海外行きを決めた時の話
「行ってどうするの?」
これが、私が海外行きを決めた時に上司から言われた最初の一言でした。
私は勤めていた会社が大好きでした。今でも連絡を取っている人がいるくらいに大切な人も沢山います。きっと人間関係には恵まれていたのです。最後の部署の直属の上司は今後は一生出会えないだろうと思うくらい最高の人でした。
でも、ずっとずっと海外に行きたいという気持ちが漠然としてあり、とあることがきっかけでドイツでフリーランスとして働く決意をしました。
安定したお給料と福利厚生を手放して、貯金がままならない生活になる、むしろ貯金をすり減らして行く、それが分かった上で私は会社を辞めました。
きっとすごく馬鹿なことをしているように見えたでしょう。私も馬鹿だと思います。というかクレイジーだと思います。というかクレイジーです。軽率に真似しないほうがいいと思います。
「お金を稼いで、働くってことはどこの国に行っても変わらないんだよ」
「無理なら帰ってきなよ、家も友達もここにあるんだから」
「やりたいようにやりなさい」
暖かい言葉をくれた人がほとんどでした。というかほぼ皆応援してくれました。ありがとう。不安定な生活になるって分かっているのに、なんで海外に行きたいのか。自分でも自分が分かりません。
広い空の下で生活したい、ヨーロッパの建物を目にしながらご飯が食べたい、正直最初のきっかけなんてそんなものでした。
「旅行じゃだめなの?」
うん、だめなんです。
周りの友達がどんどん結婚していって、子供がいる友人も増えました。焦ってないと言ったら嘘になります。っていうかその点においては焦ってます。正直結婚したいし、子供だって欲しいんです。結婚したいですとも!
でも人生って一度きりだって思ったんです。行くなら、いつ? 今でしょ!駄目なら帰ろう、とりあえずレッツチャレンジ!
そんな勢いと共に出て行きつつ、やっぱり収入が厳しくて結婚願望も消えなくて友達が最近結婚して、ああどうしようやっぱり帰国しようか残ろうか。
そんな感じの色んなことが煮え切らない、そんな日々を綴りたいと思います。
かっこ悪いですね、でもそれでも今日も踏ん張って生きて行きたいと思います。
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