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#覆面編集者に投稿01
続:この上なく惨めな夜【ショートショート】
前編はこちら↓
https://note.com/asaki56/n/n68777d0f0d40
翌日、絵梨花から連絡が来た。「昨日はほんとにごめんねー🙇♀行けると思ってたのに、突然仕事が入っちゃってー😔埋め合わせしたいんだけど、明日のランチどうかな?」
断る理由なんてありすぎた。けど、この期に及んで何を言い訳するのだろう。それをあえて聞いてみたい。あたしの中から卑屈な感情が首をもたげた
この上なく惨めな夜【ショートショート】
あたしはこの上なく惨めな気分だった。
散歩中に犬の糞を踏んで、お気に入りのスニーカーにベッタリとくっついてしまったから。
友達からもらったエスプレッソカップを割ってしまったから。
一足1800円もした靴下に、マニキュアをつけてしまったから。
仕事をクビになってしまったから。
そして、大好きだった彼氏に振られてしまったから。
「紗織?紗織じゃないー?」
仕事帰り。慣れない接客で疲れた体を引きずりな
真夏のエイリアン【SF ショートショート】
塩素の匂いがした。公園のプールかな。
蝉しぐれが煩い。汗が額から流れる。手の甲で拭った。
なぜこんな強い日差しの日に、ワンピース一枚で外へ出てしまったのか。日傘は刺しているけど、日焼け止めは塗ってきたけど、焼きたくないのに、真っ黒になってしまいそうだ。
暑い。白いワンピースは、白い日傘は、焦げてしまいそうだった。
午後2時。一番日差しの強い時間。本当になぜこんな時間に出てきてしまったのか。
「や
スーパームーンラブストーリー【ショートショート】
目を覚ますと月夜だった。カーテンを閉め忘れている。圭吾は隣でぐっすり寝ている。白い月明かりが彼の顔を照らしていた。くしゅん。まだ夜は肌寒い。毛布をかけ直して再び眠りについた。
「きゃっ…」
別の部署に届け物に行く途中、出会い頭に誰かとぶつかった。私は弾みで尻餅をついた。
「ごめんね、大丈夫?」
手を差し出され、立ち上がる。
「ええ。すみません、私が前をよく見てなくて、本当にすみません……って、立
雨音は子守唄【ショートショート】
「ねえ、私と一緒に死んで」
雨の夜、私は傘もささず歩いていた。
渉と目があった。彼は微笑んだ。
その夜、私達は闇色の海へ飛び込んだ。
私は生き残り、渉は死んだ。その日から私は心を失くした。ううん、彼と出会ったときには、私はもう失くしていたのかもしれない。
皮肉なことに、彼が死んだ日から、私はどんどん彼に恋い焦がれていった。それまでの彼なんて、何一つ知らないのに。
それと同時に、彼が藍色の帳の向こ
公園通りのバー【ショートショート】
「こんなところにバーがあったかな」
会社帰りの公園通り。なかなか感じのいい店構えだ。入ってみることにした。
「いらっしゃいませ」
細身で少し神経質そうなバーテンダーが声をかけてくる。
カウンターに腰掛けた。
「お好みのものがあれば、お作りいたします」
「そうだな、今日みたいな春の気温に合うやつを一つ頼む」
「かしこまりました」
イメージはすんなり伝わったらしい。まだ寒いんじゃないか?と少し思ったが
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久々にスタジオ入った。暗くて狭くてヒヤッとしてて良い。
電気つけてキーボードの準備してたら、マキオがラリラリになって入ってきた。
「うっすー、カヨコひとり?」
「あんた、目やばいんだけど」
「んーん、ちょっと気持ちいいの飲んできただけだよー、別に悪いことはしてないよー」
合法かもしれないが、この状態でクルマ乗ってきたのはアウトだろ。
「カヨコもやる?すうーっとするよ!気持ちよーく演れるよ」
「あた