控えめに言って「最&高」です。