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光野朝風
2016年11月17日 08:36
高梨写真スタジオの高梨徹は魚町銀天街の西側、柴川添いに店を構えていた。 今は携帯電話やデジタルカメラが日常のものとなり、皆が写真を撮るようになったため、スタジオだけで食っていくには厳しく、結婚式や各種催事への出張等で凌いでいた。 たまに個展を開いたり写真集を出したりするが、生活の足しになる程度だった。 高梨は昼休みには必ず小倉城へ散歩に行く。 スタジオから歩いて十分ほどで着く